映画情報どっとこむ ralph 「ロストケア」完成披露

松山ケンイチ×長澤まさみ、初共演の二人が入魂の演技で激突する、社会派エンターテインメント、映画『ロストケア』が3月24日に全国公開する。

介護士でありながら、42人を殺めた殺人犯・斯波宗典に松山ケンイチ。その彼を裁こうとする検事・大友秀美に長澤まさみ。社会に絶望し、自らの信念に従って犯行を重ねる斯波と、法の名のもとに斯波を追い詰める大友の、互いの正義をかけた緊迫のバトルが繰り広げられる。他に鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、藤田弓子、柄本明といった実力派俳優が出演。現代社会に、家族のあり方と人の尊厳の意味を問いかける作品『ロストケア』。

来月に公開を控え2月2日に、松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、戸田菜穂、加藤菜津、前田哲(監督)、葉真中顕(原作)らが登壇して映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶が行われました。
映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶
映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶
日時:2月2日(木)
場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
登壇:松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、戸田菜穂、加藤菜津、前田哲(監督)、葉真中顕(原作)

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登壇ご挨拶

本作で介護士でありながら42人を殺めた殺人犯・斯波宗典を演じた松山ケンイチは「形になってうれしいです。実はみなさんの反応が見たくて一緒に見ていました。同じポイントで感動しているのがわかりました」と挨拶。映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶

その斯波を追い詰める刑事・大友秀美を演じた長澤まさみは「みなさんの元に届けられてうれしいです」と語り、映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶

大友と共に事件を追う検察事務官の椎名幸太を演じた鈴鹿央士は「短い時間ですが楽しんでもらえたらと思います」と挨拶。映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶

斯波に家族を奪われた女性・梅田美絵を演じた戸田菜穂は「苦しい役でした。ラストは渾身の思いで叫びました」とコメント。映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶

斯波と同じ訪問介護センターで働く新人ヘルパーの足立由紀を演じた加藤菜津は「初めての大舞台に緊張しています」と挨拶。映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶

そして、監督をつとめた前田哲は「10年かかってやっと届けられた」と挨拶し、原作の葉真中顕は「こういう形で見てもらえて感激です」とコメントした。映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶

トーク
本作は、原作が出版された2013年の頃から松山と監督で温めてきた作品であったという。前田監督は「小説を読み終わったすぐあとに松山さんから電話がきた」と明かすと、松山は「そうだっけ?覚えてないな」ととぼける場面も。「なかなか映画化が進まずにいた時にも葉真中先生には僕の情熱だけで待ってもらっていた」と語ると、葉真中も「感激です」と答えた。また、前田監督からは俳優陣に「役に対する捉え方が僕の思いと合致して驚きました、その力が観客のみなさんの心に届く力になったと思います」とねぎらいの言葉がかけられた。
自分の演技について問われた長澤は「まだ冷静に見れない」と話しつつも「自分が出ていないシーンにぐっとくるものがありました。身につまされる思い。見るべき映画だし、見て欲しい映画」とコメント。鈴鹿は「心に訴えてくるものがありました。自分ならどうする?と問われた気分でした」と作品への思いを語った。そして戸田は「発信して欲しいし、変わって欲しいです。苦しい中にいる人にも光が届いて欲しい」と思いを口にした。

続いて映画化について問われた葉真中は「想像を超えた素晴らしい作品になりました。作者だということを忘れて見入った」と絶賛。加藤は「家族のあたたかさを大事にしたいと思える作品」とコメント。映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶

実は本日初めて作品を見たと明かした松山にその理由を問うと「どういった作品になってるかよりお客さんと思いを共有したかった」という答えが。

さらに「伝えたいことは伝わったと思います。安全と思われている日本の社会の中にも穴はあり、見たいもの、見たくないものを区別するのではなく、未来のためにも見ないといけない。どうか考えたことを家族と共有してほしいです。」と続けた。

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観客質問コーナー

今回の試写会では観客の質問に答えるコーナーも。「自分にも起こり得ること」と本作の感想を語る方から、作品を通じて受け取ってほしいことを聞かれると加藤は「介護のかたちはさまざま。同年代の人には考えるきっかけにしてほしいです。」とコメント。鈴鹿は「人間の尊厳や生死とどう向き合うか、じっくり時間をかけて考えて欲しいです。」と語った。さらに長澤が「将来の夢を語るのと同じように、老後のことも話し合うのが大事だと思います。言葉にして伝えていってほしいです。」と語ると、松山は「ぼくもまーちゃんと同じ考え」と同意すると長澤も「そうだよね、けんちゃん」とお互いをあだ名で呼ぶ場面も。そして松山は「備えは大事。斯波がなぜ殺人をしたか。それは孤独だったから。孤立させないことが大事です。」と思いを口にした。葉真中が松山の思いに呼応し、「実際の生活でも他人への想像力を持つことが大事だと思います」と語り、監督も「現場のスタッフもふるえていたほどの俳優の演技の素晴らしさを見てほしいです。」とアピールした。
映画「ロストケア」完成披露舞台挨拶
さらに、松山演じる斯波と長澤演じる大友が対峙するシーンの迫力に圧倒されたと興奮気味みに語る方から、撮影秘話について聞かれた長澤は「大友はルールに沿って正義をぶつけるけど、斯波も正しいと思えてきます。感情が揺れ動き、飲み込まれそうになる演技が難しかったです。斯波が松山さんでよかった安心感がありました。現場では距離感があったほうがいいと思っていたけど、松山さんもそう思ってくれていたと思います。俳優同士では言葉にしないでも伝わるものが現場にはあり、その時に生まれた生のものを積み重ねていけたと思います。」と話すと、松山は「ぼくもまーちゃんと一緒です!(笑)」とコメント。ふたりのシーンを間近で見ていた鈴鹿は「演技をするのを忘れるほど圧倒されました」と撮影を振り返った。

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『ロストケア』

3月24日(金)全国ロードショー

公式サイト:
https://lost-care.com

物語・・・
早朝の民家で老人と介護センター所長の死体が発見された。
犯人として捜査線上に浮かんだのは死んだ所長が務める訪問介護センターに勤める斯波宗典(松山ケンイチ)。
彼は献身的な介護士として介護家族に慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は斯波が務める訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止める。この介護センターでいったい何が起きているのか?大友は真実を明らかにするべく取り調べ室で斯波と対峙する。
「私は救いました」。斯波は犯行を認めたものの、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」だと主張する。斯波の言う「救い」とは一体何を意味するのか。なぜ、心優しい青年が未曽有の連続殺人犯となったのか。斯波の揺るぎない信念に向き合い、事件の真相に迫る時、大友の心は激しく揺さぶられる。「救いとは?」、「正義とは?」、「家族の幸せとは?」、現在の日本が抱える社会と家族の問題に正面から切り込む、社会派エンターテインメント映画が、今幕を開ける!

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松山ケンイチ 長澤まさみ
鈴鹿央士 坂井真紀 戸田菜穂 峯村リエ 加藤菜津 やす(ずん) 岩谷健司 井上肇
綾戸智恵 梶原善 藤田弓子
柄本 明

原作:「ロスト・ケア」葉真中顕 著/光文社文庫刊 監督:前田哲 脚本:龍居由佳里 前田哲
主題歌:森山直太朗「さもありなん」(ユニバーサル ミュージック) 音楽:原摩利彦
制作プロダクション:日活 ドラゴンフライ 配給:日活 東京テアトル
©2023「ロストケア」製作委員会 

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