5月11日、南馬込に野菜が主役のフレンチ『Le Pétale(ルペタル)』がオープンしました。ペタルはフランス語で花びらを意味しますが、こんな意味が込められています。

〜野菜は実や茎、根など一般的に食べられている部分だけではなく種やその種から芽が出てすぐの状態、皮の部分や「花びら」まで食べる事が出来ます。野菜の種から「花びら」まで味わい尽くして頂きたいと言う想いでこの店名になりました〜

 

 

オーナーシェフは、長谷知樹氏。『SU・SHI・MI』『銀座ミラヴィルインパクト(TSU・SHI・MI姉妹店)』『奥沢サクレクール』に勤務後渡仏。『La Bergerie  (コルシカ島)』『Hotel Le Rempart (ブルゴーニュ地方 当時一つ星)』で研鑽をつみ帰国。『ビストロ武蔵新田』スーシェフ、『奥沢サクレクール』姉妹店『ビストロ雪が谷』のシェフ勤め、『パレスホテル エステール』部門シェフを経て、今年5月11日、オーナーシェフを務める『Le Pétale(ルペタル)』をオープンさせました。

 

 

実は私が長年通っている都志見シェフも太鼓判な長谷シェフですが、経歴とこの優しそうなお顔からお分かりかと思いますが、これだけ系列店のシェフを任されるということは、技術と性格が伴っているからだと思います。私はマダムとお友達なのでこのオープンしたばかりのお店に行きシェフには多分初めてお会いしましたが、極めて好青年(もうパパなので青年ではないですが・・・)都志見シェフが可愛がるのも納得です。あ、ちなもにこの絵は師匠の都志見シェフが描いたものでした。

image

 

 

ランチは3700円・5500円、ディナーは6,600円・9500円(いずれも税・サ込み)。住宅街ということもあり、子連れもOKということで、子供用の椅子やお子様プレートもあるようです。1階なのでベビーカーもOKです。

 

 

広島県産在来種レモンの自家製レモネード

まずは自家製レモネードをいただきました。アルコールはもちろんですが、ノンアルコールドリンクもしっかり揃えているので、飲めない方も安心です。

 

 

新玉葱 アオリ烏賊

新玉ねぎとアオリイカは新玉ねぎのピュレで和えられ、ゲソそして揚げた玉ねぎなどが可愛らしく飾られていました。アサツキのオイルで味に変化を与えています。

 

 

蕪 帆立

蕪と帆立のサラダ仕立てです。蕪は帆立のマリネと共に美しく重ねられレモンで合わせたサラダ仕立てに。また蕪はブイヨンで蒸して煮汁を合わせたピュレを添えて。赤い蕪は白ワインビネガーと白ワインバルサミコ酢でちょっと甘い浅漬けに。みずみずしい蕪と蕪の味が凝縮したピュレなどで胃にも優しい。見た目も美しい前菜でした。野菜を野菜のピュレでいだくという野菜満載のお料理というのもいいですね。

 

春の輝き こごみ 平目

ヒラメのポワレに、春の野菜が加わったお料理。こごみはフリットにし、こごみと菜の花とフュメドポワソンを合わせたソースがキラキラ輝いて。

 

甘酒の自家製酵母と南部小麦とみずほの力の米粉で作った自家製パン。

 

 

葉付き人参 アロマレッド 岩手鴨

メインは岩手鴨のロティでした。脂肪分も少なく、クセのない食べやすい上品な鴨でした。ここにたくさんのお野菜。葉付きにんじんはシェリービネガーやハチミツで食感を残して火を入れしっかりとした味わいに。キャロットラペのようなマリネだったりグリルしたにんじんをベーコンと合わせたピュレにするなど人参バリエーションのほかに、スティックセニョールなども添えていてまさに野菜を食べるメイン。

 

お肉料理ですがお野菜モリモリ。女性もご機嫌になるお料理です。メニュー名からもわかるよう、野菜が先に書かれている。こういう野菜中心の料理ならぱお子さんのフレンチデビューとしてもバッチリじゃないでしょうか。最近流行りの薫香がしっかりついているとかじゃなくて、どの料理も優しいい味わい。お子さんがしっかりコースが食べられるようになったら、真っ先に連れてほしい野菜たっぷりのフレンチです。

 

 

甘夏 カモミール ヨーグルト

柑橘の香りが爽やかなデザートです。ヨーグルトのクレームダンジュなので爽やかや〜。カスタードにも甘夏のゼストが加わり、爽やかさと軽いほろ苦さ共に感じられます。カモミールのアイスクリームとグラニテで草原の香り〜。アクセントにセミドライの甘夏が添えてあり、軽いながらもポイントを押さえ味わいを引き締めるおデザートに🎵

 

お茶菓子

砂糖でコーティングしたカシューナッツ、広島県福山市のバラのシュークリーム、春菊のクッキー。最後も野菜、そして花の女王とも言える花びらで決めてくれました。店名の『Pétale(ペタル)』の意味は花びらでした。シェフの思いキャッチしましたよ🎵

 

食後の飲み物

 

 

おまけ:苺のスープ仕立て

メニューにはありませんでしたが、お友達サービスをしてくれました。ありがとうございます。とちおとめを使い、ちょっと酸味のある苺のスープ仕立て。酒粕のクリームを加えふんわり優しい和の味わい。フレンチベルモットのジュレが合わさり、食べていて体が喜ぶデザートでした。アヴァンデセールで出してくださいましたが、これグランデセールとかランチのデセールでもいいんじゃないと思いました。

 

 

内容でもお分かりかと思いますが、メニュー名もまずは野菜中心で組まれていることにお気づきになりましたでしょうか。みずみずしい野菜を日本各地から取り寄せ、野菜をふんだんに使い、塩も控えめに優しい料理を作ってくださいました。

 

フレンチって人によっては、堅苦しいとか重いとか緊張するとか思う方も多いと思いますが、そんな要素は微塵も感じません。美味しいもので癒されたいな〜とか、たとえばお嬢さんが騒がずコースを食べられる年齢になったとか、そんな時に是非この優しい料理を食べに行ってほしいなと思いました。

 

シェフは経歴も長く料理も完璧でしたが、マダムはまだまだひよっこなので、当面は温かい目で見守ってあげてくださいね。

 

 

Le Pétale(ル ペタル)
東京都大田区南馬込2-19-3 1F
03-6311-1480

水曜定休

Le Pétale フレンチ / 西馬込駅馬込駅
夜総合点-