モハメド・アリ(その1)~カリスマの訳~ | 10papaのボクシングブログ

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趣味で(月1回程度)書いております。

1月の更新はサボりまして、久しぶりの投稿になります。


さて、今回はボクシング最重量級であるヘビー級の選手を紹介していこうと思います。



体重別に階級を分け、戦うボクシング。
これは当然ながら、ボクシングでは体重が重い方がより優位であるため、そのハンデをなくして試合をさせるためです。


ですから最重量級であるヘビー級のチャンピオンは、世界中で最も強いボクサーということになります。


現在のヘビー級は、ロシア勢が強すぎて面白みに欠けるところがあり、最近はむしろ中量級の試合に人気が集まる傾向にありますが、かつてのヘビー級はボクシングの花、ヘビー級の世界タイトルマッチは世界中のファンが注目していました。




そんなヘビー級で最も有名なボクサーといえば誰でしょうか?




おそらく一般の人達が知っているボクサーといえば、モハメド・アリとマイク・タイソンくらいではないでしょうか。

そして、その中でも特にモハメド・アリはカリスマ的な人気を誇り、世界中の誰もが知っている世界で最も有名なボクサーと言えるでしょう。



もちろん、長いボクシングの歴史の中では、それ以外にも数々の伝説的ヘビー級ボクサーがたくさん活躍しています。


少し紹介して行きましょう。




【ジョー・ルイス】1914年~1981年(66歳没)
70戦 67勝 53KO 3敗
豊富なアマチュア経験を経て、プロに転向。当時の時代背景から黒人ボクサーが王座に挑戦する機会はなかなか与えられなかっ

たが、クリーンなファイトと人柄で、王座挑戦権を得て世界チャンピオンとなる。
以後、11年間で25度の世界王座防衛の記録を作り、全階級通じていまだにこの記録は破られていない。



【ロッキー・マルシアノ】1923年~1969年(45歳没)
49戦49勝(43KO)無敗
シルベスター・スタローンの主演映画「ロッキー」のモデルとなったボクサーと言われている。
ヘビー級としては小柄な体格ながら、桁外れの強打の持ち主で、高性能爆弾の異名を取る。
ジョー・ルイスを始め、歴史に名を残す強豪達を次々と撃破し、「もう戦う相手はいなくなった」と言い残し引退。
ヘビー級チャンピオンとしては、引き分けもなく無敗のパーフェクトレコードで引退した唯一のボクサー。



【モハメド・アリ】1942年生(73歳)
61戦 56勝 37KO 5敗
ローマオリンピックで金メダル獲得後、プロに転向。
華麗なフットワークとスピードのあるパンチで、1964年にWCA,WBC統一王者となる。
ベトナム戦争の兵役拒否でヘビー級王座を剥奪されるなどしたが、その度に復活し、計3度の当座返り咲きに成功している。
当時のライバル達とは数々の名勝負を残したが、同時に頭部への打撃が原因で、現在はパーキンソン病と闘病中である。



【ジョー・フレージャー】1944年~~2011年(67歳没)
37戦 32勝 (28KO) 4敗 1分
1964年の東京オリンピックで金メダルを獲得後、プロデビュー。
モハメド・アリをプロキャリアで初めて敗北させたボクサーでもあった。
モハメド・アリやジョージ・フォアマンらとは数々の名勝負を残し、年間最高試合賞を何度も獲得した名ボクサー。



【ジョージ・フォアマン】1949年生(66歳)
81戦 76勝 68KO 5敗
メキシコシティオリンピックで金メダルを獲得後、プロに転向。
恵まれた体格と強打で、当時のスター選手たちを圧倒し、WCA,WBC統一王者となる。
モハメドアリに負けるなどして、28歳で現役を引退。
その後、宣教師として活動するが、青少年の更生施設の建設費捻出のため、1987年に38歳で現役復帰。
1994年に当時の最年長王座獲得記録を更新し、46歳で世界ヘビー級王座に返り咲いた。



【ラリー・ホームズ】1949年生(65歳)
75戦 69勝 44KO 6敗
1978年に獲得したWBC世界ヘビー級王座は17度防衛。
のちにマイク・タイソンが現れるまでは、80年代最強を誇った無敵のボクサーであった。
37歳で引退したが、その後、復帰と引退を繰り返し、最後の試合はなんと52歳まで戦った。



【マイク・タイソン】1966年生(48歳)
58戦 50勝 44KO 6敗 2無効試合
幼少期は手の付けられない非行少年であったが、少年院でボクシングに出会い、アマチュア経験を経て、18歳でプロデビューす
る。
20歳の時、史上最年少で世界ヘビー級王者となり、翌年にはWBC.WBA,IBFの統一王者となる。
小柄な体ながら、桁外れのスピードとパンチ力で、他を寄せ付けない圧倒的な強さを誇り、全盛期の実力はヘビー級最強の声も

ある。
しかし、キャリア後半は生活も乱れ、暴行や薬物所持などの事件を繰り返した。
ボクシングでも負けが込むようになり、2005年38歳でキャリアを終える。



こうして過去の名ボクサー達の戦歴や活躍をみると、確かにモハメド・アリも素晴らしいものがありますが、彼と肩を並べるもしくはそれ以上の戦歴を持つヘビー級ボクサーも結構いるわけです。 



その中で、なぜモハメド・アリだけが、圧倒的な知名度と人気を誇っているのでしょう。



モハメド・アリと言えば、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」というセリフや、キンサシャの奇跡といわれたジョージフォアマンとの死闘などが有名ですが、モハメド・アリだけが特出したカリスマ性を持つ理由を聞かれると、なかなか答えられない人も多いのではないのではないでしょうか。



次回より、モハメド・アリが持つカリスマの理由と彼の本当の強さが何なのかを掘り下げていこうと思います。





(つづく)



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