残留日本兵 横井庄一さん | 一般社団法人 日本医療心理カウンセラー協会カウンセラーのブログ

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こんにちは。
日本医療心理カウンセラー協会会員
平井千明です。

 50年前の今日は、残留日本兵 横井庄一さんが28年ぶりにグァムから日本の地を踏まれた日です。横井庄一さんは太平洋戦争でグァムの戦地に行かれ終戦を知らされないまま1人で28年間ジャングルの中生きた方です。


「恥ずかしながら…」とおっしゃられた会見はリアルタイムではなくその後の映像で目にした記憶がありました。

 数年前に行ったグァム旅行の際、横井庄一さんが28年間過ごされた場所を訪れました。



場所は、市内から車では約1時間走った広いジャングルの中でした。小さな観光スポットになっていましたが、私達以外では1組のみいらっしゃってました。
20分ほど道なき道と歩けるよう舗装されている道を繰り返し、人1人通れるような道を進み、川では吊り橋を渡り、奥へと進んで行きました。
蒸し蒸しした暑さと湿気を感じました。





横井庄一さんが作られた洞窟、周囲は鬱蒼と草木が茂っています。木の皮と草で作られた蓋を開けると土を掘って作られた横井庄一さんの住処がありました。約一畳ほどの広さ、床面は土ですが、土の硬さが28年間ここで寝起きしひっそりと暮らしてきた事を物語っていました。梯子がかけてありました。
暗くて湿度もあります。知らない虫がウロウロしてました。近くで川のながれている音がしましたが、茂みが深くうっすらしか川は見えません。




木の皮で服を作り、魚や木の実、小動物を食べておられました。




言葉にできない空間でした。何とも言いようのない重みがありました。どんな思いで…と想像の域を超えるものでした。
横井庄一さんは "生きる力" そのものです。孤独は何よりもつらいものです。
孤独の中で、いつか日本に帰れる希望を持ち辛く苦しい戦争を背負いながら生き抜いてこられました。
日本人の魂のようなものも感じました。
横井庄一さんの諦めなかった強さと、戦争の残酷さと重みを感じた時間を思い出しました。