アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

この夏読んでほしい文庫本

金星の日面通過観察は厚い雲に阻まれ、生で見るにはあと105年間生きていなきゃいけないという無理ゲーを叩きつけられてしまい、命のはかなさを嘆いています(*´д`)=з

見たかったのになぁ。
初代ウルトラマンの日食メガネで。


さて、にわかに暑くなってきて、クーラーのリモコンに伸びそうになる手をぐっと押さえている今日この頃。
原発事故後のいまこの季節に、みなさんにぜひ読んでもらいたいと思う本があります。
朽ちていった命 -被曝治療83日間の記録-
NHK「東海村臨界事故」取材班
新潮社 460円(本体438円+税)


ドキュメンタリー番組を見たのはもう何年前になるか覚えていません。ずっと心に引っ掛かっていて、2011年3月の大震災と原発事故を機に思い出し、本を検索してみたら文庫本になっていました。

東海村臨界事故とは、1999年9月30日に茨城県那珂郡東海村の核燃料加工施設内でウラン溶液が臨界に達して核分裂反応が発生し、日本で初めて事故被曝による死者を出した事故。この本では主に、犠牲になった大内さんについての記録が綴られています。

被曝直後、医師に『これは助けられるかもしれない』と思わせた大内さんですが、致死量を超える20シーベルトもの被曝は染色体を破壊し、体は新しい細胞を作り出すことができなくなっていました。

原子力で死者を出したくない政府の意向で、無理矢理延命措置を取られていた大内さん。医療が人を救うものではなく、苦しめるものになっていることに苦悩する現場の医師や看護師たち。

「俺はモルモットじゃない」
という言葉は、大内さんご本人の苦しみを想像すると、こちらの思考が停止してしまうほど凄まじいものです。

そもそも何故そんな事故が起こってしまったのか?
なぜ裏マニュアルまで作成し、バケツでウランを扱うような安易なことをしてしまったのか?
勤勉で真面目であるはずの日本人が、なぜそんな間違いを…?

その疑問や懸念は、結局福島第一原子力発電所でも活かされなかったのかもしれません。

非常に重い一冊ですが、これからどう原子力と向き合っていくか、ひとりひとりで考えるための大事な資料になると思います。


この文庫本は、Honya Club.comで購入できます。
提携書店での受け取り無料なので、好きな時間に取りにいけますね。「店舗一覧」を見たら、わたしの行きつけの本屋さんも入ってました(^-^)

Honya Club.com

リンクシェア レビュー・アフィリエイト



ポジティブ日記 ブログランキングへ

この記事へのコメント

   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。