ホントの教育情報提供者のブログ

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最近の教育現場には、様々な情報が錯綜しています。
正しい情報だけとは限りません。正しくない情報も沢山出回っています。
このブログでは、本当に必要で正しい情報を皆様に知って欲しいと思います。

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おそらく、
ほとんどの公立中学校では、
6月に定期テストが行われます。

特に中学校1年生は、
中学生になって始めての定期テスト。
この時期はまだモチベーションも高いはずで、
良いスタートを切るためにも、
是非とも頑張ってもらいたいものです。

今回は、
前回の続きで、
定期テストで親が気をつけなければいけないことを紹介します。

最も重要なのが、
定期テストの結果は、
点数で判断しないということです。
これは意外と分かっているようで、
実践できていない親御さんが多いのが現実です。

テストの点数というのは、
テスト範囲の内容、
テスト問題の難易度、
学習量、
などで変化します。
例えば、
どんなに頑張って勉強しても、
問題が難しければ点数は下がります。
逆に、
あまり勉強していなくても、
問題が簡単であれば点数は上がります。


実際の中1の例を挙げます。
5教科250点満点、学年200人の中学校です。

6月のテスト 191点  101位 
平均点    185.6

11月のテスト  168点  78位 
平均点     142.8


特に中学1年の最初のテストは、
学習内容も簡単で平均点が高いのが特徴です。

点数だけ見ると、下がるのが当たり前です。

定期テストの評価は、
順位が出る学校では順位を基準にするのがベストです。
順位を出さない場合は、
平均点との差で判断するのがいいでしょう。
(中学校では偏差値を出す所は少ない)

前回も書いたように、
親は子どもの悪いところは非常に気になります。

点数が下がったときには、
すぐに怒ってしまいたくなる気持ちも分かります。

ただ、
点数だけでは判断できないということを覚えておいてください。

褒めて伸ばすことを意識している親御さんは、
点数が上がっていたら点数で褒め、
点数が下がっていても順位が上がっていたら褒めるというように、
上手に使い分けるのも一つの手です。

むしろ、
本当に1番良いのは、
点数や順位でもなく、
テストまでのプロセスを評価してあげることです。

テストの結果は次回への反省と対策のために使う物で、
子どものテストまでのプロセスをしっかりと確認し、
プロセスで評価してあげることが、
その後の勉強への意識を高くするはずです!!!


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私のいる静岡県は、
ほとんどの中学校が前期・後期制で、
定期テストは年に4回しかありません。
(全国的にこの形の中学校が増えています)

定期テストの対策・目的は、
中学生と高校生では全く違います。

現在の高校入試は、
内申点重視の傾向にあり、
そのため中学生は、
定期テストでしっかりと点数を取り、
内申点を取っていなければ、
自分の希望する高校を受験することさえ出来ないのが現状です。

また、
上記したように、
年に4回しかないので、
1回1回のテスト範囲が比較的広いので、
ある程度計画的に勉強する必要があります。

ただし、
全教科完璧に勉強するのが理想ですが、
なかなか出来ないのも事実。

そこで、
自分の現在の実力や順位・今後の目標などを十分吟味し、
どのように対策をするかが重要になります。

例えば、
学年トップクラスの生徒は、
5教科すべて高得点を狙うのが当然!

しかし、
学年順位が後ろの方の生徒が、
全教科高得点を狙っても効果が薄いのが現実です。

個々の生徒の状況によって、
しっかりとした戦略を立てて勉強する必要があるのです。


さらに、
親御さんも注意しなければいけないことが多々あります。

まず、
「苦手教科をなくす」のか
「得意教科を伸ばす」のか、
子どもと相談して明確にしておきましょう。

親は子どもの苦手なものには敏感で、
悪いところばかり目に付いてしまいます。

ただし、
「苦手を克服」するのは優秀な生徒に有効な方法で、
全体の点数が悪いような生徒の場合は、
あまりお勧めできません。

教科にもよります。

例を出して説明します。
前回の定期テストで50点満点のテストで、
乱暴ですが全ての教科平均点が25点だとします。
A君・・・英語15点、数学15点、理科35点、社会25点、国語20点 合計110点
B君・・・英語30点、数学30点、理科15点、社会10点、国語25点 合計110点
合計点の同じ、中学2年生の2人の生徒がいます。

A君の場合なら、苦手な英語と数学の強化が必要です。
なぜなら、
受験勉強で最も時間がかかるのは、
やはり英語と数学だからです。
英語と数学は、
3年生になる前に、
基本的な力を付けておきたい教科です。
定期テストの勉強を利用して、
その基本的な力を付けていくのがベストです。

B君の場合は、
苦手な理科や社会の勉強も必要なのですが、
それよりも、
得意である英語と数学を更にレベルアップするのがベストです。
中学生の理科や社会は、
単元ごとの繋がりが非常に薄い!!!
つまり、
1つの単元が分からなくても、
他の単元にそれほど影響しません。
受験勉強のときも、
理科や社会は取り返し可能な教科です。
ならば、
苦手なところではなく、
得意を更に伸ばすのが良いのではないでしょうか。

個々の状況によって変わってきますが、
「苦手を克服する」
「得意を伸ばす」
はどちらもメリットデメリットがあり、
どちらを選択するのか、
それを親子で共通の認識にしておかないと、
勉強が中途半端になります。
その選択も、
先々のことまで考えて選択しなければいけません。

また、
2人に共通するのが、国語の対策です。
実は定期テストの国語は、
読解力など全く必要ない問題が多く、
ほとんどの場合、
暗記教科のようなテストになります。
(詳しくはいつか書きます)
なので、
定期テストの国語で点数を取ることは非常に簡単です。




もう一つ親御さんが注意すべきことがあります。

それを次回書こうと思います。
(更新頻度を上げるために次回に回します。すみません)


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今日は、
問題集の解き方について話をします。

なぜかと言うと、
子どもたちを見てると、
問題集の使い方が全くなってない!!!

その中でも、
特によく見かける例を今回は紹介します。

よく見る最悪の問題集の解き方①
教科書や参考書やノートを見ながら答えを埋める
→さらに丸付けする

ホントに良く見るパターンで、
分からないから、
教科書や参考書を調べながら問題を解くタイプの子は非常に多い。
学習内容の少ない小学生や中学校1年生ぐらいまでは、
この解き方でもなんとかなります。
しかし、
学習内容が増えてくると時間が足りなくなります。

前回書いたように、
最も効率の良い勉強というのは、
「自分の出来ない問題だけを練習する」
ということです。
そもそも、
問題を解く最大の目的は、
「自分の出来ない問題だけを練習する」
つまり、
自分で出来なかった問題をもう一度繰り返すために、
まずは自分の力で、
「出来る問題と出来ない問題を区別する」
ために解くのです。
分からないからといって、
何かで調べてしまうと、
出来る問題と出来ない問題との区別できなくなります。

さらに、
1問1問調べながらやるので、
かなり時間がかかります。
が、
丸付けすればほとんど正解です(当たり前です)。

こんな非効率な解き方を当たり前のようにやっています。
そして、
そのことを誰も注意してくれません。

特に学習内容が多くなる高校生は、
●1度目は時間をかけずに解く
       ↓
 間違えた問題を時間をかけて覚える
の流れが時間効率を意識した正しい方法です。

「全く分からないから埋まらない」と言う人は、
教科書や参考書を見ながら埋めるのではなく、
模範解答を写しながら覚えるのが圧倒的に正しい!

答えを写すと、
答えだけ覚えるからよくないと言う人も未だに多いですが、
答えだけしか覚えないような人間は、
教科書を見ながら問題を解いても、
答えしか覚えていません。
つまり、
勉強の目的すらわかっていないような人間はどんな方法でも効果はありません。

実際に昔からある方法で、
数学の苦手な子には、
数学の解法を写させるという方法があります。

しっかり覚えよう・受験の為に知識をつけようと思っている人は、
答えを写しながらでも十分知識を増やせます。
(もちろん流れや理解が必要な場合は教科書などを参考にするのはいいことです)

世の中には色々な勉強法が出回っていますが、
結局は、
こういう普段の勉強の「時間効率」を意識しないと、
どんな勉強法を使おうと効果は出ません。

「出来るだけ短時間」で、
「出来ない問題を1問でも減らす」
ことさえ意識すれば、
どんな勉強法でも効果は上がります。

そのことを、お忘れなきよう!!!


長くなってしまったので、
またいつか、
最悪の問題集の解き方の別バージョンを紹介します。