あきらめると明らかになる。あきらめると、進みだす。

夫婦関係、恋愛相手との関係、職場や学校での人間関係など、
人との関係について悩んでたり、
憤りを感じていたりする時って、

自分の常識を相手に押し付けている可能性があります。

明らかに「相手がわるい」と思うことであっても

自分の常識というフィルターを通して見ている世界です。

「なぜ〇〇してくれないの？」

「男性なら普通こうするべきでしょ？」

「友達としておかしくない？」

「礼儀がなくない？」

これって、「ごもっとも」である可能性がありますが、

それでもやはり、それは貴方の中にある常識でしかなく、

大多数の人が同意したとしても、

やはり「貴方の中にある常識」でしかないのです。

つまり、「真実」ではない。

この「真実」はない、という世界で、

これが真実だ、と信じたい、信じるものが欲しい、というのが人間ですね。

とにかく、
片方の「常識」を押し付けて、それを無理矢理従わせるというのは、
押し付けられたほうは必ずストレスが伴うし、
そのうち、やはりその関係性は続かないでしょう。


恋愛関係でも、夫婦でも、友達でも、上司と部下でも、
ちゃんと「議論」ができて、その結果すり合わせることができて、
そして、歩み寄ることができるなら、
それはベストです。


ただ、議論をすることもできない、議論をしたけど折り合わない、
という場合には、
もうあきらめるしかない、と思うんです。

相手に意見や考えを伝えること、望んでいることを伝えることは大切ですが、
何度言っても、応じてくれないとか、全く聞き入れてくれないなら

もうあきらめる。


基本的に、「自分以外の人は変わらない」。

人を変えようと思わないこと。


変えることができるのは、「自分」だけ。


相手が○○だからイヤだ、と思う自分の在り方を変える。
自分の考え方、捉え方、受け止め方、を変える。
そうすれば、これまでイヤだと思っていた相手の行動が違って見える。

もちろん、合わない人と「離れる」ことも選択肢の一つです。

それしかないんです。


相手のイヤな部分にとらわれて苦しんでいる自分を自由にさせてあげるんです。
自分で。



ところで、この「あきらめる」ということって、

執着を手放すということでもありますね。

ずっと苦しんでいることがあるなら、
あきらめてみると、
物事が進みだすことがあります。

もし、今、苦しみが続いていることがあるなら、
やってみてください。
あきらめる、ということ。


あきらめるって、決して悪いことじゃない。

あきらめる先に、成長があったり、前に進める何かがあったりします。

あきらめるは「明らめる」、つまり明らかになる、ということ。

進むべき道が明らかになる、ということでもあるのです。

手放す、ということと同時に、
あきらめる勇気、あきらめる力。
そういうエネルギーが時には必要なんです。



今日も、あなたと、あなたの大切な人と、そして世界の人々の幸せと豊かさを祈ります。