燃え尽き症候群の原因② | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

 

<前回からの続き>



前回(私の考えでは)

所謂「燃え尽き症候群」とは
ある事に熱中・集中する
興奮が冷めた状態で、


その要因として、
①報酬を上回る(心身の)苦痛が出現した
②報酬が減った、或いは増えない
③報酬を得られないのでは?と感知した
④恐怖から逃れたと感じた


の4つが考えられるとお書きしました。

その考え方に沿って、

前々回取り上げた2つの例を分析したいと思います。
 

 

例1:

「小学生の時からお母さんはスパルタで、

  水泳も勉強も良くできて、
 お母さんや周りからも”凄い!”と褒められてきた・・・。


 でも高校になって”勉強はいいから、

  水泳でオリンピックを目指すわよ!”
 とお母さんも気合が入ってより厳しくなり、

  勉強も一番ではなくなった。


 このごろ、急にやる気が無くなってきて

  水泳どころか学校も休みがちに
 なってきている・・・」

 


→この人は恐らく母親や周りから

 褒められる・認められるという”報酬”を得る事と、

 ”母親から怒られる恐怖”から逃れる
 といった目的で水泳や勉強を頑張ってきたのでしょう。


 ところが、高校に入ってからは

 水泳への母親のハードルが上がって、
 今までのタイムでは報酬が得られなくなってしまった。

 (=「②」「③」


 そして勉強の方でも、トップを維持する事では
 それ以上の報酬が得られないし(=「③」)、


 母親の期待が勉強よりも水泳になった事で

 勉強での報酬は得られなくなり、


 同時に母親による

 勉強へのプレッシャーが無くなった(=「④」)。


 そして本人にとって「オリンピックに出る事」の

 報酬よりも苦痛が上回ってしまったと考えられます

 (=「①」)。
  

 

例2:
「ずっと自分に自信が無かったけど、

  今の会社に入って認められて嬉しかった。


 同期の人に比べて能力の無い私は、

  普通にやっても皆に勝てないので、
 残業や休日出勤を繰り返し、

  成果を評価されてこの春責任者に昇格した。


 すごく嬉しかったが、

  部下への目配り不足を注意される事も増え、
 より仕事の事が頭から離れなくなった。


 そんな或る日、

  会社へ行こうとしてたら動けなくなってしまった」


→この人の場合は、

 「他人から認められる事」、「相手に勝つ事」
 で報酬を得ようとしてきた、と言えるでしょう。


 (余談ですが、このタイプの人は

  自分を低く見積もっておいた方が
  相手から認められたり出し抜いた時の

  報酬・快感が大きいですので、


  自信が無い、能力が無い、といった

  低い見積もりを自分に対して持っている

  事が多いと感じます)

 更には、

 「このままだと自分はダメ人間だと思われる」

 といった恐怖から逃れる事

 モチベーションになっていたのかも知れません。
  
 ところが昇格した事で、

 今までの仕事ぶりでは報酬が得られなくなり
 (=「②」「③」)、

 相手に勝つという事での報酬も無くなった(=「③」)。


 おまけに昇格した事で

 「自分はダメ人間だ」という恐怖が薄らぎ
 モチベーションの低下を招いたとも考えられます

 (=「④」)。

 その結果、今まで以上の報酬や恐怖がないと
 モチベーションを維持できなくなり、

 

 それらを使ってより仕事に集中する様になり、

 心身が悲鳴をあげて興奮系の電源を切った

 のでは?と思います(=「①」)。

 

それでは、

どうすれば「燃え尽き症候群」から回復する
事ができるのでしょうか?

そのヒントを次回から3回に分けて

お書きしてゆきたいと思います。



<次回へ続く>
 

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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