オーストラリアでインフルエンザが大流行で医療逼迫 / ノババックスの効果について | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

オーストラリアでインフルエンザが大流行で医療逼迫 / ノババックスの効果について

まずはこちらの話題。
オーストラリアで医療が逼迫しているというお話から。

オーストラリアのインフルエンザ
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/takao/2022/05/post-33.php

オーストラリア在住の高尾康端医師による記事ですが、
インフルエンザが流行しているようです。
南半球は私たちの季節とは真逆になるため、
今は冬の入り口でしょう。
オーストラリアなどの国の状況は、
私たちの半年後を考える参考になります。

高尾先生によれば、新型コロナの1日の感染者数は4万人ほど。
日常的に感染者数が話題にならないようになっているようですが、
それに加え、インフルエンザも大流行し、医療逼迫を招いています。

オーストラリアも日本同様、
インフルエンザについては、ここ2年間、流行していません。
それは、新型コロナに対する感染予防の意識が強かったためで、
その意識が薄くなったところで、インフルエンザの大流行が始まった形です。

日本の場合、マスクなどの扱いをどうするのかわかりませんが、
新型コロナに対する感染予防が
インフルエンザ予防に劇的に効果的だったのは事実です。

ヒトの間で流行するインフルエンザウイルスには、2つの型がありますが、
B型の山形系統が絶滅したのではないかという可能性が示唆されています。
それほどまでに、私たちは感染予防に努めたということでもありましょう。

 

高橋松亭「日光白雲滝」

 

 あとは、武田薬品が国内生産する

ノババックスの新型コロナワクチンの接種が始まりました。
ファイザーやモデルナがmRNAワクチンだったのに対し、
ノババックスは組み換えタンパクワクチンで、
従来から利用された技術を応用したもの。
A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、狂犬病、
帯状疱疹ワクチンあたりも組み換えタンパクワクチンですね。
接種は18歳以上で、1回目、2回目、3回目ともに接種できます。

ただ、データを見るに、1回目をノババックスにするのは心許ないようにも思います。
初回のノババックスでは、
細胞性免疫については、mRNAワクチンよりかなり低く、
5~15%程度しか期待できないかもしれません。
病原体として抗原を認識するメモリーB細胞についても、
30~80%ぐらいかなといったところ。
ただ、2回のmRNAワクチン接種した人が、
3回目としてノババックスを接種した場合には、
このような大きな差は確認できません。

もちろん、1回目からノババックスを接種する場合でも、
ワクチンを全く接種していない人よりはるかにマシです。
ノババックスのワクチンは
mRNAワクチンより副反応がかなり少ないということで、
多くの方々が予約しているようですね。

 

メモリーB細胞など免疫系の働きについては、

こちらがわかりやすいです。

 

 

「はたらく細胞」では、長く公開されていたこの動画が30日までのようです。

ご覧でない方は、ぜひご覧ください。