髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「未来神話ジャーヴァス」 レビュー (ファミコン)

2022-10-07 21:00:32 | ファミコンレビュー
アクションRPG
開発はノバ
発売はタイトー
1987年6月30日発売


あらすじ

取説から抜き出そう

 新地球誕生にまつわる神話のうち、もっとも有名なものの一つに
 「ジャーヴァスの神話」がある。
 この神話の真相をキミだけにお話ししよう。

 昔地球には高度な機械文明があった。
 その中心都市には、ニューヨークや東京などがあり、交通手段も発達していた。
 しかし、人口の増加から地球は手狭になり、人々は新しい居住世界をもとめ、
 高速宇宙船に乗り込み未知の空間に飛び出していったのである。
 その中には宇宙探査船ジャーヴァス号の姿もあった。

 このジャーヴァス号が数々の苦難を乗り越え、
 やっとの思いで地球に戻ったとき、乗組員は1人だけになっていた。
 彼はなつかしい地球を視界に捕らえると光速通信装置のスイッチをいれた。
 「ケネディ宇宙空港、ケネディ宇宙空港、応答せよ。
 こちら、探査船ジャーヴァス号。応答せよ・・応答せよ・・」しかし応答はなかった。
 彼は探査船をアメリカ大陸(らしきところ)に不時着させ、母なる大地を踏みしめた
 だが何かがおかしい。
 かっての文明の形跡はどこにもないのだ。
 住人も違っている。
 ハンバーガーも無い。
 そして、あの巨大都市ニューヨークもない!
 一体地球はどうなってしまったのだ。

 やがて彼は旅立った、昔の地球を探すため。
 大変化の原因をさぐるため。
 そして、自分の生きる道を見いだすために。
 彼のその後の行動そのものが「ジャーヴァスの神話」と呼ばれている。
 そして、その神話を作るのはキミ。
 ジャーヴァス号のパイロットこそ、キミにほかならないのだ。



上記の通り、後々に神話になった『ジャーヴァス』とは
元々、主人公が乗っていた宇宙船の名前である。
ちなみにこのゲームには名前入力画面がない。
では、キャラ名はデフォルトとしてあるのかというとそれもない。
飽くまで主人公はプレイヤー本人であるという意図があるようだ。
俺がこのゲームの主人公?
想像しただけで激しい頭痛と吐き気に襲われるから本当にやめてくれ(切望)。

しかし、新しい居住世界を求め高速宇宙船に乗りこんで未知の空間に飛び出して
苦難を乗り越えてやっとの思いで地球に戻ったって…
完全な出戻りで失敗やん。

しかも、乗組員1人になっていったって…
何、家にあるトイレットペーパー使っていったらいつの間にか残り1個になっていたぐらいの感覚で言ってんの?
別の星などの移民を考えるのだから恐らく数百人の規模の船団だろう。
家族もいる可能性だってある。
そんな中で仲間がそんなにバッタバッタと死んでいって自分一人しかいないなんて
正気を保っていられるかも怪しい絶望的な状態じゃねぇか。

それに話の最初

「神話の真相をキミだけに話ししよう」言っているのに終わりでは
「その神話を作るのはキミ。ジャーバス号のパイロットこそ、キミにほかならないのだ」

神話の真相を話してもらっていたらその神話をお前が作れって?
話をすり替えられて勝手に進められている感が凄い。
自分が進め始めた話を最後で忘れているんじゃないかとさえ思う。
ってか「ハンバーガーもない」という言い回しが気に入っただけだろ。


特徴

・どこでもセーブ可能。

 セレクトボタンを押したメニュー画面に「おわる」という項目がある。
 これを選択するとセーブされる。これを選ぶと即座にセーブデータが上書きされるのである。
 他のRPGなどだと

 「前のセーブデータは消えてしまうがいいか?」
 
 なんて確認する事があるが本作にそんな親切さはない。
 これにより、セレクトでコマンドを開ける状態であればどこででもセーブが可能である。
 というかこれを前提としたソフトである。
 本作はセーブデータが1つしかない。
 データを写して複数所持して使い分けるという事が出来ない。
 そのため、セーブを多用しすぎていると基本的に打開策はあるが詰むこともありうる。

 一応、このゲームがRPGで最もファミコンで早くバッテリーバックアップを搭載したゲームである。
 (ファミコン初のソフトは「森田将棋」)


操作方法


トップビュー画面

 十字キー:移動
 Aボタン:武器
 Bボタン:Bボタンで指定した行動をとる。
 セレクトボタン:コマンド画面を開く
 スタートボタン:ポーズ


サイドビュー画面

 左右キー:移動
 上キー:ジャンプ
 斜め上:左右どちらかにジャンプする。
 Aボタン:武器
 Bボタン:Bボタンで指定した行動をとる。
 セレクトボタン:コマンド画面を開く
 スタートボタン:ポーズ

 ※サイドビュー画面では下キーは使用せず


 Bボタンで開くコマンド

 「話す」:付近にいる人と話す。
 「仲間」:キャラと接触している時に
   キャラ毎に設定された名声値を超えている場合、そのキャラを仲間にできる。
 「魔法」:魔法を使う(魔術師のみ、経験値を消費する)
 「道具」:道具を使う
 「探索」:その場を探索する
 「様子」:現在の体力、お金、名声値を確認する。

 セレクトボタンで開くコマンド

 「ボタン」:Bボタンの使用法を変更する。『コマンド』『アイテム攻撃』
  『コマンド』:Bボタンコマンドを開く
  『アイテム攻撃』:投擲アイテムを所持していると投げる事が出来る。
 
 「戦力」:選ぶと『助言』『占領地』の項目が出る
  →「助言」:『将軍』『隊長』『魔道師』『参謀』から城攻めを行える条件などを聞くことが出来る。
  →「占領地」:現在占領した城を確認する
 「持ち物を見る」:持ち物を見る
 「魔法を見る」:覚えている魔法を見る(習得するのは魔術師のみ)
 「終わる」:セーブする(コマンド画面を終わらせるわけではない)



特徴…というかいきなりマップに放置される。
 すぐ近くに町もなく、歩いて何とかたどり着いてそこの住人に話しかけても何をどうしたらいいのかも殆ど話してくれず
 プレイヤー何をしたらいいのか全く分からず途方に暮れるのでゲームルールというか目的をここで書いておく。

 7人の暴君が統治する城を全て占領するのが最大目的となる。
 どうすれば城を占領できるのかというと、城内にいる城主を倒すことだがあれこれ条件がある。
 まず城内に入らなければならないが、仲間を増やさないと城内には入れない。
 その仲間を増やすには『名声値』をあげなければ仲間になってくれない。
 『名声値』をあげるには町にある『ギルド』で戦いに勝たなければならない。
 この辺りが主目的となってくる。

 ・どこでもセーブ可能
  フィールドや家の中や敵地でもコマンドの「おわる」を選ぶとセーブが可能である。



点数は『採点拒否』

採点不能じゃないよ。こんなん採点すらしたくないわ。
『タイトー』というという名の飲食店に入って「何か食べさせてください」言って店主に任せたら
『ノバ』っていう料理集団が作った『ジャーヴァス』っていう料理が出て来たんだけど

 『ウ〇コ味のカレー』

が出て来たようだものだからな。
勿論、ウ〇コなのは味だけじゃないからね。

テーブルまでに運んでくる段階で

「ウッ…」

と、顔をゆがめたくなる悪臭が漂う。
テーブルに皿が置かれ

「これ…どー見てもウ〇コだろ」

と、見た目は排せつ物にしか見えない形状。

「これ、どう考えてもウ〇コだろ」

試しにスプーンですくってみた時の感触。
という状況で、悪臭に耐え、恐る恐る口に運ぶと
実際に食った事もないのに

「きっと本物のウ〇コを食べたらこんな味がするんだろう」

というぐらいのウ〇コを再現したとしか思えないイメージ通りのウ〇コ風味が口いっぱいに広がるカレー。

そんな感じだろうか?
食っても人体に影響がないというだけの食べ物だろう。
但し、食っている時の精神的ストレスは完全に人体に影響は及ぼすレベルだと思うよ。

そんなもの評価する事自体が嫌だわ。


取り敢えず、このゲームをプレイしたいという人がいたらまずやめるのを勧める。
でも、絶対ではないわな。髭人として勧められる人は

・全てのファミコンソフトをクリアしたいという『クリアマスター』
・全てのクソゲーをプレイしたいという『クソゲーハンター』
・クリアは不可能ではないのでクソゲーをいかに早くクリアするという物好きな『RTA挑戦者』
・後は髭人のようにゲームのレビューを書くためとかプレイ動画を撮りたいという『素材として利用したい人』

の4種の人たちに勧めるだろうか?
単純にゲームで遊びたいという人は即時撤退をオススメする。

クソゲーのプレイ動画を撮りたい方は初見の生配信はやめましょう。
ノーヒントで何もないフィールドに放置されるのでどこに行っていいのかさえも分からない。
運が悪ければ5分以上、ただ歩くだけになりかねない。
動画閲覧者数が恐るべきほどに減るだろう。
例えるなら変化もない砂漠を延々と歩かされるような状態。
こんなバカ映像をノー編集で見せられて面白いと思う人はいない。
で、たまたま見つけたオアシス。
が、そこは大量の糞尿に満たされていた…そんなゲームである。

トークスキルがある人はこの砂漠を演出できるのかもしれないがね。
だったらこんなゲームをプレイせずただのトーク動画でもやった方が賢い。

問題点が多すぎて編集しがいはあると思うので
気合を入れたクソゲー紹介動画を作りたいという方にはオススメかもしれない…が…
全部のクソ要素を拾いきるのは精神を蝕むレベルで過酷であることは予めお伝えしておく…


良い点
ない



悪い点
・悪い点はこのゲームの全てである。
 
 ①ストーリー
 ②数値
 ③仕様
 ④システム
 ⑤一方通行ワープ
 ⑥探索要素
 ⑦アクション

 これらは後で詳しく解説していく。


悪い点の解説

 ①ストーリー

  一、取説

   ファミコンソフトの容量のなさから
   取説でのストーリーとゲーム内容が一致しないことは多々あるのはやむをえまい。
   というか、ストーリー自体に問題が生じているのだ。



  (↑:箱裏の文章)

   宇宙パイロットであると書かれて
   それによりあれこれ優れているというのはわかるが
   その経験を活かすのが『剣術士』『格闘士』『魔術師』なんだ?

   宇宙船のパイロットが長い宇宙での航海を終えて
   地球に帰還したと思ったら今まであったはずの都市や建物などがなくなっていた。
   というか文明さえも無くなっていた。
   ここが地球なのかどうなのか主人公が探っていくというストーリー展開はまるで「猿の〇星」である。
   このゲームに関して言えば「糞の惑星」だが

   ちなみに箱裏のゲーム画面はクリアしたけど全く出ませんでした。


  二、ゲーム内

   後、ゲーム内でストーリーは皆無に等しい。
   町での住人は

   「〇〇(場所)に××(アイテム)がある」
   「〇〇(場所)で××(アイテム)を使え」
   「××(アイテム)は◇◇(効果)だ」
 
   だとかゲーム内ヒントを言うだけであり、世界の状態だとか敵への感情に関して話すことはない。

   普通は「夫を暴君に殺された。仇を取ってください!」

   みたいなことがあってもいい気がするのだが…
   ヒント以外での台詞は「この町は〇〇だ」とか町の説明などだ。
   ああ…「悪い王を倒してくれ」ぐらいは言っていたか?
   何をされたのかとか具体的な事は何も言ってくれないので全く感情移入できない。
   悪い王というか最も悪いのはこのゲームそのものだが

   そもそも7人の暴君つったって
   城の名前は出ても暴君からの台詞はない。
   名前もない。取説にすらもだ。
   だから暴君は何をして暴君なのかもわからない。


 ②数値

  このゲームは、あれこれ数値で表された項目があるが
  プレイヤーにOKかNGか決めるただのフラグでしかなく
  そして、それ以外に追加要素もない。
  
  一、名声値
   このゲームの『推し』としてファミコン初の『名声値』なんて謳っているが
   フィールドを歩いているキャラを仲間にするための数値だけでしかない。
   キャラ毎に設定された名声値以上だとそのキャラが仲間になるだけだ。
   例えば、名声値が低いと町民から「誰、お前?」みたいな扱いだが
   名声値が高くなると「〇〇様!お声をかけていただき光栄です!」と対応が異なるなんて事もない。

   『名声値』は町にある『ギルド』で有料で試合を行い
   相手を倒すと『1』上がる。負けると『1』下がる。
   城を占領しても上がらない。(何でやねん)
   後、町を歩いている人などを普通に武器で殺傷出来るが
   いくら殺しても名声値は下がらない。(←コイツ自身が暴君だろ)

   それに、『ギルド』にて『剣術士』『格闘士』『魔術師』の3種の変更が可能だが
   変更すると名声値が0になる。これ後述するけどスゲェ重要

   後、このゲーム、敵を倒していくと経験値を得られるが
   既定の経験値を得ても即レベルアップしない。
   『ギルド』で男に話しかけることでレベルが上がるのだ。(何で?)
   その際、レベルアップ音もなく「レベルが上がった」というメッセージが出るだけなので
   嬉しさ、実感はない。

   3つの職業の特徴を言っておこう。
   『剣術士』:すべての武器防具を装備可能
   『格闘士』:HPが多めとなる。
   『魔術師』:魔法が使える。
     但し、このゲームにはMPがなく、代わりに経験値を消費する事で魔法が使える。


  二、仲間の人数
   『②一』で説明した『名声値』によって仲間になるが
   この数値もまた城に入るための決められた値でしかない。
   仲間の数が条件を満たしてないと入口に触れても何の反応もない。
   では、仲間の数が条件を満たした場合だと
   即座に城内に入りサイドビューアクションが始まる。
   城に突入する際に、仲間が戦闘をしているという描写がないどころか
   仲間になったキャラが描かれるという事もない。
   100を超える多数の仲間と共に城攻めを行っている感覚は皆無である。

   それと上記「②一」にて『ギルド』で職業を変更できて
   名声度が0になるという話だが
   城攻めには仲間が必須であり、その仲間にするのに名声値が必要となる。
   名声値が0になると当然、上げなおしという作業が待っている。
   一々そんな作業をする人はおらず、実質1度決めた職業を変更する事はない。
   ハッキリ言って職業変更など死に設定である。

   ちなみに仲間は『関所』を通るとキャラが何故か減る。
   そして『医師団』という仲間がいると『関所』を通る際の仲間減少を防ぐことが出来る。
   それが何故なのか髭人が知る由もない。


 ③仕様

  一、敵を倒してもお金が出ない。
   敵を倒すと経験値は得られるがお金は得られない。


  二、仕事がアホ作業
   お金を得る為に町にある仕事をこなさなければならないのだが
   それが「〇〇を取ってこい」というお使いと「敵を〇〇匹倒せ」というもの
   お使いに関してはそのものがある場所を教えてくれない。
   アホみたいなだだっ広いフィールドで探し出さなければならないという地獄です。
   おとなしく攻略サイトを頼りましょう。
   敵を倒せの方はカウントしてくれない。自分で数えるしかない。
   ただ、敵を倒すよりもお使いをした方が効率的である。


  三、町に必ず体力回復施設がない。
   多くのRPGでの体力回復施設「宿」が存在しない。
   勿論、体力回復は出来る。
   それは「薬屋」で『薬』を購入する事なのだが
   その「薬屋」必ず町にないのだ。
   一応、16個まで持てるので買いだめして
   何とか次の「薬屋」がある町まで頑張らないといけない。


  四、『ギルド』での戦闘
   『名声値』を上げる為に戦いを行分ければならないが
   相手本体に触れるといくらレベルを上げて体力があろうが即敗北する。
   多分、バグだと思われるが酷すぎる。糞過ぎる。

 ④一方通行ワープ

  一応、一方通行のワープは決してないわけではない。
  「スーパーマリオブラザーズ」とか「グラディウス」
  ただ、これらはステージクリア型のアクションやシューティングだから許されるのであって
  このゲームはアクションRPGである。
  何故に行き来出来んのかッ!
  いわば「ドラクエ」シリーズの『旅の扉』だぞ!
  (あ、ドラクエ2の『ロンダルキアのほこら』の旅の扉だけは一方通行か…)
  家に入る前はセーブ必須である。

  後、予め言っておくが
  一方通行でありながらワープしたからと言って必ず戻ってこれるわけではない。
  一瞬で元に戻れる瞬間移動魔法やら飛空艇のような地形無視で高速出来る乗り物はない。

  徒歩で戻れ!!

  後述する『④四』でのワープを習得してないと詰みという状況にもなりかねない。

  そうなった時に

  2コントローラで「上上下下ABAB」

  というコマンドを押そう。
  これによりスタート地点にワープすることが出来る。

  髭人はそれを知らず
  ワープした先でうっかりセーブしてしまい完全に詰みになったと思って
  5時間以上かけたデータを泣く泣く最初から始めたデータで上書きをしてしまった。

  ただ、上記コマンドも必ずしも万能ではなく
  無効化する場所もあるそうだ。(具体的な場所は髭人は知らん)
  そこで詰み状況になったら最初からやり直すしかない。


  一、発船場

   船の『発着場』ではない『発船場』である。
   船に乗り、発する事は出来るが、着いた先は『船着き場』ではなく
   ただのフィールドである。

   見えるところにさっきの場所に戻れる『発船場』はない。
   目的地を告げられるだけマシか…

   ちなみに、『発船場』の男に話しかけると拒否権はない。
   勝手に連れていかれるだけである。もはや拉致、連行の域である。

   その上、『発船場』に入ると男がいるが部屋に出入口がない。(一体、どういう現象?)
   そいつに話しかけて船の行き先に黙って連れていかれるしかない。
   完全に嫌がらせである。


  二、「おまえはだらくしておる」

   このゲームをそこそこプレイしている人の代名詞と言える。
   (まぁ…そこまでたどり着く前に大半のプレイヤーが挫折しただろうが…)

   「おまえは だらく しておる
    しょしんに かえって もういちど やりなおせ」

   このメッセージが出ると問答無用で部屋の外に出たらスタート地点に戻されている。
   防ぐ手段はない。
   いくらレベル上げようが、いくら名声値をあげようが
   「お前は堕落しておる」と一蹴される。

   とりあえず外に出るまでは自由があるのでこの『魔法使い』を殺傷することが出来る。
   殺傷しても部屋の外に出たら結局スタート地点なので腹いせ程度にはなる。
   開発者を同じ目に遭わせたいと思った事が腐るほどあった。
   別に、レベルや名声値が下がるなどのペナルティはないので好きにしてくれ。

   こんなクソ施設、ゲームに1つでもあれば腹いっぱいなのに
   中盤の町からはほぼ標準搭載されている。
   町によっては2つもある。
   プレイヤーに対して露骨で質の悪い嫌がらせである。
   これが故意ではなく自然と入れたというのなら
   ゲーム開発者として狂っていると思うよ。
   何でこんなバカ施設を置きまくるくせに薬屋を町に必ず配置しないのか?

  三、『惑いの宿』

   何気に「堕落している」より質が悪いと言えるのが『惑いの宿』である。

   「まどいのやどへ ようこそ
    あなたが めざめたとき せかいは かわる」

   と、部屋から出た瞬間
   その『惑いの宿』に決められた地点にワープさせられるのだ。
   勿論、ワープ先は町の中なんてぬるいことはせずフィールド上にほっぽり出される。
   堕落しているはスタート地点だと確定しているからまだ分かり易いが
  『惑いの宿』はここがどこなのか分からず
   周辺をある程度、歩いてプレイヤー自身が思い出さなければならないだろう。

   このクソ施設も大体中盤の町からは1つはある。  
   ちなみにコイツは『堕落しておる野郎』と違って
   テーブルと炎みたいな物に囲まれているために殺傷するという腹いせもできない。
   苛立ちと憎しみは募るばかりである。
   主に開発者に対して。

   この『堕落しておる』と『惑いの宿』を
   「ドラクエ1」で例えるのなら

   『堕落』は『ガライ』や『マイラ』などの町や村で
   見えている部分が反転する家に入り、外に出た時点で
   『ラダトーム』の王宮の間に戻されるって所だ。

   『惑い』は『ガライ』や『マイラ』などの町や村で
   見えている部分が反転する家に入り、
   外に出た時点でフィールド上の適当なところにワープさせられる。

   意味が分からんだと?
   俺だって分かるかい!!(怒)  

   まぁ…通常の「ドラクエ1」のようなパスワードではなく
   「ジャーヴァス」はバッテリーバックアップという強みはある。
   (パスワードでこの仕様なら流石に投げてただろーなぁ…物理的に…)

   だから多くのプレイヤーはまともに飛ばされたところから
   歩いて元の場所に戻るなんて馬鹿なことはせず
   この時、既に家に入る前にセーブする癖がついていて

   見た目がただの家と同じであるこの異常転送施設に入ってしまった瞬間に
   リセットボタンを押して
   タイトルで「CONTINUE」を選び、即復帰するだろう。
   時間にして5秒程度か。

   ただ、その5秒間の間に髭人は

   「コレ作った奴、地獄に落ちろ」

   と口ずさんでいた。


  四、妖精のワープ

   中盤に『切り株』『木』『骨』『岩』のワープを覚える事になる。
   覚えた後である特定の場所の上記4要素に触れると勝手にワープする。
   ワープする4種のものは通常のものと見た目は一切変わらない。
   ワープした先の付近の同じものに触れたからと言って先ほどの場所には戻れない。


 ⑤音楽

  色んなゲームの中には「ゲームはクソだが音楽はいい」というケースは存在するが
  隙がなくクソなのが「ジャーヴァス」である。
  髭人がプレイしていて覚えがあるのがBGMでは3曲である。
  「タイトル画面」「トップビュー画面」「サイドビュー画面」の3種である。
  エンディングの曲はそこで言うのは控えるがこの3種のうちの1つである。
  じゃぁその音楽の質がいいのかといったら聞きたいと思えるほどの事はない。
  寧ろこのソフトを思い出し吐き気を催すので聞きたくはない。   

 ⑥探索要素
   あちこちでアイテムを入手する事になるのだが
   このゲーム、宝箱は存在しない。
   1つはツボのように仕事上で必要なものでありフィールドに放置されている。
   これに関しては触れれば入手できるのでまだマシだと言える。ノ-ヒントだがな。

   あとは『探索』系のコマンドで探すしかない。
   探索『系』と称したのはいくつも項目があるからだ。
   ゲーム序盤から中盤にかけてアイテムを入手する。
   その中で『ベルト』と『ハーモニカ』がある。
   これらを使用する事で入手できるアイテムがあるのだ。
   よって『探索』『ベルト』『ハーモニカ』というような順序でフィールド上を探しまくるのだ。
   勿論、『ハーモニカ』を使ったときに入手できるアイテムは他の行動では入手できない。
   何故『ベルト』や『ハーモニカ』を使うとアイテムを入手できるのかって?
   知らねーよ。ろくに説明もねぇんだからな。
   開発者は、家で「あれってどこやったっけ?」ってなった時に
   『ベルト』を持ち、『ハーモニカ』を吹きながらもの探しで歩き回っていたんだろう。
   そのまま病院まで歩いていったらどうだろうか。

   それとも、何か元ネタでもあるのかね?
   『ハーモニカ』吹きながら物探しをしている人とか…
   知っている方がいたら教えてください。   

   それはそうと、同じ地点で二度手間ではなく三度手間させてくれる面倒臭さだ。


 ⑦アクション

  一、状態表示がない。
   敵に当たったりなどしたら1発即死なら分かるが
   ある程度体力があるソフトなのに体力表示がない。
  「たけしの挑戦状」でもあるのに…

   瀕死になっても瀕死アラームがなるとか顔色が変わるとか変化がなく
   被ダメージでいつの間にか死んでいたという事態も多いことだろう。

   で、このゲームにはゲームオーバー表記がない。
   キャラが座り込むアクションをしたのち、タイトル画面に戻される。
   「たけしの挑戦状」すらあるのに…


  二、足が遅い

   何の説明もなくいきなり放り出されるトップビュー画面。
   キャラがそれなりに大きい。
   それがが災いしてか足が遅い。(「魔鐘」とかぶってるな)
   敵からの攻撃を機敏に避けて戦うという事が出来ない。
   長い橋があって敵が遅い弾を放ってきたとき
   キャラがでかく足が遅いので
   
   「こりゃ、当たるな」

   という状況が当たり前にあるのがな。
   アクションゲームとしては致命的である。
   せめて剣で敵の弾を当てたら消えるとか跳ね返すとかあればねぇ…
   ま、そんな事、思いつけるようなスタッフがいればこんなゲームにはなっていなかったか…



  三、剣を出す

   Aボタンで『剣』という攻撃を繰り出す。
   普通のファミコンのトップビューアクションゲーならば…
   それなりのアクションをするものだ。

   突く:「ゼルダの伝説」「ワルキューレの冒険」
   斬る:「WILLOW」

   本作の場合は剣のマークをキャラの前に「表示する」だけである。
   剣で突いたり斬ったりするモーションがないから
   当たり判定がある剣のマークを「表示する」という事でしかない。
   剣も短く間合いを取り合うなんて戦いも出来ない。
   しかも「ベッ」「ベッ」と斬っているとは到底思えないよくわからん音がする。

   剣に限らず攻撃するゲームであれば
   厳密には当たり判定があるものを画面に表示してダメージを与えるというのは間違っていない。
   が、他のゲームに関してはモーションを足したりすることで
   斬ったり、突いているという感覚をプレイヤーに与えているものだ。
   本作にはそんな配慮の欠片もない。

   途中、飛び道具を買うと無限に出せるが
   画面中1個しか出せず硬直も長く連打不可である。
   出した飛び道具はス~ッとゆっくり浮遊して前に進んでいく。
   ナイフならまだ分かるが斧の場合、ナイフ同様、回転することなく前に進むのはシュールとしか言いようがない。
   このゲームで敵を倒すことの爽快感はない。


  四、ジャンプ

   サイドビュー画面では上キーでジャンプが可能である。
   が、ジャンプの高さは固定、ジャンプ中軌道修正できず
   敵の体に触れたらダメージを受けるゲームなので
   下手なジャンプは被ダメージ行為となる。
   弾を放ってくる敵もいるが
   城攻めシーンでは天井が低いところがあり
   ジャンプしてもダメージ不可避の所もある。
   というか敵の弾は遅めなのに対しジャンプだけは無駄に機敏な為、
   良く見てタイミングを見極めないとジャンプしても遅めの弾に余裕で足から当たる。
   ジャンプの使い道はない。

  五、『ギルド』での戦闘で相手に触れると即敗北

   『ギルド』で『名声度』上げの作業をする事になるが
   相手に触れると即敗北である。(即死ではない)
   いくらレベルを上げようと、防具で防御力をあげようともだ。
   ただ、ゲームオーバーではない。
   敗北後は体力は対戦前になるが『名声値』が下がるのでリセットやね。
   何なんだ。この敵は…
   ってか剣が短すぎるし、敵はタフなので1~2発剣を当てても倒せないし
   このソフトは敵に攻撃してもノックバック(後退)しないので
   「攻撃→接触→即敗北」は多発する。
   敵は体にウ〇コでも塗りたくっているのだろうか?
   そんな奴に触れたら負けたくもなるし名声も悪化するだろう。
   案外、その設定であるのなら理にかなっているな。

   とはいっても世界のどこを見渡してもクソがあふれるこのゲーム。
   体にウ〇コをつけている人をドン引きするような正常な感覚を持った人間が
   この世界に存在するかどうかは怪しいが。


  六、Bボタン使用。

   飛び道具武器を買ってもBボタンを押して確定して使えない。
   セレクトボタンのコマンドで「コマンド」「飛び道具使用」を設定する必要があるからだ。
   見つけた仲間キャラを仲間にするのに「コマンド」にしないといけないのに
   飛び道具を投げてしまったり、
   逆に武器を投げて敵を倒したいと思った所でコマンドを開いてしまったり

   このゲームで何でスタートボタンを「ポーズ」なんて割り振りにしたんだろうか?
   ファミコン初期のゲームはスタートボタンでポーズってのは原則みたいな所があったが
   (ドラクエ1でさえ、スタートボタンはポーズ)
   このゲームの操作でそこまでポーズを頑なに守る必要がどこまであったのだろうか?
   

このゲームは2メガビットなどと容量をウリにしているが
演出もなくストーリーもなく音楽も貧相、アクションもダメダメ。
一体その容量を何にそれを使ったのか不思議でしかない。
容量にクソでも詰めたのか?


さて、このゲームの主な流れは


 町で仕事をしてお金を稼ぐ。
 ↓
 武器、防具をそろえつつ、『ギルド』で戦い(有料)『名声値』を稼ぐ。
 ↓
 一定以上の名声値を上げることでフィールド上に歩いている人間を『仲間』コマンドで仲間にすることが出来る。
 ↓
 一定以上の仲間を集めると城に入ることが出来る。
 ↓
 城に入って城主を倒す。
 ↓
 占領
 ↓
 別の地へ…(別の地に着いたらまた上に戻る)



悪い点の後に流れは書いたが
どのような形でプレイヤー対して絨毯糞撃が行われるか
ゲームを開始してからの流れを具体的に追ってみよう。

それに関してこのソフトのあらすじで「ハンバーガーもない」という文章が印象的で
知っている人ならネタにするほどなので本記事も悪い点でそれに倣ってみることとする。
上記悪い点とかぶっている所が多々出るので飛ばしてもOK。



①始まって早々、何『もない』。

 一、説明『もない』
  スタートボタンを押すと何も説明もなくフィールドに放り出される。

  ファミコンのRPGなら「名前入力」があるものだがそんなものはない。
  名前のデフォルトももない。
  (あくまで、主人公はプレイヤー本人という意図なんだろう)
  そして、ドラクエみたいに「〇〇倒してこい」という風な状況説明などもない。
  本当に、フィールドに投げられた状態である。

  「取説であらすじ書いてあったんだから熟知してんだろ?」

  と、聞こえてくるほどの投げっぷりである。
  プレイヤーはこの時点で

  「は?」

  と、本ソフトに置き去りにされる。


 二、『ジャーヴァス(宇宙船)』『もない』

  一応、宇宙から帰還した主人公のはずなのに宇宙船『ジャーヴァス』が全く登場しない。
  ゲーム中に一切登場しない『頭脳戦艦ガル』と同じか…
  ゲーム中の主人公の功績が後に神話となって『ジャーヴァス』って名称になったって事なんだろうけど
  それならそれでゲームに出てこない宇宙船名より主人公名を神話にしたれよ。
  (このソフトの神話として名を遺すとか吐き気が凄いが…)
  それはともかく、宇宙船という乗り物なんだから
  燃料切れで動けないという設定であったとしても、
  そこを拠点に体力回復しつつプレイを進めたい所だがそんな甘えが許さないのがこのクソゲーである。


②アクションRPGなのに表示『もない』

 「ゼルダの伝説」「ワルキューレの冒険」のようなトップビューアクションRPGなのに
 アイテムどころか体力表示『もない』のだ。
 体力が減っても警告や変化もないので被ダメージでいきなり死ぬ事もある。
 え?「ドルアーガの塔」も体力表示がないだろって?
 あれは面クリア型であり、ステージクリアすると体力が全快しているって仕様があるだろうが!!
 こんなクソと一緒にすんじゃねぇ!!
 それにあっちは所持道具の表示は常にされるだろうが!
 こっちは何もないんだぞ!

 周囲を見回すが町らしきものもなくプレイヤーは途方に暮れる。


③すぐ近くに町『もない』

 気を取り直して訳も分からず取り敢えず歩くしかない。
 だが、上下左右1画面分スクロールぐらいさせれば町があればいいのにそんな近くに町はない。
 しかも緑の芝生(?)みたいなところが道っぽく見えるのでそれを辿れば町に到着できそうな気もするが
 すぐに池や山みたいなところで途切れ途切れおり、全く当てになどできない。
 開発者、心ねじ曲がってんな~。


④敵を倒してもところでお金『もない』

 歩いていると至るとおかしな敵が出てくる。
 Aボタンを押すと『ベッ』とおかしな音でナイフみたいな剣を一瞬出す。
 『斬る』とか『突く』とかのアクションではなく
 『出す』である。
 敵を倒すと経験値を得られるが、お金は出てこない。


⑤町必ずあってもいい体力回復施設『もない』

 北東(上にある木を西から迂回するようにしてから北東である)
 に行くと、『ユース』という町がある。
 (この町を見つけられず心が折れた人がそこそこいるだろう)
 そこにはRPGお馴染みの体力回復施設『宿』がない。
 じゃぁ、このゲーム体力回復が出来ないのかと思いきや流石にそういう事もない。
 『薬屋』で『薬』を購入する事によって回復できるのだ。
 じゃぁ、『薬屋』があるのなら安心だと思いきや
 このゲーム、町に必ずしも『薬屋』はないので(最初の町にあってその後は中盤~終盤にかけてやっと出る)
 他の体力回復法もないので、『薬屋』がある町で『薬』を買いだめしておかないと
 このゲームはおぼつかない。


⑥お金を稼ぐヒント『もない』

 『薬』を買うにせよ。
 『ユース』の町にあるお店の『武器』『防具』を買うにせよ。
 いずれにせよ当然、購入するお金が必要となる。
 敵を倒してもお金が出ない本作
 その中で『ユース』には『仕事屋』がある。
 そこでは『ツボ』か『ドクロ花』を持ってくれば報酬を与えるという事になる。

 「な~んだ。簡単じゃないか」と思いきやそんなことはない。

 『ツボ』を持ってくるという仕事を受けるが
 その『ツボ』がどこにあるのかは誰も教えてくれない。ノーヒントである。
 髭人は攻略サイトを見たからいいにしてもこれ自力で見つけるの死ぬほど大変だぞ。
 なんたって、その『ツボ』は町中にあるわけではなく
 フィールド上の特定の場所にポツッと置いてあるだけなのだから…

 ちなみに『ドクロ花』であるがこれを選ぶと詰む。
 ドクロ花があるのは『手形』を使わなければ通れない『関所』の先
 最初の『手形』は購入するしかない。
 『手形』は『100』かかる。
 最初の所持金は『80』

 作り手は3桁の引き算もできないのか?

 一度受けた依頼は途中変更できない。
 もう一方の『ツボ』を持ってきて仕事の店に話しかけても
 「とってこないとダメだ」とこの時点で『ドクロ花』のみしか受け付けない。

 最初の時点だから最初からやり直しても大した問題ではないがな。
 お使いアイテムは1種につき1個だけしか所持出来ないので
 何度も付近を行き来してツボを複数所持して一気にお金をもらおうなんて事は出来ない。
 1回1回仕事を受注して渡すしかない。


⑦船の乗り降りの拒否権『もない』

 で、『ドクロ花』はダメなので『ツボ』を何度も取ってくることになる。
 先に軽くいってしまったが、『ツボ』がある場所は『ユース』から出る『発船場』に乗った先だ。
 え?船の『発着場』じゃないのかって?
 その話はちょっと後でする。
 まず『発船場』であるが部屋に入った途端、ワープする。(無料)
 船に乗るなんて描写はない。即座に見知らぬところにいる。
 乗るか乗らないかなどと尋ねてくることはない。
 部屋に入った途端、ワープである。
 そして、発船場の小屋に入ると出口はないのでワープ以外するにどーにもならない。

 このゲーム、いきなりワープが多発するので
 家に入る前は『セーブ』をするのは必須である!!(超重要!!)


⑧港で船が発着する事『もない』

 『ユース』の町の港から『発船』してついたところのすぐ近くに家がある。
 まずはそこに入らず島の西側(左端)に行くとツボがある。
 これを確保して、先ほどの家に行く。
 そこに入ると
 
 「『ユース』の浜辺までいこう」

 と、町が見当たらない場所に下ろされる。
 しかもそこの周りには何もない…
 先ほどの『ユース』の町の港に戻ることはないのだ。
 その場所から歩いて『ユース』の町に戻るしかない。
 だから船を『発』する事はあっても『着』することがないので
 『発船場』なのだ。
 しかし、船の行き来すらちゃんとさせてくれんとはこの開発者…(怒)

 『発船場』に関しては
 後に出てくるところであるが割とシャレにならない話になるのでここで記してしておこう。
 『ヘレナ島』への船に乗った後、
 『骨』でワープする方法を習得する前に行ってはいけない。
 『ヘレナ島』には発船場がない。
 その時点で帰ることは出来ない。詰みである。

 しかも…髭人は、その島で岩を探索していると『ハーモニカ』を見つけた。
 そこでウッカリ、セーブしてしまい…
 もう完全にどうにもならない。
 5時間以上のプレイ時間がパーである。

 (これに関しては後で知ったが『上上下下ABAB』の初期場所ワープ技で打破できる)




⑨武器防具をそろえても強さが増える事『もない』

 『ツボ』の仕事を受けて、船に乗り、島で『ツボ』を取り、
 船で戻って浜辺、そこから町まで歩いて店に行く。

 1度やるとお金を200を得られる。
 この町の最強の武防具をそろえようとすると『5000』かかる。
 (『てつのけん』『600』、『ひかりのふく』『4400』)
 ざっと25回ほどの作業をして装備を整える。
 (簡単に言っているが、1回のお使いを終えるのに時間にして2~3分はかかるよ)

 だが、このゲーム。
 武器を装備した時、メニューで強さを見ても数値が変化しないのだ。
 武器を装備して攻撃力などが変化するのはRPGの醍醐味やろがッ!


⑩『ギルド』での戦闘で敵本体に触れて耐える事『もない』

 武器防具をそろえつつ、
 今後、城攻めをする条件にある仲間集めのために『名声値』をあげないといけない。
 『名声値』を上げる為には
 『ギルド』に行き『試合』をしないといけないのだ。
 試合1回につきお金50必要である。(故に、ツボ運びは武器をそろえる以上にもっとしないといけない)

 『試合』での戦闘はサイドビュー画面となる。
 とはいっても剣の射程は変わらない。
 剣の射程はめっちゃ短くかなりの接近を余儀なくされる。
 敵側はある程度の体力があり、1発当てただけでは倒せない。
 連打をし続けなければならないが
 ウッカリ敵本体に触れようものなら『即敗北』する。
 重要なのでもう1度繰り返すが

 敵本体に触れると『即敗北』である。

 これはレベルを上げても防具を買っても敵に触れると『即敗北』である。 
 ただ試合での敗北はゲームオーバーではなく
 先ほどの『ギルド』に戻されるだけだがお金が戻ってくることはないし
 その上、名声値が『1』下がる。

 こちらの攻撃に敵が当たるとちょっとの間、硬直するので
 その瞬間に4連打して倒すのだ。
 敵はナイフを投げてくるがこれには当たっても即死ではなく耐えることは出来る。
 ナイフを当たってもセーフだが体には触れるな!絶対に!!
 それで勝つと名声値が『1』上がる。それでここでは『5』以上あげよう。
 
 勝ったら、『セーブ』!
 負けたら、『リセット』!

 でも、ここで有効な裏技を教えておこう。
 『ユース』の『ギルド』で戦いを行おうとして

 『お金50を納めてもらおう』
 という表示が出た瞬間に
 「ABB」と素早く連打する。
 すると、戦闘が行われるはずが
 コマンドが出てキャンセルされて移動が可能である。
 それで外に出ると

 「ばとるにかった」

 と、画面に表示されすぐに『ギルド』に戻る。
 この時、名声度が上がっている。
 名声度上げの戦闘が回避できるのだ。

 このゲームをクリアしたい人は覚えておいて損はない。
 (いるのかどうかは定かではない)

 で、全てのキャラを仲間にできる名声度は「110」だ!!
 最低でも110回この裏技を頑張れよ!!
 (回数もそうだがお金もかかる。試合費用1回「50」だからで計「5500」かかる)


11(もう〇内の数字はつけられん)『仲間』のメッセージ『もない』

 名声値が『5』以上になると『ユース』の町を出てちょっと左に行くと
 茶色っぽい人間がいる。こいつは敵ではなく『傭兵』という人である。
 触れてもダメージを受けずコマンドで話しかける事も出来る。
 ちなみに殺傷する事も出来るが
 別に殺したからと言ってこれと言って名声度が下がるというようなペナルティになる事『もない』

 キャラが決められた名声値を上回っているとそのキャラを『仲間』にする事が出来る。
 キャラに触れている時に『なかま』コマンドを選ぶと

 『なかまになった』

 と表示され、消える。
 メニューで調べると『傭兵』が『25』増えている。

 特に『仲間』コマンドを選んだ時に

 主人公「俺の仲間になれ」
 キャラ「いいぜ」or「嫌だ」

 などと交渉してそれを受ける受けないのやり取りはない。
 一定数値以上の名声値があればコマンドを選んだ時点で即仲間である。

 そこに絆などはない。


12『傭兵』を集めたら敵地を攻めるが城攻めの演出『もない』

 西にある『城』を北の方からすることで入口に入れる。
 一応、『傭兵』を集めて城攻めをしているはずであるが
 『傭兵』の数は単に入口に入れるか否かというだけのフラグでしかない。
 サイドビュー画面になり、敵を倒していきながら右方向に進むと王冠をかぶった王様のような奴がいる。
 セリフなど一切ない。
 倒すと、

 「この城を占領した。
  兵士を半分残した」

 という簡素なメッセージだけでこの城を占領したことになる。
 城の外に出る。
 占領した城の様子を見に行きたいところだが、もう城内に入ることは出来ない。
 何で占領した主役が隔離されてんの?

 もう考えてはいけない。

 しかも集めてきた仲間を半減させられるので別の城を攻めるのに更に集めなければならない。


取り敢えず1つ目の城の占領まではこんな流れである。
それから各地の城を巡り7つの城を占領するのだ!!
だが、これで安心するなよ!!

ここからまだ悪い点でしてきた地獄は待ち受けている。
休んでいる暇はねぇぞ。番号を省いていくと…


??手形が不要になる事『もない』

  各地に関所がありそこを越えるのは手形を要する。手形は1つにつき100の金がかかる。
  金を稼ぐ手段が限られたこのゲームではかなり腹立たしい。
  しかし、なんで主人公が占領した土地の関所をくぐるのに手形が必要なんだよ。
  

??同じ場所にとどまる事『もない』

 『堕落しているの施設』と『惑いの館』だ。
 前者はスタート地点に戻され、後者はどこだか分からんフィールドにワープさせられる。
 2つ目の町から基本的に1~2つは存在しているアホ施設である。
 コンビニ感覚で出店してんじゃねぇよ!


こんな要素も襲い掛かってくる。
隠れたりすがったりすることは出来ねぇぞ。このゲーム。

このソフトプレイ中感じたのは

「もない」「もない」と、あれこれないことが言うので非常に気になるのが
じゃぁ逆に「ある」物は何なんだよ。
勿論、ダメな点ではなく褒められる点で「ある」要素である。

ああ…そうだな。
コマンド画面のカーソル選択で端の部分でもう一度その方向を押すと
カーソルが反対側の端に移動する点。
それだけはファミコン版のドラクエよりは上である。
でも…だから何?

ここまで来ると自問自答してしまう。

 「俺はこのゲームで遊んでいるんだよな?
  こんなにドグソ要素に翻弄されてまで?
  ひょっとしてゲームさ(遊ば)れているのは俺の方なんじゃないのか?」

と…

ゲーム内容についての感想は「悪い点」で凝縮されているのでほとんど書くことはない。
後、このソフトに言えることは開発者に対しての悪態だけだろうか?

一応、擁護点をみつけるとするのならば
本作は1987年6月30日発売
普通のRPGで言えば

「ドラクエ2」が1987年1月26日
「FF1」が1987年12月18日

アクションRPGであれば

「ゼルダの伝説」は1986年2月21日
「ワルキューレの冒険」は1986年8月1日
「エスパードリーム」は1987年2月20日

まだRPGやアクションRPGのフォーマットがしっかりできる前のソフトである。
だから自由にやったとかやりたい要素はあったけど容量など都合で実現できなかったとかあのだろう。
城攻め要素なんてしっかりやればシミュレーションも出来そうではある…
で、出来ない要素をあれこれ削った結果…
残ったのはとてつもなくデカイ糞だったというところだろうか?


しかし、発売元の「タイトー」も懐が深いというかなんというか…
こんなクソを自社の名前を付けて売るとか信じられんわ。
自社看板にクソ塗りたくるぐらいのレベルである。
自社の評判を落とすのを避ける為に発売中止しても良かったんじゃないかなと思えるレベル。

事実、髭人はタイトーに対してファミコンオリジナル作品は良いメーカーというイメージはあまりない。
アーケード移植はいいんだよね。「アルカノイド」とか「影の伝説」とか「フリップル」とかね。
ただ、初期の「タイトー」のファミコンオリジナル作品ってねぇ…
「AKIRA」だの「キョンシーズ2」だの「たけしの挑戦状」とか
クソゲーを連発していたからな。
「タイトー」のイメージ低下は当然の結果ともいえる。




そうそう。クソゲーと言えば
本作の半年前にその「たけしの挑戦状(1986年12月10日)」を発売していた。
(「ジャーヴァス」は(1987年6月30日発売)そのせいで

 「シャレ。シャレ!
  ゲームなら取り敢えずいいだろ?」

って感じで麻痺していたのかもしれない。

しかし「ジャーヴァス」と「たけしの挑戦状」は比較にはならない。
「たけしの挑戦状」の方はノーヒントが酷すぎるが
攻略法を見れば何とかなるし、話としてはギリギリ破綻していない。
時間を無駄にするようなバカみたいな作業もない。
(地図の放置に関しては別にテレビ画面の前で待っている必要がないからセーフ)

その辺りは個人個人で好みが分かれるところだろうが
髭人としては印象が良いのは「たけしの挑戦状」である。
単純に『笑えるクソ』と『笑えないクソ』かの違いである。

前者であれば

「これウ〇コじゃねぇか!くっさ!(笑)」

で済んで笑えるが後者であると

「これウ〇コじゃねぇか!ヴオェェェェェ!(嘔吐)」

この「ジャーヴァス」はまごうことなく後者である。
何故、「たけしの挑戦状」は笑える方で「ジャーヴァス」は笑えない方なのか?

まずタイトルを見ればわかる。
そう。「たけし」
つまり、「ビートたけし」氏がプロデュースに関わっている事がタイトルで分かる。
感情の矛先の向け様があるという事だ。
それに同氏の芸風から考えれば

 「『ビートたけし』なら仕方ない」

とも思える。あのエンディングもあるしな。

一方、「ジャーヴァス」にはない。
故にこのゲームへの憎しみの行き先がない…
ろくに明らかにならない開発者に向けられる。

「ジャーヴァス」をクリアした髭人個人としては
このゲームの開発者本人は当然として一族一同を家に閉じ込め
テレビやファミコン本体や『ジャーヴァス』を人数分、与えて自力でクリアしないと
外に出られない刑を与えてやりたいと思ったほどである。
親、配偶者、子供、孫辺りまでね。

 「あなたが胸を張って人にプレイしてもらう目的で
  このゲームを作ったんだから一族全員も余裕でクリアできるだろ?」

トイレ、飯、寝るのも自由。
攻略サイトやクリア動画を見るのもOK。
開発者本人からのアドバイスもどんどんやってくれてOK。
でも全員が自力クリアするまでは外には出られない。
昔のゲームに多くあった理不尽な難易度って訳じゃないから
ゲームの技量がやや劣っていてもクリアは決して不可能ではないだろう。不可能では…

それでも下手をしたら発狂者が出ると思うよ。
そこまでないにしても良好な関係に必ず亀裂が入るだろう。
仮に髭人の知り合いがこのゲームに関わっていたとするのならその人と顔を合わせるたびに

 「お前は堕落しているな」

ってもはや挨拶代わりに言い続けるだろう。
それが「未来神話ジャーヴァス」という作品である。




ここからがネタバレ




















兵士を集めての城攻めとか演出皆無だから脳内で沢山の兵士を率いて戦っているのだろうと
想像力をフル動員する。
で、7つの城の内の1つでは入手した『ハーモニカ』を吹いただけで城攻め可能な城もある。
このゲーム、己の世界観さえ守れねぇのか?

で、城攻めの7人の暴君というがまず名無しであり7人の暴君は容姿こそ違えど攻撃のパターンは同じである。

雑魚と同じゆっくりの飛び道具をポロポロと放ちながら接近するというだけだ。
何なら、『ギルド』の名声値を上げるの試合相手も一緒じゃないだろうか?
名前もなく、セリフもなく、ただ現れて死ぬだけの存在である。

まぁ…アクション面がクソ過ぎるからあんまり派手に動かれるとこちらは手も足も出なくなるからだろうね。
それはそうとラスボスに関しては『クリスタル』を使わないと無敵である。

その『クリスタル』の手に入れ方がな…
クッソ広い砂漠に特に違いもない所に落ちている。
一応、ヒントを言う奴はいる。

 「さばくに いちばん ちかい かいがんから きたへ8びょう」

一番近い海岸というアバウトな極まりないヒントで周辺を「探索」し続けなければならない。
しかも8秒ってなんでそんなリアルタイムで数えなければならないんだよ。

それで、入手した『クリスタル』
ラスボスに使うと…一瞬で、ラスボスがやられエンディングである。

髭人「は?」

全画面攻撃のようだ。
クリスタルを投擲してラスボスに当たったら決着などという事もない。
どこにいようと一瞬でケリがつく。
弱らせてから熱いラスボス戦が始まるなんて発想はこのソフトにはないようだ。

今までの苦労が何だったのかと思えるほどの呆気なさである。
エンディングは一応存在する。
いつもならエンディングの文章抜き出しは漢字変換を行うが今回はそのままの文字で行こう。

ラスボスを倒した後
ジャイアンみたいな体型や服装をした男が王冠をかぶりマントを身に付け
笑顔で手を上げている。

 「あなたは くるしかった たびを おえ ちきゅうを
  とういつ した はじめての おうとなった
  そのご あなたは よいせいじで せかいを
  おさめ でんせつてきな おうと なったのである
  のちに このぼうけんは 『ジャーヴァス』のしんわ
  として かたりつがれたという・・・・・・」

という並の低学年の小学生が考えたようなしょーもないメッセージがあってからスタッフロールがある。
少し知恵が回る小学生ならこんなオチにはしないだろう。子供をバカにしてはいけません。
何なんだよ。良い政治ってよ(笑)。具体的に教えてくれよ(笑)
ってか「あなたは くるしかった たびを おえ ちきゅうを」とあるが…
個人的には「苦しかった 旅を… オエ… 」と
旅の内容を思い出して嘔吐しているような光景が目に浮かんでしまう。

ちなみに音楽はタイトルBGMである。

主人公が地球を統べる王になったという話だが
笑う主人公のみでほかに誰もいない。
誰も誉めてくれる訳もなく、誰も喜ぶこともなく上記のメッセージが表示されるだけだ。

そこにプレイヤーに喜びはない。
せいぜいこのドグソ中のドグソから離れられるという解放感があるだけだ。

スタッフロールは苗字程度の事が書かれている。
一応、人名なので伏せてはおくが…

その中で「協力」の中に「ろうそんのおにぎり」とある。
「ロ〇ソン」?
当時「〇ーソン」「ジャーヴァスフェア」とかやってなかっただろうから
スタッフは製作所の近くにあった「ロー〇ン」のおにぎりを食べながら
このクソフトの製作にあたっていたのが印象に残っていて

 「おにぎりではなくたまにはハンバーガーも食べてぇな~」

という心境から「ハンバーガーもない」と言いたかったとも推測できなくもない。
「〇ーソン」側はこんなクソに協力したと思われるのは相当な侮辱だから訴えてもいいと思える。
え?コンビニチェーンの「ローソ〇」じゃなくて「ろうそん」だからセーフ?
確かに「ろうそん」というおにぎり屋が製作所の近くあった可能性はなくはないがねぇ…

にしても「ジャーヴァスおにぎり」ねぇ…
仮に

「『未来神話ジャーヴァス』の世界観をおにぎりで再現いたしました」

と言ってオニギリの中身が『ウ〇コ』がギッチリ詰まっていても髭人は驚かない。
寧ろ

「か、完全再現だ…」

と、おにぎり開発者の本気ぶりに髭人は拍手をして称賛する。
そして、ゴミ箱に投げつける!!

ラスボスに対しての『クリスタル』は強敵を払うって話だった…
だったらこのゲームも払ってしまえばよかったのにね。


それにしても取説に書かれた目的は?

「昔の地球を探す為」
「大変化の原因を探る」
「自分の生きる道を見出すために」

の3つあるが…
無理に好意的に解釈するなら…

「昔の地球を探す為」:冒険してみて昔の地球は『なかった』って事で決着する。
「自分の生きる道を見出すために」:冒険してみて城を占領していくのが自分の道だと見出したんだろう…多分…

「大変化の原因を探る」は…全く明らかにならない。
 というかゲーム的に『探ろう』とすらしていない。
 この件は、どう考えてもゲームとは結び付けられんわ。


公式非公式かは別にして
ゲームブックには明らかになっているものもあるらしい。(調べる気にはならん)
ゲームブック作者だけが「未来神話ジャーヴァス」系列においてまともな人といえるんだろうか?


さてさて…
長々とクソトークを続けたので締めと参りますか?


「未来神話ジャーヴァス」

個人的には『未来』永劫、『神話』として語り継がれるほどのソフトであると言えるね。
言うまでもなく

 「こんなゲームを決して作ってはいけません」

と、反面教師として残すべき意味で…である。
ゲーム界における災厄そのものとさえ思える。
今後ゲーム開発に携わりたいと思っている方は是非ともこのソフトをプレイしていただきたい。
このソフトをプレイすれば

 「ゲームを作る上で何をやってはいけないのか」

を、身をもって体感できる。
初期の「クレヨンしんちゃん」で『みさえ』が『しんのすけ』の行動に対して
「ママとのお約束条項」と称し

 「〇〇はやってはいけない!」

と、ノートにリスト化していたが「ジャーヴァス」はそのゲーム版だと言えよう。

「未来邪神話ジャーヴァス」

とでも言うのが適切なんだろうかな?

このソフトの起こる全ての事象をどのように避ければゲームが出来るのかを…
是非ともゲームに関わっている全ての人に浸透し導き出して欲しい!!



そしてソフトをゲーム開発の糞の神話として未来永劫、残して頂きたいものだ。




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