令和6年版 “10分”でわかる統計問題対策 | 保坂つとむの宅建合格塾
2024年10月19日(土) 08時00分00秒

令和6年版 “10分”でわかる統計問題対策

テーマ:統計問題に対応しようぜ!


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メルマガ掲載時代から通算して,15年連続となる当ブログの定番となりますが,今年も宅建試験前“最後”の記事は,「統計問題対策」となります。
(おかげさまで,過去の14年間(計15回の宅建試験)は,すべてこの記事で解答できる統計問題が出題されていま~す。令和6年度も当てに行くぞォ~!)
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統計問題の対策ですので,“一部科目免除者(いわゆる5点免除者)”の方は,この記事は,“パス”しちゃってください。
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統計問題対策は,基本的に“増えたか・減ったか”を把握すればOK! 細かい数字を覚えるのは,余裕のある方だけにしましょう。
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効率よく学習して…1点ゲット!
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というわけで,この記事は“スマホ・タブレット”などを利用して,試験会場に向かう電車内での“お供”にご利用ください。
(ただし,車で試験会場に向かう人は,運転しながらは絶対に見ないで! 危ないゾォ\(◎o◎)/)




今回が,
令和6年度宅建受験生向けの“最後のブログ記事”です。
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“10分”でわかる統計問題対策(令和6年版)
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【地価公示】


● 令和6年3月公表の「地価公示」によれば,令和5年1月以降の1年間の地価は?
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全国平均(全用途) …… 3年連続の“上昇”(上昇率は拡大
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全国平均(住宅地) …… 3年連続の“上昇”(上昇率は拡大
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全国平均(商業地) …… 3年連続の“上昇”(上昇率は拡大



● 3大都市圏では?
三大都市圏平均では,全用途平均・住宅地・商業地のいずれも3年連続で“上昇”し,上昇率が拡大した。
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東京圏・名古屋圏では,全用途平均・住宅地・商業地のいずれも3年連続で“上昇”し,上昇率が拡大した。
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大阪圏では,全用途平均・住宅地は3年連続,商業地は2年連続で“上昇”し,それぞれ上昇率が拡大した。
(3大都市圏は,大阪圏の商業地は2年連続で上昇,あとは3年連続で上昇…って覚えちゃえばイイね!)



● 地方圏では?
全用途平均・住宅地・商業地のいずれも3年連続で“上昇”した。
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全用途平均・商業地は上昇率が拡大し,住宅地前年と同じ上昇率となった。
(地方圏は,住宅地は前年と同じ上昇率で,それ以外は上昇率が拡大…って覚えとけばイイかな💦)
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地方四市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)では,全用途平均・住宅地・商業地のいずれも11年連続で“上昇”した。
(全用途平均・住宅地は上昇率が縮小したが,商業地は上昇率が拡大した!)
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その他の地域では,全用途平均・住宅地・商業地のいずれも2年連続で“上昇”し,上昇率が拡大した。



【全体的な特徴】
全国の地価は,景気が緩やかに回復している中,地域や用途により差があるものの…
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三大都市圏・地方圏ともに上昇が継続するとともに,三大都市圏では上昇率が拡大し,地方圏でも上昇率が拡大傾向となるなど,上昇基調を強めている。



…といった感じで,今年は,一昨年&昨年と同様に“全面高”の状態になっているね(^^;

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【新設住宅着工戸数】


● 令和6年1月公表の「建築着工統計」によれば,令和5年(令和5年1月~12月)の新設住宅着工戸数は?(注:年計…年度計ではない!
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総戸数 …… 3年ぶりの“減少(4.6%減)”
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持家 ………  2年連続の“減少(11.4%減)”
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貸家 ……… 3年ぶりの“減少(0.3%減)”
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分譲住宅 … 3年ぶりの“減少(3.6%減)”
マンションは, 昨年の増加から再びの“減少(0.3%減)”
一戸建住宅は, 3年ぶりの“減少(6.0%減)”



あらま(@_@) こちらは“全敗”状態だな💦
(建築コストの上昇が続いており,そう簡単には建てられない…ってことなのかな ^^;)
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ちなみに…
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上記のうち冒頭の総戸数の具体的な数値は,約82万戸(覚え方:倉庫(総戸)でハニー(82)トーストを食べる!),前年比は上記に記載されているとおり4.6%減となっており…
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当然,新設住宅着工床面積も“減少”となっている。
(2年連続の減少)
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さらに…
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建築工法別でも,プレハブツーバイフォーともに2年連続の“減少”である。



…てなわけで,「新設住宅着工戸数」は“ぜ~んぶ減少だぁ~”って覚えておけば,問題ないでしょ💦

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【法人企業統計(売上高&利益)】


● 令和4年度の「法人企業統計年報」によれば,不動産業の売上高&利益は?
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売上高 ……… 前年度比 4.8%減,2年ぶりの“減少
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営業利益 …… 前年度比 13.2%減,3年ぶりの“減少
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経常利益 …… 前年度比 2.0%減,3年ぶりの“減少



上記の数値は,軒並み減少しているが…
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不動産業の売上高営業利益率&売上高経常利益率は,“不動産業は全産業平均より高い”ようである。
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令和4年度で,以下の数値となっている。
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● 売上高営業利益率10.1%(3年ぶりの“減少”)で,全産業平均の約2.5倍
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● 売上高経常利益率12.8%(3年連続の“増加”)で,全産業平均の2倍超
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つまり…
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売上や利益は減少傾向だが,それでも不動産業はメッチャ儲かる産業ってことだね。
(ん~,あやかりたいねぇ~・・・笑)

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【土地白書(土地取引件数など)】


● 令和6年版の「土地白書」によれば,土地取引(売買による所有権移転登記)は?
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令和5年の全国の取引(登記)件数 …… “ほぼ横ばい”で推移
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約129万件となっている。
(覚え方:土地を売って,いいお肉(129)を食べる!
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土地取引の件数がほぼ横ばいということは,“宅建業者数”はどうなのか…が気になるな(^ ^;)
(これについては次コーナーを見てちょ💦)



● 令和6年版の「土地白書」によれば…
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令和5年の国土利用計画法の事後届出は,件数は前年より“増加”し,面積は前年より“減少”となった。
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また…
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令和4年度の全国における宅地供給量は4,099ha(令和2年度比9.4%減)で,公的供給・民間供給のいずれも,令和2年度より“減少”している。

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【国土交通白書(宅建業者数など)】


● 令和6年版の「国土交通白書」によれば,宅建業者数の推移は?
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令和4年度末(令和5年3月末)の宅建業者数 …… 9年連続の“増加
(大臣免許・知事免許のいずれも増えてる。知事免許よりも大臣免許の方が増加率が高い!)
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ん~,取引件数はほぼ横ばいなのに,不動産屋さんの数は順調に増えてるのかぁ~( ̄▽ ̄;)
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ってことは,宅建士の需要も高まり,我々宅建講師の仕事も増える・・・ってか! アハハ,失礼スマスタ💦
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ちなみに…
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令和4年度末における宅建業者数は,約13万業者(129,604業者)となっている。
(覚え方:不動産屋が社員のためにジューサー(13)を買う!



● 令和6年版の「国土交通白書」によれば,ほかにもこんなデータが…
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① 不動産業は,全産業の売上高の2.9%・法人数の12.9%(令和4年度)を占める重要な産業の1つとなっている。
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② 既存住宅の流通市場については,指定流通機構(レインズ)における令和5年度の成約件数が,前年度比5.1%増となった。
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③ 令和4年度の監督処分件数139件,免許取消処分63件・業務停止処分38件・指示処分38件で,免許取消処分最も多くなっている。
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上記③をみて驚いた・・・ようは,いきなり“免取”ってケースが多いっちゅうことね。
(こらっ,不動産屋さんは信用第一ですよォ。誠実に仕事しなさ~い!)



【オ・マ・ケ】
宅建業法の施行状況調査(令和4年度)によれば…
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① 令和4年度末(令和5年3月末)現在での宅建業者数のうち,大臣免許は2,922業者,知事免許は126,682業者で,知事免許業者の方が圧倒的に多い
(これはナントナクわかる💦)
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② 令和4年度末時点における宅建士の資格登録者総数は,約115万5千人(1,154,979人)となっている。
(覚え方:宅建士も紅茶飲んで,いい午後(115.5)のひととき!
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上記②は,就職先の宅建業者数が増えてるから当然かな(^▽^;)
(というわけで… 毎年ドンドン増加中!

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【ま・と・め】


いやぁ~,それにしても今年は完全に分裂状態・・・て感じの様相になったなぁ。
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そんじゃぁ,ちょっくらまとめてみまひょか f(^o^;)。
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結局,“上昇・増加”したのは何だ?
● 地価公示
● 不動産業の経常利益「率」
● 宅建業者・宅建士資格登録者の数

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ほぼ横ばい”なのは?
● 土地取引件数
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これに対して,“下落・減少”となったのは?
● 新設住宅着工戸数・床面積
● 不動産業の売上高・利益(経常利益「率」を除く)
● 宅地供給量

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ぶっちゃけ,今回は近年まれにみる統計が覚えにくい年になってしまった( ̄▽ ̄;)
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さて,どうするべか💦
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冒頭でも述べたが,細かいことは覚えなくてもOKなので…
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地価が高騰したので ⇒ 不動産屋の利益「率」が上昇し ⇒ 儲かるから不動産屋&宅建士の数も増える・・・
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でも,土地取引の数は横ばい・・・
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建築コスト高すぎて住宅着工は減り ⇒ そのせいで利益率は上昇しても不動産屋の売上高・利益の額自体は減少し ⇒ 家を建てないから宅地も減った・・・
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これだけでも覚えて,なんとか統計問題を乗り切ってしまおう。
(なんか相当ムリのある覚え方だが(笑),気にするな,割り切れ・・・以上!)

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“10分”でわかる統計問題対策は…ここまで!






【制作・著作】
たっけんコム(http://www.takken.com/)代表 保坂つとむ

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