ビー玉転がし☆ | 松竹梅弁当

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時には彩りよく、ときには手抜きで。
コケながらもとりあえず成長をしてる?日々おいしくなってる?親子弁当のハナシ。

こちらの新学期がはじまって、約1か月。


幼稚園の子どもたちも、保護者の方たちも、そして私達スタッフもお互いに慣れてきて、少しずつリズムが整ってきました。


今週は、タケ特製の(?)ビー玉転がしのコーナーをセットしたところ、男の子を中心に盛り上がっていました。

タケ特製・・・と言うのは、大げさですね。ネタバラしをすると、インターネットで紹介されていたアイディアを幼稚園バージョンまとめたんです(^▽^;)


先週、園の男の子たちは水道用のプラスチックパイプにミニカーを走らせて遊んでいました。それは楽しそうに遊んでいたのですが、直線状にしか走らない水道パイプからちょっと活動の幅を広げてあげたいなと思いました。


そこで今回は、パイプ状の断熱材を縦半分に切っって、その上にビー玉を走らせるという環境を設定しました。 なぜ断熱材パイプを使ったかと言うと、軽くて柔らかいので子ども達が自由にレールの高さを変えられるという利点があるからです。安全面でも優秀☆ 値段も一本400円程度なので、家庭でも気軽にできますよ♪


一日目は、スタート地点だけ高いところに設定しておいて、後は子どもたちに任せることにしました。 大きめの積木があるコーナーに設定したのは、それを使ってレールの高さを調節したりできるようにするためです。(とは言っても、積木を使おうね、とも言いません。黙っていても子どもたちが自主的に工夫するのを待つようにします。)


2日目は、スタート地点に、タケが作った段ボールの壁をたてて、そこにビー玉一個分入る四角い穴をあけておきました。穴から出てきたビー玉がそのままレールに乗るように、レールのはじっこを段ボールの壁に差し込んでおきました。 なぜ穴を作ったかというと、ビー玉を穴に入れる動作によって指先を使う練習になるからです。この指先の動作、「鉛筆を持つ」「ひもを結ぶ」「ベルトをつける」「お弁当のフタをしめる」などの動作をする時に必要不可欠。遊びを通して、この練習を自然にできるようにするのがねらいです。


そして3日目は、段ボール壁の四角い穴の真下に紙コップを取り付けました。紙コップの底には十字の切込みが入っていて、ビー玉をたくさん入れるとその切込みからビー玉が押し出されてくる仕掛けになっています。押し出されたビー玉はレールを通ってコロコロ・・・。この紙コップの仕掛けを通して重力を体感できるかな、と思いました。



結果は、子ども達が遊びながら工夫する姿がたくさん見られました。ゴール地点に、大きな巻貝をおいてビー玉をキャッチできるようにしたり、積木をつんでレールの高さを調節したり、すでにレールのゴール付近にあるビー玉に、上からもう一つビー玉を転がしてビリヤードのようにぶつけてビー玉の進み具合を見たり・・。 先生があれこれ言ったわけでなく、子どもたちが出したアイディアです。


でも、一番嬉しかったのは、遊びを通して子ども達の間で友情が生まれたこと。

先週までママとバイバイするのが悲しくて泣いていた子が、このビー玉転がしの遊びを通して、ある男の子と意気投合し一日中それは楽しそうにしていました。



「環境が整っていれば、周りの大人がとやかく言わなくても、子どもはドンドン成長していく」っていうのは本当なんだなぁ・・。


と、実感しました。