121118:今週の動きと来週の展望~安倍政権想定相場~ | 碧色の空

碧色の空

あなたの目に映る空は何色ですか?
竜巻など激しい気象条件の下、空が緑色に染まる
現象が目撃されるそうです。
また、欧米での青と緑という色彩感覚は、
アジア諸国ではかなり曖昧なもの。

刻々と変化する相場の中で、違いを作るため
思い立ったこと書き綴ります。

米選挙翌週は、債券買い、株売りの展開が継続。経済指標も冴えない。3カ月物トレジャリーが大きく買われてTEDスプレッドも拡大傾向。ただし、ハリケーンによる影響から製造業の落ち込みが目立つ米国は、オバマ大統領が社会保障についても見直す意向を示しており、財政の崖回避に向けての話し合いが迅速に進む可能性も。中国は15日に正式選出された執行部交代に対する期待値が低く、良いニュースには反応しやすい下地ができつつある。VIXは落ち着き傾向で、コモディティも下押ししていない。懸念は1125日のカタルーニャ地方選挙。独立賛成派で現在38%強の議席を持つCIU党が50%以上の得票をした場合、スペイン中央政府からの独立を求めるフィファレンダムが行われるリスクを注視。



 14日に衆議院解散・総選挙を決めた日本は、政権誕生を先取りする展開へ。日銀への大幅な金融緩和要求から円安が進行し、TOPIX2日間で出来高を伴って4%上昇。IMM統計で、円ドルの投機筋ポジションは、ロングも減少しているが、ショートカバーが大きく入っており、ネットショートは30447枚と、今年3月ピークの6万枚超と比べると低水準。第3勢力の支持率と政策にもよるが、当面は円安基調が続く可能性が高いと見る。為替巻戻しの流れに乗りつつ、週末にかけてはロングに偏っているポジションを縮小していきたい。