虐待を止められないお母さん・お父さんへ①連鎖 | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

 

<前回からの続き>


「我が子を愛そうと強く願っているのに、

 言う通りに動かない子をまるで何かが憑依した様に

 怒鳴り続けたり、叩いてしまう・・・」

「誰にも頼れず一人で子供を育てようと

 頑張っているのに、
 泣き止まなかったり、手が掛かる子に

 イライラをぶつける事がやめられません・・・」


一生懸命我が子を愛そうと頑張ってるのに、
親を反面教師にして理想のお母さん
(お父さん)

なろうと努力してるのに、


ほんの些細な事がきっかけで、

コントロールできない衝動に襲われて
子供を怒鳴り続けたり、暴力を振るってしまう。


そしていつも
「私はなんて酷い母親なんだ・・・」
「あんなに嫌いだった私の親と同じ事をしてしまってる・・」
「いっそ施設に預けた方が

 この子は幸せになるんじゃないか?・・・」


激しい自己嫌悪に襲われる。

そういった我が子への虐待

悩まれておられるお母さん(お父さん)も多いです。

では、何故虐待を止める事ができないのでしょうか?

ここからは私見ですが、

考えられる原因としては2種類あると思います。

※以下に述べる”原因”はあくまでも推測の域での

 単なるリスク要因ですのでその点をご了承下さい。


※被虐待的な環境の中でも「レジリエンス」(自己回復力)

 が高い等の理由で”虐待の連鎖”を止められている

 凄い方も中にはいらっしゃいます。


<我が子を虐待してしまう原因①>

まず一つ目は、

(こちらが過半数を占めると思いますが)
親御さんご自身も親等の家族・養育者から

虐待(DV・面前DV・暴言・性被害・ネグレクト等)

されて育った


→そういった家庭環境で育った場合は、

 ICD11(国際疾病分類)で言う所の
 「複雑性PTSD」に陥ってしまう方も多くなる

 と考えられます。

 この疾病は単発的なトラウマではなく、

 繰り返される虐待等の長期・反復的なトラウマ体験

 によって脳が変形(前述)する程の傷害を負います


 症状としてはフラッシュバック・悪夢・パニック等の

 PTSD症状に加え、


 「感情調節障害」(感情の制御不能)

 「自己評価の障害」(私は生きてる価値が無い等)
 「対人関係の障害」
(他人への不信・孤立、

  親密な関係を断ち切る、一方では助けてくれる人を求める)

 

 等の3つの要素(+解離)が合わさっているというものです。

 ご自身がそういった家庭環境で育ち且つ
 「感情の制御が効かない」
(解離状態とも言えます)

 「私はダメな親だ」、「誰にも頼れない」・・・

 等が思い当たる方は「複雑性PTSD」

 の可能性が高いでしょう。

 もしそういった何重ものトラウマを抱えておられると、
 自分を守る為に
(自我の防衛機制)

 「私が虐待されたんじゃない!

  この子が虐待されてるんだ!」

 

 と我が子を虐待する事で(無意識に)

 自分の心の傷を塞ごうとしてしまう といった、

 所謂「投影同一化」が起こる事もあるでしょう。



次回は私が推測する

「我が子への虐待を止める事ができない原因」

の二つ目についてお書きしたいと思います。


<次回へ続く>


 

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


★お問い合わせ・ご相談は下記の私のホームページを
  
ご覧ください。

     新大阪駅 徒歩1分!
「心の相談ルーム」オアシス大阪
(超短期解決、全額返金保証制度有り)
//////////////////////////////////////////////////////////
↓ 今回の記事に共感して頂いたら、お手数ですが
  クリック応援をお願い致します。とても励みになります。

心理カウンセラー ブログランキングへ