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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

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ドイツ外相のロシアへの宣戦布告を聞きながら、全体集団催眠の中で目覚める場所は天国か、それとも地獄か

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The Annunciation




 

世界はあと1秒

2020年から、主要国はずっと一種の集団催眠、最近の言葉では「マスフォーメーション(集団形成)」という状態になっているのですけれど、昨年の「社会の集団催眠は解けることがないまま終末へ進みそうな…」という記事で、大まかな説明をご紹介したことがあります。

 

(マス・フォーメーションの説明より)

> マス・フォーメーション・サイコーシスとは、コロナパンデミックとワクチンを取り巻く狂信的で排他的な集団意識形成を説明する仮説として、mRNAの開発者でもあるロバート・マローン博士によって最近示唆された社会的病態で、一種の集団催眠状態です。

> ナチスドイツで見られたような、熱狂的で強迫的な観念に取り憑かれた集団がコントロールを失い、そこに同調しないものたちへ対し異常に攻撃的となり、最終的には自己破壊的な方向に向かう集団心理のプロセスです。 musiclife-in-nature

 

先ほどの記事のタイトルは、「…解けることがないまま終末へ進みそうな…」というものでしたが、ドイツやアメリカ等がウクライナに戦車を送ったことを、喜々として朗報のように報じ、受けるほうも「喜ばしいニュースとして受け取る光景」を見ていると、

「まあ、もうそっち方面だなあ」

という気になります。

実際には、戦車を送るという行為自体、「西側諸国は、壊滅的な行動をとっている」わけで、これはロシアからの警告にもかかわらず…ということもありますが、もっといえば、

「そもそもあれらの戦車は実戦では、ジャンク」

なんです。

兵器自体の優劣の問題ではありません。各国最高峰の兵器自身が悪いなんてことがあり得るはずがありません。

そうではありません。

戦争というのは、今でも、あるいは昔でも「戦闘」というのは、そのほんの一部でしかなく、ほぼすべてが「補給とメンテナンス」で成り立っているものです。

先日、以下の記事で取りあげました、元アメリカ海兵隊の諜報員で、国連の大量破壊兵器廃棄特別委員会の主任査察官などを努めたスコット・リッターさんの主張をとり挙げたことがあります。

 

[記事] ロシア発の最終戦争が近づいている気配ですが、さてどうする(どうするかなんてわかりようがないですが)
 In Deep 2023年1月23日

 

このスコット・リッターさんが、ドイツなどがウクライナに戦車を送ることを決定した後、いくつかの長い文書を発表していました。

その中のひとつの文章では、最近、終末時計があと 90秒になったとかなんとかというような原子力科学者会報に関する報道がありましたが、この原子力科学者会報のメンバーたち(10人のノーベル賞受賞者たちが含まれます)の無能を嘆いており、軍事分析的な面からは、今はもう次ような状態になっていると述べています。

 

> 真実は、現在は午前 0時まで 90秒なのではなく、世界は真夜中まで 1秒であり、時計はいつでも時を刻む可能性がある。 Scott Ritter

 

これは、ロシアが、アドミラル・ゴルシコフという艦艇を大西洋に派遣したことも関係していますが、これは伊達や酔狂で派遣するようなものでもなく、また、1月25日には「攻撃能力のテストをした」とロイターが報じていました。

このフリゲート艦は、理論的には、16基のミサイルを 10分以内に 1,000キロメートルまで達せられることができる能力を持ちます。そこに核が乗れば、そういう能力を持ちます。

それはともかく、スコット・リッターさんが他にも言っていたのは、「アメリカやドイツなどの現代戦車の途方もないメンテナンスの必要性とその難解さ」であり、メンテなしに使用していただけでは、1ヵ月もたないものと述べていました。

そして、それらのメンテナンスには最高度の知識と技術、そして最高度の「補給」が必要です。

たとえば、米軍がウクライナに送った「 M2ブラッドレー歩兵戦車」を、イラク戦争の際に、この戦車を実際に使用してメンテナンスをしていたという退役軍人が「いかにひどい(大変な)ものか」を書いていましたが、このようなものは、ウクライナ軍には使いようがない兵器です。

このあたりの詳しいことについては、書くと間違える部分もありそうですので、もう少し調べて書くこともあるかもしれないですが、いずれにしても、別にロシア軍に破壊されなくとも、「速効で自然とジャンク化」します

 

こういう「戦争とメンテナンス」ということを知ったのは、十代の頃でした。

たまに、作家の山本七平さんが書かれていたことについて書くことがありますが、中学か高校の時に読んだ『私の中の日本軍』において、戦争において兵器のメンテナンスがどれだけ重要なことかということは、たまに書かれていました。

『私の中の日本軍』より

もしその日に小戦闘でもあれば、砲の大手入れがある。

…砲も砲弾も鉄鋼だから、砲腔内を砲弾がこすっては砲身が摩耗する。そこで砲弾の基部に弾帯という分厚い幅広の銅の環がはめ込んであり、砲腔をこすって行くのはこの弾帯なのである。

従って、射撃をすると、火薬ガスと銅とが砲腔にべったりとはりついて行き、大量に発射すると、腔内がまるで「いぶし銀」のような色になる。一種の銅メッキのような状態といえばよいと思う。

ところが火薬ガスは腐食性があるので、「除銅液」という薬品でこの「ガス銅メッキ」を完全に除去しなければならない。ちょうど、西洋の絵にある煙突掃除人のもつようなブラシ(もっと柄はまっすぐで、ずっと頑丈ではあるが)で、砲腔内を洗うのである。

通常、砲口から差し込んで長い砲身の中をゴシゴシと洗う。このことを「洗桿(せんかん)」といったが、これが普通の人が考える以上の重労働で、通常「六十回つくと腰をつく」といわれた。これで銅を除くと、今度は除銅液そのものを完全に洗い流し、きれいにふきとってからスピンドル油をしく。一方、閉鎖機も全部分解して掃除する。

以上のすべての作業は、全く事故なく終わっても、大体夜中の十二時まではかかる。

 

現代の戦車のような大型な兵器ではなく、構造もはるかに単純な当時の砲兵砲でも、これらのメンテを「必ず」やらなければ、武器としてダメになるだけではなく、事故等も含めて、自分や部隊の生命にかかわるものです。武器というのは、ほぼどんなものでも、腐食や摩耗や分解が毎日起こり、それを修復・補填し続けるのが戦争です。

槍とリヤカーでの戦争でない限り、必要なことです(槍とリヤカーでもメンテは必要ですが)。

それに比較して、現代の大型兵器ときたら、「複雑で精緻なユニットの集合体」ですから、無数ともいえる部品やユニットの交換に明け暮れることになります。そして、専門知識と経験がないとどうにもならない。

イラクでブラッドレー戦車を扱っていた先ほどの退役兵士は、以下のように書いています。

 

「ブラッドリー戦車は、確かに有能な殺人マシンだが、ただし、敵を殺すか、乗組員を殺すかについての差はあまりない」

 

事故とかメンテナンスの問題を別にしても、乗組員自身の生命の危険が常にあることが書かれていまして、これはウクライナ兵には使えないですよ。

 

まあ……こんな話はいいのですけどね。

現状としては、社会全体としてウクライナに戦車が送られるのを喜んでいるわけで。

「これで戦争の雲行きが変わる」と喜々として報じていた日本のメディアもありましたけれど、そりゃ変わるでしょう

スコット・リッターさんは、以下のように書いていますが、この方向に変わっていくと見られます。

 

「このフリゲート艦は、米国とロシアの間のいかなる核戦争においても生存者はいないという米国指導部への明確なシグナルだ」

 

もちろん、現在のロシアの核規定は、核による先制攻撃を認めていないですので、挑発がなければ、そんなことにはなりません。

しかし、狂信的な挑発が止まらないのです。

何をするかわからないダボスたちのような狂者相手に合理的な思考は適応できません。

 

 

ドイツ外相によるロシアへの宣戦布告

最近、

「ドイツが正式にロシアに宣戦布告した」

と捉えられる発言をドイツの外相がしていたことが報じられています。

 

ジャーナリストの1月25日の投稿より

Michael Tracey

 

このアナレナ・ベアボック外相は、グリグリの世界経済フォーラムの若きリーダープログラム出身の女性です。

この外相の発言について、米ゼロヘッジが簡単に紹介していました。


ドイツ外相は、ウクライナについて穏やかであるべき部分を大声でこう言った

German Foreign Minister Just Said The Quiet Part Out Loud On Ukraine
zerohedge.com 2023/01/26

ドイツのアナレナ・ベアボック外相は、新たな発言の中で、「西側の同盟国は、ロシアに対して戦争を戦っている」と率直に述べた。

この発言は、レオパルト2戦車をウクライナに送ることをめぐる議論の中で、1月24日に欧州評議会議会 (PACE)での討論中に出された。

ベアボック外相の言葉は主流メディアではほとんど無視されたが、ソーシャルメディアの多くの専門家たちは「これは、ドイツの外務大臣がロシアに対して事実上宣戦布告しただけだ」と警鐘を鳴らした。

皮肉なことに、他のドイツ当局者たちは、制御不能なエスカレーションを恐れて、自国は紛争の当事国ではないことを長い間強調してきた。

この公式の立場とは対照的に、ベアボック外相は穏やかであるべき部分を、次のように声に出した。

「したがって、私はここ数日ですでに言ってきました。はい、ウクライナを守るためにもっとやらなければならないのです。はい、戦車についても、もっと行わなければならないのです」

「しかし、最も重要で決定的なのは、私たちが一緒にそれを行うことであり、ヨーロッパ同士で非難合戦をしないことです。なぜなら、私たちはお互いに対してではなく、ロシアに対して戦争を戦っているからです」

興味深いことに、オラフ・ショルツ首相と、最近辞任した元国防相のクリスティン・ランブレヒト氏は、ウクライナへの武装に消極的と見なされてきた。 しかし今、よりタカ派的なベアボック外相は、この時点で何が起こっているかという現実に対してよりオープンになることを望んでいるようだ。

War Monitor のツイッターへの投稿

つまり、ドイツは、厳密にいえばロシアに宣戦布告した、という日になるのだと…

ロシア外務省の報道官であるマリア・ザハロワ氏はこのコメントに対し、西側の同盟国がずっとロシアとの戦争を計画していたという、さらなる証拠だとして以下のように述べた。

「これは以前、メルケル氏が曝露した、ミンスク合意を利用してウクライナを強化したということを裏づけています。つまり、私は、ロシアとの戦争が事前に計画されたいたということについて話しています」

そして、 ザハロワ氏は以下のように述べた。

「私たちが警告をしなかったと後になって言わないように」

 

一つ確かなことは、物事は急速に進んでいるということだ...

Aleks Djuricic 氏のツイッターへの投稿

より多くの戦車とウクライナへの支援。未知の場所を飛行している三機の追加の B-52爆撃機。大西洋上の極超音速ミサイルを搭載したロシアの軍艦。

そして和平交渉の試みはない。

昨年の 2月にエンドゲームを認識していなかった場合でも、今は理解できるのではないだろうか?

人類のために祈りましょう!


 

ここまでです。

ここに「メルケル氏云々」というところがありますが、ミンスク議定書 - Wikipedia にある以下の部分のことだと思います。

 

(ミンスク議定書 - Wikipedia より)

> 2022年12月7日、ドイツの『ツァイト』誌に掲載されたインタビューのなかで、ドイツのアンゲラ・メルケル前首相が、「2014年のミンスク合意は、ウクライナに時間を与えるための試みだった。また、ウクライナはより強くなるためにその時間を利用した」と述べた。

 

さまざまな証拠がどれだけ積み重なっても、今でも、

 

「勝手にウクライナに侵入したロシアが悪い」

 

という論調や、あるいは、

 

「中国は民衆の力に屈してゼロコロナ政策を放棄した」

 

という共に「認知戦として植え付けられた幻想」の上でみんな踊っている

 

中国のことに関しては以下の記事にあります。

 

[記事] 認知戦のバトルフィールドで踊り続けて
 In Deep 2023年1月9日

 

マインドコントロールというものは「解除されることが困難」なものです。

まして、現在の認知戦の戦術は高度です。

ですので、各自それぞれの「確信を持ち続けたまま」この世から去っていくということになるのだと思います。

 

ところで最近、ロシアのプーチン大統領が、クリスマスに「 1人で、受胎告知大聖堂で礼拝を行った」という映像と報道を見ました。

ロシア正教のクリスマスは、ユリウス暦を使っているため、1月7日がクリスマスイヴなのですが、その日に 1人で聖母の受胎告知画聖堂に立っていました。

2023年1月7日 クレムリン受胎告知大聖堂にて

MK

 

受胎告知大聖堂というのは、正式な名称は、正教会では、生神女福音大聖堂というものらしいのですが、馴染みがないですので、受胎告知大聖堂としています

ロシアのメディアによれば、プーチン大統領がこの受胎告知大聖堂をクリスマスに訪れることは大変に珍しいことだそうで、「珍しいことがクリスマスに起きた」というようにロシア国内のメディアでは報じられていました。

神妙な表情で、聖母とイエス・キリストの画を見つめているのが印象的でした。

プーチン大統領も、何か思うところがあるのでしょうかね。

 

そんなわけで、短期間で実際にどうなるかはわからないものであるにしても、一部の専門家たちから見れば、今は「真夜中まで 1秒」ということになっているようです。

その 1秒の期間が、1か月なのか半年なのか 3年なのかはわからないですが、狂信的集団が暴走を止める可能性も低そうですので、ある日、唐突に時計は 1秒進むのかもしれません。

人類のために祈……らなくてもいいのかな。

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