スチュワード物語 第4章 ファーストDuty ① | 映画「スチュワード物語」2013年秋公開のブログ

映画「スチュワード物語」2013年秋公開のブログ

一人の日本人男性が海外に渡り、日本で実現出来なかった国際線の客室乗務員になる物語です。日本の空には男性パイロットは多数存在しますが、男性客室乗務員は殆ど存在しません。

この物語を通して今後多くの男性客室乗務員が増えてくれることを期待します。

みなさん、こんにちは。


著者の飛行機元スチュワード(男性客室乗務員)の
中村です。


ありがとういつも応援ありがとうございます。


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何時も通り勝弘は7時に目が覚めた。
ブリーフィングのスタートが13時からだから、
未だ6時間先だが、12時15分にタクシーがやって来る。


とりあえず、顔を洗い、朝食を食べながらTVで朝のニュースを
見る。それから、ノートパソコンを開き、メールのチェックを
すると、東京のエアラインスクール時代の友人、
森下からメールが届いていた。


「武藤さん、おめでとう。いよいよファーストフライトですね。
ホント、スゴイな~。トレーニングって全て英語でしょ、
それも日本人だけのクラスでなくて、ネイティブと一緒の手加減
なしの5週間だったから、本当に大変だったと思います。
私だったら、多分1週間持たないよ・・・。
まあ、その前に合格すら出来てないから、要らぬ心配ですが(笑)
私も早く合格したいです。

そんなわけで、武藤さんがいなくなった後も週に2日、
外資系エアラインコースで頑張ってます。
来週、香港パシフィック航空で2次まで呼ばれたから、
このチャンスをものにして、
武藤さんの後に続きたいですよ。
今度、成田にフライトする時は是非連絡ください。
吉原さんも武藤さんの制服姿を見たいと行っていたから、
一緒にお茶をしながら、フライトやトレーニングのお話を
聞かせてくださいね。」

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森下と吉原は一緒に新宿のエアライン受験スクールで学んだ
仲間で今もフライトアテンダントを目指している。
森下は外資系生保会社で営業をしており、
英語も堪能な28歳の女性。


一方、吉原は中学校の音楽の先生で、
今年32歳でスクールには3年近く通っている。
週に1度だけのレッスンだとしても、
合計100回以上は授業を受けているわけで、
3ヶ月だけしか通わなかった勝弘にしてみたら、
そんなにたくさん通わなくても受験ノウハウは
十分に身につくのでは?
と思っていましたが、本人が言うには
辞めてしまうと、モチベーションが下がってしまうから
合格するまで通うのだと言っていました。


勝弘はメールの返事を出し、
その後、Web版の新聞で日本のニュースをチェック、
それが終わるとコーヒーを飲みながら、
千葉県君津市の両親に手紙を書いた。


「よし、折角手紙を出すのなら、いつものようにオークランド
からでなくて、今晩ステイするシドニーから出そう。
きっと、私が本当にフライトアテンダントになったて言う
証明にもなるから、喜んでくれるかな?」
そう考えながら、ボールペンを握った。


・・・ふと、時計を見ると既に10時を回っていた。


「よーし、そろそろ準備するか。」勝弘はヒゲを剃り、
洗顔を済ませた後に制服のワイシャツに袖を通した。
ズボンを履き替え、ネクタイを締め終えると、
気持ちが引き締まった。


良く制服を着ると仕事モードの気持ちがオンになり、
反対に制服を脱ぐとオフモードになると言うのは
本当だなと思った。


「さてと、食事の準備をしよう。」


今日のフライトは機内でクルーミールが出るが、
食事が取れるのはオークランド時刻で16時近くになる。


トーストを2枚焼き、1枚はバターとブルーベリージャム、
もう一枚ははちみつをぬった。
クルーの仕事は体力勝負だから、更にスクランブルエッグ、
ブレイクファーストバーを2本、
そして、コーヒーとオレンジジュースで食事を済ませた。


それから、素早く食器を洗い、歯を磨きと髪の毛を整え
出発の準備が全て整った。


「よっし。気合入れてくるか。」
そう言って、勝弘は両手でほっぺたを2度叩いた。


つづく。

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飛行機「スチュワード物語」のストーリー説明



日本では珍しい男性の客室乗務員として、約7年間ニュージーランド航空で働いた著者の自伝をベースに作ったストーリー。



実際に出てくる人物名やその他は架空のものです。



第一シリーズは主人公の武藤勝弘が念願のキウイエアラインに内定し、そこから3度の短期契約を経て正社員に昇格するまでの1年半を描いています。



外資系航空会社のキャビンアテンダントとして働く日本人男性の事をもっと多くの方に知って頂けましたら嬉しいです。

キウイエアライン:南半球、ニュージーランドの航空会社でその国を代表するフラッグキャリア。



武藤勝弘:主人公、東京の旅行専門学校を卒業後、大手旅行会社で3年間外販セールスを担当、その後、ヨーロッパ中心の添乗員を目指し、イギリスに留学、それがきっかけで航空会社の客室乗務員を目指すようになる。




木村剛:勝弘の先輩フライトアテンダントでメンター的な存在。キウイエアライン以外にジャーマンエアウェイズでも3年間の乗務員経験がある。


上村由紀恵:長野県出身、元銀行員、28歳。弟が勝弘の友人、阿部と交際していて、その繋がりで勝弘を紹介してもらう。ニュージーランドには1年の予定でワーキングホリデイでやって来る。


関根さとみ:福岡県出身、元保険会社の契約社員、30歳。ニュージーランドへにワーキングホリデイで滞在し1年が経過、ステイ先のオーナーが経営するイタリアンレストランに勤務する事でワークビザを申請中。


ミッシェル:勝弘達、契約ベースFAのインストラクター、乗務歴8年、夫はキウイエアラインの副操縦士

「勝弘の同期入社のFA」

ジェームズ:ウエリントン出身、元バーテンダー、28歳


キャシー:ハミルトン出身、元グランドスタッフ、27歳


アンディ:クライストチャーチ出身、元ホテル勤務、24歳


カオリ:オークランド出身、元化粧員販売員、24歳、日本人の母とNZの父を持つハーフ、子供の頃埼玉に一時期住んだ経験がある。


レイチェル:タウポ出身、新卒、23歳、日本の栃木に留学経験あり。


ミキコ:クィーンズタウン出身、元ホテル勤務、28歳、日本の大学を卒業後、家族でニュージーランドに移住、両親はおみやげ屋さんを経営。


ジャスティン:オークランド出身、元宝石商、25歳


アメリア:オークランド出身、元小学校の先生、26歳


ジェーン:ウェリントン出身、グランドスタッフ、32歳


ケイト:オークランド出身、元UKエアーのFA、27歳


スーザン:タウランガ出身、元ホテル勤務、29歳、日本の新潟に留学経験あり。


サラ:クライストチャーチ出身、元旅行株式会社勤務、30歳

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