2022 安木屋場集落 種おろし   | 優 海 音   より道

2022 安木屋場集落 種おろし  


本年度は1晩3か所の 開催となりました

ご参加くださいました皆様 本当にありがとうございました

 

    土屋様より お礼の文を頂きました  ありがとうございます 

 

 

 

 

3年ぶりの奄美大島、3年ぶりの種おろし祭り

 

行けなかった理由はもちろんコロナだ

 

この3年、誰もが大変だったに違いないが

 

私も 私なりに大変だった

 

他の人と比較をしたら、大して全く大変なうちには入らない程度だが

 

それでも私の五十云年の人生の中ではかなり大きな出来事だ

 

一気に時間の流れが加速し

 

最初の1年で10年分老けた気がした

 

その後も私なりに苦しかったり、さびしかったり、怖かったりした

 

世界で起こっている様々な出来事にも影響されながら

 

生と死と人間の欲望について思いを巡らせることが多かった


 

3年ぶりに奄美に行くことに決めた時には

 

今年も 「お祭りはない」 と聞いていた

 

でも私が生きるためには 奄美の海がどうしても必要で

 

友人のリフレッシュ休暇に便乗して 奄美行きを決めた  

 

それが10月になってから

 

 !10月29日…まさに奄美にいる時に祭りが再開されると聞いて

 

!私のテンションは上がった  キタ! やった! ついてる

 

 

。お祭りは本当に楽しかった

 

。美味しかった  懐かしくうれしかった

 

。でも前とは違う、何か傷んでいるものも感じた

 

でも傷んでいて当然だ

 

集落の方々もこの3年間で様々な経験をし

 

沢山傷んできたに違いないのだから

 

傷みながらもよく立ち上がり、再開してくださったな

 

すごいな、えらいな、ありがたいな…と思った

 

 

 

お祭りで、前区長さんの奥様がわざわざ私たちの方に二度も来て

 

再会を願って固く固く手を握ってくださったことが忘れられない

 

涙が出てきた うれしかった


 

世の中には… いや世界中に

 

つらく苦しく悲しい思いをしている人たちが

 

山ほどいることを知っている

 

でも、それを私が強く感じすぎて

 

自分のエネルギーを落とすべきではない

 

自分が生きるためにも

 

固く握り合ったあの手の感触と

 

お祭りの心地よい響き、皆と共に揺れる気持ちよさ

 

共に歌った夜、友と旅した時間

 

そして美しい奄美の海を

 

心の中で感じ続けることの方がずっと大事だ

 

 

 

自然の摂理の中で私たちは生きている

 

生きよう 元気に生きよう 歌って踊って

 

。そして最期まで生きよう

 

。また来年の再会を楽しみにしています

 

 

 

土屋麻矢子