「エゴン・シーレ展」 | First Chance to See...

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 抽選に当たってありがたくもオーストリア政府観光局から送られてきた「レオポルト美術館 エゴン・シーレ展招待券」を手に、東京都美術館に行ってきた。

 

 

 ありがたやありがたや。

 

 エゴン・シーレと言えば、スキャンダラスでショッキングな裸体画が真っ先に思い浮かぶ。それだけに、たとえ頭で巧さを理解できたとしても嫌悪感のほうが先に来るんじゃないかという不安のほうが強かったのだが、2016年夏、初めてのウィーン旅行の折にレオポルト美術館をおっかなびっくり訪れてみたら、自分でも呆れるほどあっさりとエゴン・シーレの作品に魅入られた。ちょっとした素描の類でさえ、素人目にもめちゃくちゃ巧いんだもん。いやあ、絵画って実物を見てみないとわからないものだねえ(恐るべき素人発言)。

 

 早いものであれから7年以上(!)が過ぎ、今度はエゴン・シーレのほうが東京に来てくれる。しかも、レオポルト美術館で見て私が個人的に気に入っていた、「縞模様のドレスを着て座るエディット・シーレ」も引き連れて。

 

 

 ありがたやありがたや。

 

 とは言え、今回の「エゴン・シーレ展」は、シーレ個人の画業のみならず、彼を取り巻く当時のウィーンの芸術や美意識全般に目を向けた作りになっていた。そしてまたそれがトム・ストッパードの戯曲「レオポルドシュタット」の舞台背景、時代背景と見事に重なっていっていて、それだけに新国立劇場ナショナル・シアター・ライブでこの芝居を観た人に一人でも多く、この展覧会に足を運んでもらえるといいなと思う。

 

 展覧会を出た後は、美術館併設のカフェでコラボメニューのザッハトルテを食べる。

 

 

 見た目はちょっと無愛想なザッハトルテも、上野ではかわいくデコられていた。