2024年4月24日水曜日

2024 04 21 なるこゆり


  「なるこゆり」(鳴子百合)は、山地の林や山野の草地に生える多年草です。
東アジアに広く分布し、わが国でも本州~九州に自生しているとの事。

 名の由来は、花のつき方が、田畑から害鳥を追い払う鳴子に似ていて、この様子を鳴子に見立てて付けられました。ただ「あまどころ」(甘野老)とよく似ていて、見分けることは、しばしば困難でだそうで。。実際「ナルコユリ」「ナルコラン」「ナルコ」の名で花屋さんで売られている斑入りの葉ものは、「なるこゆり」(鳴子百合)でもランでもなく、「あまどころ」(甘野老)Polygonatum odoratumであることが多いようです。

2つの違いは、茎を見ると見分けることができます。「なるこゆり」(鳴子百合)は茎の断面が円形で角がありません、「あまどころ」(甘野老)は角ばった形をしていて茎に角があります。花の時期も違い、「あまどころ」(甘野老)は4月~5月、「なるこゆり」(鳴子百合)は5月~6月が開花時期で、花の咲き方は、葉っぱの脇からその名のとおりで鳴子のように3~5つ程度の花をつけるのに対して「あまどころ」(甘野老)は1~3つ程度です

 花の形も「あまどころ」(甘野老)が鐘状に対し、「なるこゆり」(鳴子百合)は細く中央がややくぼみ、わずかに開きます。

花言葉は、 「懐かしい音」、「あなたは為れない」、「元気を出して」、「心の痛みを判る人」など。

どちらも若芽、花、地下茎が食用になり。山菜として食用にされるところは同じで、アマドコロは春の若芽や地下茎には甘みがあるとの事でした、

ちなみに「あまどころ」(甘野老)の花言葉は、「元気を出して」「心の痛みがわかる人」で見た目も花言葉もほぼ同じってことですね!


さて、ここで問題です!

復興教会で見つけ撮ってきたこの写真の花(記事上部の写真はこの写真↓のアップです)は「なるこゆり」「あまどころ」のどちらでしょうか?



2024年4月17日水曜日

2024 04 14 射干(しゃが)

 


 桜が終わり、日陰やすこし湿気あるところで、アヤメほど大きくはないけれど華やかに美しく咲いているのを見つけられます。

 そのフリルレースのような花びらを持つ華やかな見た目から、勝手に美しい響きの名前を想像してしまいますが、、

この花の名前は「射干(しゃが)」といいます。

「しゃが」。。という響きからも、こんなフリフリのお花は想像できないですよね!


「射干(しゃが)」はこの花の名前であると同時に、

① 中国で伝説上の悪獣の名。一説ではジャッカルのことともいわれています

②キツネの別名。

③植物ヒオウギ(檜扇)の別名。

でもあるという事でした。

 檜扇の名前。。また同じ名前で違う植物。。ミモザほどややこしくないけれど。。。


この「シャガ」は 中国原産でかなり古くに日本に入ってきたものと考えられています

この名前は「ヒオウギ」の漢名「射干(いかん)」を日本語読みしたもの

 さらに中国では「射干」は、キツネの事を表す言葉らしく、キツネのオレンジ色に近い被毛はオレンジ色の「檜扇」の花に通じるかな~。そしてこの「しゃが」の葉がヒオウギに似ているところから間違って名付けられたという説があり、名称の誤用、本当によくあるのですね!

シャガの根には毒があり、誤って口にすると下痢や嘔吐などの健康被害を引き起こすので、注意が必要です。

シャガの花言葉は「反抗」「友人が多い」だそうです

「シャガ」のお花は一日花で枯れてしまいますが、次々と咲くので群生していたら見ごたえがあります!種はなく根で広がっていくので、どんどん増えていくそうです。

4月の穏やかな日曜日、入学などの新生活や新年度のスタートは少し落ち着いて日常に戻りつつあるのではないですか?

能登や台湾の震災被災地はまだまだ支援が必要です。

夕拝では赤岩伝道師が「共に喜び共に泣く」と題し初のメッセージを語られました。

救われ、信仰を持つ者として歩む日々のあり方を、今一度、思い起こされました。

 

 小さな思いからでも、些細な行動もすべて何か支援につながればと祈ります。

「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。 ローマの信徒への手紙12;9」





2024年4月10日水曜日

2024 04 07 さくら


  4月に入り、入園式・入学式・入社式、続々と続いています。
ここ数年は、桜の開花が早かったので桜の咲いている入学式とはならなかったのですが、
今年は桜の下でピカピカの新入生が見られそうです!
 京都復興教会の近辺には桜の見どころがたくさんあって、桜の季節をたっぷり楽しめます😊桜速報とか開花速報とかニュースになるくらい!さくらの花って本当に特別ですね。

そんな幼い頃から見慣れた「桜」ですが、詳しくは知らないので、調べてみました!

桜(サクラ)はバラ科サクラ属(又はスモモ属)に分類される落葉広葉樹、ヒマラヤ原産と考えられ、七世紀ごろ中国から伝播。
 サクラは突然変異が多い植物であり、樹形、花期、花と花弁の付き方・数・形・大きさ・色、実の増減、耐候性、病害虫への強靭性などで新しい特性が発現しやすい。名前が付けられている品種は800種類存在すると言われております。

かつて、お花見の主役は「梅」の花だったことは知りませんでしたよ

お花見という文化ができたのは奈良時代の頃、遣唐使によって中国から持ち込まれた梅を貴族が好んで鑑賞するようになったのが始まりだったらしく

その後平安時代に国風文化が花開くと、貴族を中心に日本の花である桜への関心が高まり、桜の花を愛でる「花宴(はなのえん)」が盛んになります。

鎌倉期以降、花見の文化は武士階級にまで広がり、今のように桜の樹の下で宴会を楽しむようになった大きなきっかけとなったのは

豊臣秀吉が行った歴史上有名な「醍醐の花見」!!だそうです

慶長3年(1598)の春、秀吉は花見に際して畿内から700本の桜を植え、三宝院の建物と庭園を造り、盛大な宴を開き、1300人余りが参加したといわれています。

その後、お花見が庶民の文化として定着するのは江戸時代、日本で最も有名な桜である「ソメイヨシノ」もこの頃誕生しました。

そのころから毎年春が来ると日本中のあちらこちら、桜の下でお花見宴会を楽しんでいたということ!お花見はしきたりではないけど、日本の歴史ある文化だったのですね。

ここ復興教会では其枝幼稚園、プールのところに濃いピンク色の「しだれ桜」と園庭にあるゾウの遊具近くに大きな白い花が美しかった「大島さくら」の見事な2本の樹がありました、

「入園式の後、あひる組から雲海のような桜を見下ろすお花見は本当に素晴らしかった」と、中山先生が言っておられたことを思い出します。

今は運動場の「ソメイヨシノ」と復活の丘にある「平安しだれ」が美しいです!

桜の全般的な花言葉は、「精神美」「優美な女性」「純潔」

この日曜日、京都復興教会に新しく伝道師をお迎えしました。
お昼には歓迎の持ち寄り愛餐会も開催され、にぎやかで楽しい時を過ごしました!


 

今年度初めの日曜日、恵み豊かな年となりますように祈ります!



2024年4月3日水曜日

2024 03 31 伊予水木(いよみずき)

 

 マンサク科トサミズキ科の落葉低木。福井、京都、兵庫の日本海側のごく一部に自生する木ですが、耐寒、耐暑性に優れ、手間がかからないため、現在では全国各地の公園などの公共空間や庭木として利用されるようになっています。

枝もの花材としても流通し、年末~年始は芽吹き枝、2月頃には花つきの枝ものとして出回り「日向水木(ヒュウガミズキ)」とも呼ばれ、切り花としては「姫水木(ヒメミズキ)」という名前で出回ることもあるとの事でした。

 3月~4月が花の咲き時で、ひよこ色で親指サイズの楚々としてかわいらしい花はうつ向きで、恥ずかしそうに見えますね。そのはかなげなところが「枝もの」として好まれる所以ではないでしょうか?

 イースターの近辺に、楚々と咲き誇るこの花を緒方先生は「花こよみ」で

「伊予水木をのうつむいた花を見ると欺きのペテロを思い出す、それもまた主を裏切りやすい私たちの姿である」(1963)」と残されています

そんなペテロも信仰によって救われた一人、これもまた私たちの姿なのだと思います。

伊予水木の花言葉は「思いやり」 “思いやり”は人間愛、人間の尊厳、生命倫理に関わる意味を持ちます。

イースター礼拝のこの日曜日、洗礼式・堅信礼も執り行われました。余命のこりわずかな時に病床洗礼を受けられた方の話もあったり、人が信仰を持つという事はいつ?とか、このぐらいで。とか決まってるわけではなく、「私の心が信じて受け入れるという事」なのだと。

一人一人に余すことなくある救いはイエスキリストの十字架によって成る

「私の心が信じて受け入れる」。。


イースターおめでとうございます!


2024年3月27日水曜日

2024 03 24 袖隠(そでかくし)



「袖隠(そでかくし)」と聞いてすぐに植物を思い浮かべられる人はいるのでしょうか??

どんな花なのでしょうか?実は以前このブログ内で3回ほど登場してたりしていますが。。。

写真もだいぶ遠めのアングルで撮ってみまして。なにの木か、どんなの花か想像はつきますでしょうか?

「袖隠」 名の由来は江戸時代にさかのぼり、お城の庭で咲き誇る花姿があまりに美しく、武士が袖に隠して持ち出したという言われのある銘椿ということ。


正解は

この復興教会の敷地内に数ある「椿」の一つになります!

 真っ白な八重の大きな花が特徴で、茶花(ちゃばな)として大きな蕾のついた枝が好まれるとの事でした。

茶花は「花は野にあるように」という教えから、あまり華美なものは使わず、 自然の風景をそのまま摘んできたかのように生けるため、茶花には山野に生えている野草を使用することが多いという事。

ですが「袖隠」はとても華やか!袖に隠してでも持って帰りたいほど美しい椿です。

なので「蕾」のついた枝が茶花に好まれるのかな?

蕾もゆで卵ほどの大きさがありますが、今にも咲きそうな瞬間を垣間見るような感じを味わうことができるのではないでしょうか?


日曜日は雨の日でしたが、たくさんの大きな蕾がいっぱいついていました!

白のツバキの花言葉は「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」

幼稚園は春休み中ですが、今度の日曜日はイースター礼拝です!きっとこの蕾も咲き始めて、見ごたえがあるだろうな~



イースター礼拝ではいつもカラフルなイースターエッグを配っています。

ゆで卵みたいな蕾を見てたら

「今年はどんなイースターエッグかな~」

なんて思ってしまいました😁

2024年3月19日火曜日

2024 03 17 曙椿(あけぼのつばき)

 

京都復興教会にはさまざまな種類の「椿の木」があります。
その数は…数えたことがないので検討もつきませんが

晩秋から寒中も、そして春は逸早く次々咲き次いで、桜を待つ間の庭を華やかにしてくれるほどの数という事!

種類もいろいろあるの上に、同じ種類の椿も点在していたり、本当にあちらこちらでみつけられます。

今回の主役は

「曙椿(あけぼのつばき)」

「曙」はやさしい雰囲気の淡桃花で早咲き系。 一重、抱え~椀咲き、筒しべの中~大輪で、 茶席に利用されることも多く、炉開きの頃から年内は丸く膨らんだ蕾が多く重宝されるとの事。

写真には写っていませんが確かに、つぼみはぷっくりと大きく存在感がありました!

そしてこの園にある「曙」は幹が2本連なっているように見えますが、植えたところから二手に分かれているので、実のところ1本のようです。立派な木です。

乙枝先生著書の「花こよみ」では
「ピンクの大型のあけぼの椿が沢山花をつけヒヨドリが毎日蜜を吸いに来ている」と1947年付けで記されている。。。???あれ?週報が作られるようになったのは1958年とあとがきにあったので、きっと1974年の間違いかもしれないですね~

…それでもおよそ50年前には、もうすでにここでたくさんの花をつけていたようで。

毎年季節が廻ると変わらず花をつけ、与えられた時を生き、だれが見るでもなく、だれが知るでもなく、ただ全うしていく姿に立派だなぁとしみじみ

「椿」全般の花言葉は、「控えめな素晴らしさ」、「控えめな優しさ」、「気取らない優美さ」、「誇り」

この中でも「誇り」、、「咲き誇る」という言葉が思い浮かびました。

能登半島地震の被災状況では、ようやく停電戸数が0になったということ、断水がつづいている地区はまだまだあること、ラジオのニュースで流れていました。困難の中にある方々に助けと慰めがともにありますように祈ります、

日曜日はレント第5の礼拝を迎えました。イースター礼拝まであと2週間です!



2024年3月14日木曜日

2024 03 10 紫花菜(むらさきはなな)

 


ムラサキハナナはアブラナ科の1年草で3~4月に花径2~3cmで芳香のある菜の花に似た花を咲かせます。春の野に十字の淡い紫色の菜の花がとても愛らしいです。

可愛いだけではなく強健で、こぼれ種でどんどんふえます。。他の植物が生えてこれなくなるほど、どんどん増えるらしいです。

このムラサキハナナは諸葛孔明が広めた植物でのあるそうです、こちらは戦場での食料として広めたというのが「諸葛菜」という名前で呼ばれるようになった所以との事です。

葉がみずみずしく野菜のようで、おいしそうなのかな?と調べてみると。

若い葉はかろうじてたべられるが、苦みや茎の固さが食用にむいてないとのことでした。

ムラサキハナナの花言葉は、「聡明」、「優秀」、「あふれる知恵」、「癒し」、「変わらぬ愛」で、

「オオアラセイトウ」「ハナダイコン」「ショカッサイ」「ピースフラワー」ともなど様々な名で呼ばれています。


「万両」のあしもとで咲いて居たり、

教会から幼稚園に続く道に、「すみれ」や「姫踊子草」とともに愛らしく咲いています。

レント第4の礼拝、イースターに着々と近づいてきています。

美しい模様が描かれているイースターエッグを見たことがありますか?

イースターエッグにはもともと
その色や模様に込められた「意味」があったようで、

この花菜の「紫色」は「神への忠誠心や受難」を表すとの事でした。

この日曜日は十字架への道をひたすら歩み続けられたイエス様のお話で。講壇では清水先生がメッセージを力強く語られましたよ。こんな感じ、
いつもはカメラマンの先生ですが、
ブログ用にと、礼拝が終わってから写真を撮らせてもらいました😄
後ろの今年の聖句看板の書は清水先生作のハイクオリティー✨ですね!