11月10日

 

何ていう気象現象なのか分からないけど、宮崎県の雨雲レーダーには西から東への帯状の雨雲が何本もヨコシマの様に並んでいる。

今日は宮崎県を南から北に走るので、その雲の列を何度も突っ切る形になる。一日中雨が降ったり急に晴れたりの繰り返しになるのは想像できた。

無理せず、適当な町まで走ればいいかと朝から雨具を着て出発した。

 

鹿児島県鹿屋市を出発し国道446号線で、都井岬へ向かう。

国道から岬へ向かう県道には、都井御崎牧場組合のゲートがあって、野生馬保護協力金を払うことになっている。

自動車は400円、バイクは100円だ。

平日で観光客も少ないからか、サイフをカバンから出す間にも窓口のおばちゃんがいろいろと話しかけてくる。

昨日のイプシロンロケットはココからよく見えて・・・

春は仔馬が生まれて・・・

先日は観光客の車が馬にぶつかって・・・

 

おばちゃんとしゃべっている間に雨雲が流れて行き、快晴となったのはラッキーだった。

ゲートを進むと日本在来馬として国の天然記念物に指定されている御崎馬に出会える。

 

江戸時代の高鍋藩の藩営牧場として都井岬で自然に任せて飼育していたら、野生化したんだって。

都井岬のあちこちで草を食むちょっと短足気味の野生馬を見る事ができた。

 

都井岬で県道は行き止まり。

さっきまで青空が見えていたのに、もう雨雲が広がった。

今日の天気予報は一日中こんな感じだろう。

 

都井岬灯台は全国に16基ある参観灯台の一つで、九州では唯一のものだ。

雨が降り出して景色が見えなくなったので、灯台見学は諦める。

 

国道446号線に戻って海岸線を北上する。

日南海岸はサーフィンのスポットで有名なんだそうだ。

恋ヶ浦サーフスポットには多くのサーファーが浮かんでいた。

お日様が照ってくると、それっぽい景色なんだろうけどな。

 

西武ライオンズの春季キャンプ地の南郷は、地元とコラボしてJR日南線の駅舎をライオンズデザインにしていた。

ちなみに、2つ先の油津駅は広島東洋カープのキャンプ地でカープデザインの駅舎になっている。

 

江戸時代を通して伊東氏が治めた日向国の飫肥(おび)藩。

飫肥城大手門が復元されている。

 

飫肥城城下町は1977年に2番目の重要伝統的建造物群保存地域として岡山の吹屋集落と共に選定された。

城下町時代の道路や地割、石垣や土塀が武家屋敷の景観を残している。

飫肥城址近くに市営駐車場にカブを停めて周辺を散策した。

 

国道220号線沿いのサンメッセ日南には、イースター島のモアイ像を復元した10体のモアイ像がある。

見学して触ってみたかったのだけど、訪れた水曜日は休館日だった。

 

天気が回復すれば、海岸線は素晴らしいツーリングコースだ。

 

鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩の海岸。

 

フェニックスの木と広がる青い海。

かつては新婚旅行のメッカだった宮崎のドライブコース。

 

 

宮崎に到着したのは14時。

知らない町に着いたら、先ずは駅で観光情報を入手するのは学生時代からのスタイル。

もちろん、駅スタンプも押してくる。

 

駅スタンプは町のアピールポイントが図案になってるんだけど、これはインパクト弱めだな。

 

宮崎観光して投宿の予定だったが、興味の湧く行きたい場所の当てがつかない。

天気は思った通り、雨が降ったり止んだりを繰り返しているのも気分が乗らない理由。

(雨が降るとカメラを出さないので、写真は晴れてるのばっかりだけど実際は結構濡れた)

訪ねたい場所が見つからず、このまま国道10号線を約200キロ北上して大分まで移動することにした。

 

日常生活のリズムに疲れて、非日常に憧れて旅に出る。

旅を続けている内にワクワクする気持ちが薄れて、よそ見もせずに移動するだけになったら、旅が日常生活になってしまったって事。

行きたい場所のアイデアが出なくなったら、旅を終える潮時だと移動中ずっと考えていた。

 

371キロ走行

 

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