マスクと熱中症についての認識を修正します / 子どもの消毒剤の事故について | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

マスクと熱中症についての認識を修正します / 子どもの消毒剤の事故について

まずは訂正、といいますか、
思い込みがあった部分を改めたいと思います。

今、マスク着用の基準において、
政治の分野でも議論が行われていますが、
「屋外ではマスクを外すべき」という意見が出てきています。
熱中症のリスクが上がるということで。

これはずっと言われてきたことで、
私がここで初めて触れているのは2020年7月のようで、
先日も同様のことをお書きしたかと思います。

ただ、このような記事がありました。

屋外ではマスクを外したほうがよい? マスク着用による身体の変化と熱中症のリスクについて

 


国立病院機構近畿中央呼吸器センター、

呼吸器内科医の倉原優先生の記事ですが、
ここで

マスクを着用しても深部体温はほとんど上昇しないことが分かっています

着用しているだけで熱中症を起こすほどの医学的影響はない、というのが現在得られている科学的結論です


としています。
熱中症は高温多湿の環境や、運動により深部体温が上昇し、
その熱を逃がすことができなくなって起こります。
マスクにより深部体温が上昇しないとすれば、
私は思い込みを改めなくてはなりません。

ただ、先生の記事にあるように、
マスクによって呼吸に労力が必要になり、
最大酸素摂取量は約10%減少するとのこと。
酸素が減るため、心拍数や呼吸数が上昇。
身体的負担が増加するのは間違いありません。
不安感や疲労感の増加も確認されているようです。
これらが熱中症発症に関係してくる可能性もあるでしょう。

結論としては、外せる時には外すべきだということになります。
アメリカではオミクロンのうちBA.2の感染拡大が見られ、
州によってはBA.2.12.1の流行も。
アメリカ政府は今年の秋から冬にかけて
1億人が新型コロナウイルスに感染する可能性があると発表しました。
これはBA.2以降の変異がなかったと仮定した場合の推定です。

このウイルス、特にオミクロンでは再感染の可能性もかなりあり、
「感染による集団免疫」は期待できません。
アメリカの計算では、これまでに人口の6割にあたる1億9000万人が感染していますが、
それでも、この秋から冬に1億人が感染すると予測しているわけです。

日本では第7波とされた波はだらだらと続き、
また、再拡大の流れとなっています。
後遺症についても解明されていない部分も多く、
感染が命に直結する人たちを守るためにも、マスクは必要かと思います。
ただ、屋外で密にならない状況であれば、マスクは外すべきだと考えます。

 

 

ヘレン・ハイド「母と子」

 

 次にこちら。
こちらも倉持先生の記事ですが、

消毒剤を誤って飲んだ場合、目に入ってしまった場合、どうすればよいか?

 


消毒剤の誤飲、目に入った場合などについて解説されています。

事例としては最近もこういう報道がありました

消毒液ついた手をなめた保育園児が一時意識不明に。消費者庁が呼びかける対策は

 


園児が急性アルコール中毒、島根 消毒液を口に?病院搬送

 

まずは事故の予防として、
子どもの手が届くようなところに消毒剤を置かないことが重要かと思います。
公共の場所の足踏み式、
センサー式のアルコールディスペンサーもお馴染みになりましたが、
これは子どもの目の高さ近くであることが多く、注意が必要です。

誤飲の場合、子どもは自分に起きていることや、
自分の行為を上手く説明できないこともあります。
倉持先生は、もしも、子どもが

一口以上飲んだと思われるときは、飲んだと思われる消毒剤の容器を持って、すみやかに病院を受診しましょう


としています。目に入った場合には、

こすらずにただちに流水で洗い流してください

他の化学物質と比べると、エタノールによる目の障害はそこまで重篤にならないことが多いので、落ち着いて行動してください

とします。家庭については、消毒剤を使用しなくてもいいかと思います。
確認しますと、2020年12月、まだ新型コロナウイルスに対する治験がなかったため、

ノロウイルスのお話をお書きしているのですが、
「流水で15秒手洗い」でも、99%のウイルスが減らせることをご紹介しています。
その後、新型コロナウイルスについても

 

 

厚労省のサイトで解説され、

手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。
手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。


としています。流水と石けんを優先しましょう。
本当は公共の場所でもそうしたいのですが、
アルコールのほうが手軽であることもあり、
使わなくてはならないこともあろうかと思います。
賢く感染予防に努めましょう。