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Postfixにおける暗号化したSMTP認証設定

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Postfixにおける暗号化したSMTP認証設定

PosfixでSMTP認証を使ったメール送信設定の手順を説明します。
(TLS暗号化したSMTP認証の手順)


Postfixの基本設定(main.cf)

Postfixの基本設定では、SMTP認証設定と直接関係しないが、Postfixを設定する上で最低限必要と思われる 設定を行う。その設定項目は下記の通りである。

・QueueとMailboxのディレクトリ設定
・ネットワーク関連
・ホスト名、ドメイン名、受信ドメイン名、HELLOのホスト名
・携帯メール対応
・ユーザ存在の応答制限
・ローカルIPアドレス情報の漏洩防止
・バージョン情報の非表示


# vi /etc/postfix/main.cf
#・QueueとMailboxのディレクトリ設定
queue_directory = /data/spool/postfix
home_mailbox = Maildir/

#・ネットワーク関連
mynetworks = 10.7.100.0/24 , 127.0.0.0/8
inet_interfaces = all

#・ホスト名、ドメイン名、受信ドメイン名、HELLOのホスト名
myhostname = mail-01.hogehoge.com
mydomain = info.hogehoge.com
mydestination = $myhostname, localhost, $mydomain
smtp_helo_name = $myhostname

#・携帯メール対応
# 携帯メール対策 ハイフンではじまるメールアドレス
allow_min_user = yes
# 携帯メール対策 @マークの前に.が付いたメールアドレスなどRFC2822
strict_rfc821_envelopes = no

#・ユーザ存在の応答制限
disable_vrfy_command = yes

#・ローカルIPアドレス情報の漏洩防止
header_checks = regexp:/etc/postfix/header_checks

#・バージョン情報の非表示
smtpd_banner = $myhostname ESMTP



PostfixのSMTP関連(main.cf)

ここでは、main.cfファイルに記述するSMTP認証に関する設定を説明します。

・SASLによるSMTP認証を使用
・AUTHコマンドのサポートを認識できないクライアントへの対応
・証明書ファイルの指定/秘密鍵ファイルの指定
・TLS使用を宣言


# vi /etc/postfix/main.cf
#~SMTP関連抜粋~
#・SASLによるSMTP認証を使用
smtpd_sasl_auth_enable = yes
# AUTHコマンドのサポートを認識できないクライアントへの対応
broken_sasl_auth_clients=yes

#TLS設定
#証明書ファイルの指定
smtpd_tls_cert_file = /etc/postfix/tls_file/server_id.20160326

#秘密鍵ファイルの指定
smtpd_tls_key_file = /etc/postfix/tls_file/server_key.run 

# TLS使用を宣言
smtpd_use_tls = yes

# Outlook/Outlook Express用のモード設定
#smtpd_tls_wrappermode = yes

# 認証はTLSのみ許可(SMTPS以外にSMTPでも認証したい場合はコメントアウト)
smtpd_tls_auth_only = yes

# セッションキャッシュの設定
#smtpd_tls_session_cache_database = sdbm:/etc/postfix/smtpd_scache
# TLS用乱数デバイスの指定
#tls_random_source = dev:/dev/urandom

#・条件設定
smtpd_recipient_restrictions = permit_mynetworks,permit_sasl_authenticated, reject_unauth_destination
smtpd_sender_restrictions = permit_mynetworks,permit_sasl_authenticated,reject_unknown_sender_domain, reject_sender_login_mismatch
smtpd_etrn_restrictions = permit_mynetworks, reject_invalid_hostname


TLS証明書の作成
Apacheの証明書作成と同様に作成する。
/etc/postfix/tls_file/server_id.20160326
/etc/postfix/tls_file/server_key.run
ここでは割愛する。

Postfix設定の反映
 # service postfix restart



SMTP認証(saslauthdの設定)

/usr/lib/sasl2/smtpd.confを編集
システムアカウント情報を認証情報として利用したいのであれば、 認証デーモンsaslauthdを使うように/usr/lib/sasl2/smtpd.confを編集する。
設定項目は下記の通りである。

・saslauthdが提供する認証データを利用する。
・認証メカニズムはPLAIN方式とLOGIN方式に限定する。


# vi /usr/lib/sasl2/smtpd.conf
  pwcheck_method: saslauthd
  mech_list: plain login


saslauthdの自動起動設定
・自動起動スクリプトの編集
saslauthd 起動スクリプトでpamによる認証オプションを設定する
 # vi /etc/rc.d/init.d/saslauthd
   #MECH=shadow
   MECH=pam


saslauthdの手動起動
 
 # servie saslauthd start



SMTP認証に直接関係のない設定

ローカルIPアドレス情報の漏洩防止定義(header_checks)

SMTP認証と直接関係はない設定であるが、セキュリティ強化のため ローカルIPアドレス情報が外部に漏洩しないように、IPアドレス置換の定義する。

 
# vi /etc/postfix/header_checks
# ローカルIPアドレス情報の漏洩防止
/(^Received:.*) \[[0-9]+\.[0-9]+\.[0-9]+\.[0-9]+\](.*)/ REPLACE $1$2



メールキューとメールボックスのディレクトリ作成

メールキューディレクトリ作成
# mkdir /data/spool/postfix -p

メールボックの作成
PostFixがユーザホームディレクトリに~/MaikeDirを自動で作成するので、 手動で作成する必要はない。(新規ユーザ)


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