私は大きくあくびした。もう眠いや。
「あ~、ふ~・・・裕美さん、アリガト。分かりました。おにいと裕美さんの仲はもう絶対なんだってことが。それが分かって私も安心しました」
「そう?」裕美さんからこぼれる微笑に言いようのない安心感が私を覆った。二人には何があってもビクともしないんだってことが。あー、ホント理想的な恋人だな。ドラマとかコミックに出てくるカップルみたい。羨ましいって思った。
「はい。もうこの話はこれでおしまい。裕美さんも髪乾いたしロフトに上がってお話しましょうよ。あ、でも明日は早めに起きて裕美さんのお家行かないとね」
「志奈子ちゃん先に上がってて。私彼がシャワー出るの待ってるから」
「あれ?いつものおにいならすぐ出るのに今日はやけに遅いね。お風呂場で寝てたりして。私見てこようか?」そう言ったとたんにおにいが戻ってきた。おにいも酔いが醒めて顔つきもいつもに戻ってる。
「あれ、まだ起きてたの?時間は・・・23時20分か。もう寝よ。明日はお前も最後やし彼女の家にも行くからな」寝る頃になってシャキッとするなんておにいらしい。
「アッ、ハハハ・・・」思わず噴出してしまった。「分かった。もう寝るよ。裕美さん上がろ」と言って階段上がって布団に潜り込んだ。
「おかしな奴。ってまた二人で内緒話でもしてたんやろ?」と裕美さんに言うと、
「そうです。あなたには話せない内緒話ずっとしてました。志奈子ちゃんとの二人だけの秘密だから教えてあげない」
「あーあ、どうしてこうも仲良くなったんやろね。ま、いいけど。けどもう寝よ。志奈子ももう眠ってるやろし上がって休んで」
「はいはい、上がります。おやすみなさい」
「おやすみ。電気消す」と言って電気消して真っ暗になった。裕美さんが隣に静かに入ってくるの感じたけど、私もう眠いから寝る。
・・・・・・これで私の編はおしまい。二人の熱い想いがよく分かった二日目でした。明日からはまたおにいにバトンタッチ。裕美さんが起きてるのかどうか分かんなかったけどすぐ眠ってしまった・・・。みんな疲れたものね。じゃあね。
(続く)