全身の冷や汗と息苦しさ、

 貴也が胸を押さえ

 息を整えてるところに

 ルーンがふんわり

 降りてきた。
 ルーンの髪も服もリボンも

 何一つも乱れていない

 可愛いまま。

 貴也はまだ少し

 膝ががくがくして

 足がおぼつかないが
 ルーンに駆け寄った。
「ルーン、無事でよかった。

 ほんとに!」
 ルーンが貴也を見上げて

 その顔を見つめている。
「タカタカ…お別れです。」
「え?!」

 ルーンが地球に

 来たのは敵から地球を

 守るため。

 それ以外は地球にいる

 理由は無い。
 当然戦いが終わったら

 地球を離れるのだ。

 でも急がなくても

 いいんじゃないかと

 貴也は思う。
「もう行くの?あの、

 慌てないでもう少し

 地球で遊んでいけば?

 あと一か月くらい…。

 ルーンだって休暇は

 あるよね?休暇って

 眠るだけじゃなく…

 自由に遊ぶ時間だよ?」

「自由な時間?」

 戸惑うようなルーンの顔。
 ルーンは自分の事を

 自由には決められない。
 今貴也と会っているのも

 許してもらえたのが

 奇跡的だった。
「でも、次に行かないと

 …間に合わなかったら

 その惑星は支配されるか

 滅びるのよ。」
「……。」
 

 

 

 

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