「参ったな。

 ドッキリなら

 助けるんじゃなかった。」
 変な企画に

 巻き込むのは

 やめてくれよと

 思いながら

 雄一郎がどこから

 テレビカメラが
 出て来るか身構えて

 周りを見回していると

 晃は人懐っこい顔で

 雄一郎の腕を軽く

 引っ張った。
「テレビじゃないから

 大丈夫だよ。

 これ俺の企画。
 友達と

 遊びに来てて

 俺の女装が

 本物の女に見えるって

 みんな言うから
 ナンパされるかどうか

 試したんだ。

 でも怖い奴等に

 ナンパされて

 やべえって思ったら
 お兄さんのお陰で

 助かった。

 イタズラだったって

 言っても許して

 もらえそうもなかった。」

 そう説明してる

 合間に雄一郎の

 後ろに少女たちが

 やってきた。
「晃ー!!」
 女友達たちが

 翔ってきて雄一郎を

 見てみんなで

 頭を下げた。
「晃を助けてくれて

 ありがとうございます!!」
「おいおい、

 素人の子供だけで

 大人をからかったら

 本気で怒られるぞ。
 さっきの連中は

 本当にドッキリでしたで

 済まなかったと思うよ。」
「ごめんなさい。

 みんな笑うと思ったんだ。」
「いや、笑えるけどね俺は。」
 雄一郎は凄く

 格好良くて少女たちは

 嬉しそうだ。
「この人カッコイイ!!」
「晃のお兄さんみたい。」
 晃が雄一郎を見て、

 雄一郎も晃を見下ろした。
「似てるかな?」

 確かにどっちも

 美形の要素が

 同じだから知らない人に
 雄一郎が弟って

 言い張っても

 信じるかもと思った。
 

 

 

 

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