「相手が立民で良かった、枝野で良かった」の自民 | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

「相手が立民で良かった、枝野で良かった」の自民

大きな選挙がありますと、その結果について、
新聞などに「有権者のバランス感覚」という言葉が使われることがあります。
今回の総選挙では、この言葉をまだ見かけていませんが、
そんな選挙結果となったように感じます。
有権者の大半は自民支持者ではないわけで、
自民に投票したくない人もその中に含まれます。

選挙期間中の報道では、自民苦戦、野党共闘に効果ありというものが多く、
その報道を見た人は考えたと思うんです。

そして、思い出したと思うんです。
2009年から2012年の民主党政権では、70円台という超円高を放置。
リーマンショック後、各国が大規模な金融緩和に踏み切る中、
当時の民主党政権と日銀は放置したのです。

リーマン後、ほかの国では一度は景気浮上を経験していて、
日本だけが未だにずっと不景気です。
しかも、復興税という火事場泥棒と消費税増税を決定。
その後の自公政権としてはありがたい話で、
自分たちがやっていたら非難囂々の決定を、先にしておいてくれたのですから。

政権時の失政の記憶を改竄しようと躍起でしたが、
今回の選挙で万が一、立民政権を担うということにでもなったらと、
考えた人もいるかと思います。
しかも、今回は共産党というオマケ付き。

自民には入れたくないが、あの頃に戻るのは厭だ。
共産主義はもっと厭だ。
そんな人たちの受け皿が維新だったように思います。
国民民主も躍進しましたが、
野党共闘には加わらず、建設的な主張を繰り返していました。

立民も国民民主も、かつては民主党でした。
下野して自分たちに人気がないことを自覚していることもあり、
維新の党を取り込む形で政党名を民進党に変更。
これでも支持率が上がらず、小池百合子が希望の党を立ち上げると、
民進党は全会一致で合流を採択。
しかし、小池に「民主党政権で執行部だった人は排除する」と言われ、
排除された連中が仕方なく作ったのが立憲民主党でした。
国民民主は希望の党の流れを汲む政党ですが、
これでまだ終わらず、政党助成金などの問題があり、
一度、立民、国民民主が解党。
同じ名前の党として昨年新たに結党されたのが
今の立憲民主党と国民民主党です。

かなり省略しましたが、資料なしに説明できる人がいれは尊敬します。
この離合集散、政党ロンダリングに、
国家や国民のために行われた部分が1ミリもありません。
ただ、それでも国民民主は方向性を変えたことで、
結果を出せたわけです。

高橋松亭「薩陀峠トンネル」


アイドル業界を見ていて思うのはファン以外へのアピールが少な過ぎることです。
ビジネスとしては、お金を落としてくれるかどうかわからない大多数の人よりも、
高確率でお金を落としてくれる客にプロモーションしたほうが効果的だからです。

立民にもコア支持層という人たちがいて、
ずっとモリカケ桜、学術会議が最優先と、

彼らが求める政権批判を続けてきましたが、
支持率5%前後をうろうろしていた政党です。
如何に支持者以外の大多数を見ていないかがわかります。
アイドル業界であれば、それでビジネスが成り立っていればいいのかもしれませんが、
国政で立民が勝つためには、
支持者以外の票が必要だということがわかっていないのです。

選挙戦が始まってからも、公約の第一にモリカケ桜、学術会議がありました。
そもそも、政権など狙っておらず、

現状維持こそが本心なのかもしれませんが。

自民議員各氏は思っているかと思います。

相手が立民で良かった、枝野で良かったと。
そして、願っているはずです。
枝野代表がその座にしがみつき続けることを。