法律学に関わるようになってからそれなりの時間が経ち、また、その関わり方も、今や受動的なものではなくなり、能動的なものになってきました。そうしているうちに、幾度も「法の解釈」というものそれ自体を考える機会も増え、また同時に、悩み、また失望もし、あるいはまた一定程度の望みを持ったりといった繰り返しを続けてきました。このような経験は、もしかすると、今現在悩みを持つ人を癒すものになるかもしれないと思うようになりました。そこで、本ブログで、必ずしも体系だったものではないにせよ、法哲学的に法の解釈というものを、実定法の観点から、書き記してみようと思います。本業は法哲学ではないので、学術論文として「オモテ」には出ないかもしれない、自分への慰めでもあります。

 

この手の連載の怖いところは、「同じことを繰り返す」だけになりはしないか、という事です。とりわけ、上記のように、同じところをぐるぐる回っているだけの悩みでは、どうしても同じことの繰り返しになるリスクが上がります。

その意味では、連載によって、「何がもう考えたことなのか」を可視化できるという強みはあるでしょう。その上で、「何が悩む必要があることなのか」ということもまた浮かび上がってくるといえます。

 

こう考えてくると、本連載は、私にとっての備忘録以上の役割はないかもしれません。と同時に、願わくは、だからこそ、いろんな人のコメントによって考えを「鍛えて」もらえたらと思うところでもあります。

 

何はともあれ、千里の道も一歩から。まずは何かを書くことから始めてみましょうか。

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