突然向こうから

 走ってきて

 晃の肩を抱いた

 カッコイイお兄さんは

 確かに

 南雄一郎と名乗り、
 晃を妹の加奈子だと

 言った!
 その言葉を聞いた
 晃は目を大きく開けた。
 南雄一郎!

 南加奈子!!

 あの二人が

 日本に帰って来たんだ!!!

 びっくりしたような

 大きな目で

 雄一郎を見上げる

 美少女を優しく

 見つめて軽く肩を撫で、

 何も言わなくていいよと

 雄一郎は合図を

 送った。そうして
 雄一郎は笑顔で

 男らに続ける。
「俺は妹にはいつも

 俺以上に

 格好良い男しか

 付き合うのは

 認めないって言ってる。
 君らはどこの大学?

 勤め先の企業は?

 年収は?

 そして一番大事な事。

 付き合うなら結婚を
 前提とした付き合いだけ。

 これができるなら

 これから俺と一緒に

 家に行こう。
 親父に合わせる。」
 と矢継ぎ早に

 まくし立ててる間に

 3人の男は何か

 捨て台詞を吐いて

 立ち去った。
 雄一郎を見上げる

 晃はこの衝撃の出会いに

 驚きすぎて声も出ない。
 南雄一郎。

 南加奈子。

 晃の頭に名前が

 繰り返される。

 絶対あの二人だ。
 同じ名前が組み合わせで

 何人もいるはずがない。

 そんな偶然は

 奇跡に近い。

 数学が苦手な

 晃でさえ分かった。
 

 

 

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