妹ちゃんの“合格したょ”
妹ちゃんがお風呂から上がったあと、わたしのそばに寄ってきて“きょう、そろばんけんてい4級、ごうかくしたょ”と、本当に蚊の鳴くような声で教えてくれました。わたしが帰宅したとき、食卓の片すみに置かれていた受験票に、合格と書かれてありました。きっと、ここ数日、お兄ちゃんのことがあってわたしが家で何も話ができないから、わたしに話しかけるのにとてもたくさんの勇気が要ったのでしょう。おめでとうとわたしが伝えると、妹ちゃんは涙をぽろぽろと流していました。一生懸命にやったのなら、それが不合格でも私はうれしいものなのだと伝えました。今夜は焼き肉をして食べました。お兄ちゃんはわたしが帰宅したとき、“おかぇり”と言ってくれました。
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