USDJPYの上昇が止まりませんね。
大引けは129円台で終わりましたが、
先週は131円台に乗せる場面もありました。

現在のUSDJPY上昇の最大の原因は
日米金利差の拡大です。

米国はインフレを抑えるために利上げを行うのに対して、
日本では景気回復のために量的緩和を続けています。

つまり、高金利のドルを買って、低金利の円を売るので、
USDJPYは上昇せざるを得ないわけです。

先週の日銀金融政策決定会合でも
営業日毎の指し値オペ実施を表明しており、
改めて金融緩和策の強化を印象付けた格好。

また、
「130円台は日本経済にとって悪い水準ではない」や
「現在の円安は日本経済としてはプラスの評価」
等の発言も聞こえており、
どうやら要人たちは”悪い円安”に関する懸念は少ないようです。

このようなファンダメンタルズ的状況を考慮すると、
円の売り圧力は当分続きそうな雰囲気です。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22050101
週前半は大口の利確だったのか弱含みの展開でしたが、
週中からは一気に上げてきました。

トレーディング的には週前半の下降トレンドで
ショートするかどうかは微妙ですね。

ルール上はショートできるチャート形状なんですが、
いかんせん、現在のファンダメンタルズでは、
下向きに仕掛けるのは勇気がいります。

まぁ、見ての通り、
ショートでも利確はできていましたが、
安全にいくなら、
週中から遅行スパンが陽転した後の上昇トレンドに乗りたいですね。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
GBP売りが目立っています。

よって、GBPJPYのショート、もしくは
GBPUSDのショートの方が利幅が取れたでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
FOMC、米雇用統計などの重要イベントがあります。

FOMCでは0.5%の大幅利上げが確実視されていて、
更には、6月、7月のFOMCでも0.5%の利上げを行うのではないか、
という思惑もあるようです。

ドル円がどこまで織り込んでいるのか分かりませんが、
基本、上向きに仕掛けたいです。