小笠原諸島旅行記④〜三日目 後編〜
青いファミリアに邪魔されていて更新が滞っておりました。
本当にすまないと思っている。
山の中へ入っていく。
山道はなんてことない普通の山道だが、本土でよくある細い丸太で作った階段なんてものは無い。
人工的なものは極力排除されているのだ。
勾配はあまりきつくないので、滑り易いとかそういう事もない。
心なしか道幅も若干広めである。
それもそのはず、聞くところによると、この山道は太平洋戦争中は軍の車が通れる道だったらしい。
見た目はちょっと幅の広い山道なので、かつて車が通っていたとはとても信じられない。
逆に言うと70年の歳月が車道から山道へ戻してしまった事になる。
自然の回復力は実に侮れないものである。
太平洋戦争中の父島では上陸作戦などの大きな戦闘は起こらなかったと書いた気がするけど、正確に言うとそれは誤りで、地対空でのドンパチはそれなりにあったらしい。
そのドンパチに関わっていたのが元アメリカ大統領のパパブッシュ。
大統領任期後、亡くなった戦友の為に父島を訪れたことがある。
そのため、山道には戦時中の物がところどころに残されている。
人工的なものが極力排除されたこの山の中で見ることのできる数少ない人口物である。
山頂に着き(といっても何もない)反対側に少し下ったところにあるのが、本日の目的地であるハートロックである。
このハートロックは海からみるとハートの形に見えるのでハートロックと呼ばれる。
ハートロックを海から眺めるツアーもあり、父島における人気のツアーとなっている。
ハートロックから見る景色をうまく表現できる言葉は無いかもしれない。
僕も人並みに綺麗な景色を見てきたとは思うけど、以上の景色は見たことが無かった。
空の青と海の青は、地球が青の惑星であることを実感させてくれる。
丸みを帯びた水平線は、地球が惑星であることを改めて実感させてくれる。
船で24時間以上、健脚で2時間以上かかる場所だけど、ぜひ実際に訪れてこの景色をご覧になって頂きたい。
また、察しの良い方は当然気づいているだろうけど、このハートロックは断崖絶壁にも関わらず柵らしきものは当然ない。
端の部分は脆くなっているので、気を付けよう!
この場所で昼食をとり、下山を開始する。
基本的には来た道を引き返すだけだけど、途中がじゅまるの木が生えている場所に立ち寄る。
今回の旅で宿泊した民宿の名前にもなっているがじゅまる。
沖縄や奄美諸島に生えているイメージだけど、父島にも生えている。
この場所のがじゅまるの木はとても巨大で、ちょっと不気味な形をしている。
そんなこんなで15時前にはスタート地点の駐車場に帰ってくることが出来た。
父島では王道とも言えるコースなので、とても満足感があります。
今回利用したツアーガイドのオガツアーさんはとても親切なガイドさんでした。
父島のツアーガイドさんなので、現地の情報に詳しいことは当たり前ですが、旅の経験が豊富なようで、旅好きな方は話が弾むと思います。
また、単調な山道でも飽きさせないトークが売りのようで、一人または少人数での参加でも楽しめると思います。
ブログは高頻度で更新されていて、今でもたまに見ています。
四日目に続く