政治的に正しい歴史とは | ゼロ・マイナス5分

政治的に正しい歴史とは

「どんなに理論的で、正しそうに思えても、その結論が人を殺すことだったら間違っている」

山本弘先生の名言である。

もっというと野崎昭弘『詭弁論理学』の引用だけど。


世の中おかしくなってきて、「アウシュビッツを解放したのはソ連」とか「ホロコーストの被害者の多くがソ連人」、「ナチスドイツを打ち破ったのはソ連」とかいうと陰謀論者認定されるんですよ、フロイライン。

パラレルワールドに迷い込んだかと思うくらい。

政治に正しければ歴史を改ざんしても許されると思うなよ。

なんだその政治的に正しい歴史って。


正義に燃えるインターネッターの皆様は、ナチス収容所ってアウシュビッツの語感でドイツにあったと思ってんだろ。

ポーランドだよ。


ポーランドはナチスに協力し、ナチス敗戦の次はソ連のワルシャワ条約機構にくわわって、ソ連が崩壊したらNATOでデカい面している国ですよ。

しかもポーランドに都合の悪い歴史を教えるのを法律で禁止してるネトウヨ国家。

こういうことを書くとポーランドでは歴史歪曲と言われるのだけど、どっちがだ。

ポーランドは運命のリトマス試験紙みたいなもんで、こいつがくっつくと悪いことがある。

ニュース見てるとやけにポーランドが出てくるけど、良くないフラグが立ってます。


歴史改ざんはタイムマシンでも発明して実際に悲劇を阻止してからにして欲しいもんです。

リベラル左翼が悪と考える歴史上の戦争にタイムマシンで介入して政治的に正しい方へ歴史を変えまくったら、それはそれで人類の歴史がどうなるかわからんけど。