20日のNY株式市場、ダウ平均は14758.32(-353.87 -2.34%)と大幅続落。前日のFOMC後の下落が加速、中国の製造業景況感指標が引き続き弱かったことも悪材料視。欧米の経済指標はおおむね良好だったが、市場を好転させるほどのインパクトは無い。
新規失業保険申請件数(15日までの週)
結果 354千件
予想 340千件 前回 336千件(334千件から修正)
フィラデルフィア連銀景況指数(6月)
結果 12.5
予想 -2.0 前回 -5.2
中古住宅販売件数(5月)
結果 5.18百万件
予想 5.00百万件 前回 4.97百万件
FOMC経済見通しやバーナンキ会見を受けて、QE縮小の9月開始シナリオが台頭しており、9月の予想がこれまでエコノミストの20%程度だったのが半分近くに増えているといった調査も。
QEの縮小はドル高につながるものの、株式市場にとっては大きな売り材料となるだけに、世界的な株安がドル円の頭を押さえてしまっている。
商品市場は完全に見切売りが強まった格好で、GOLDは6%超急落し1200ドル台に下落。
東京時間日経平均は朝方300円程の下落を見せたが、100円程度の下げまで値を戻している。一方アジア株は総じて軟調で、中国上海株は年初来安値更新と、中国の景気減速懸念が高まっている模様。
今晩は経済指標の発表やイベントの予定がなく、株式市場動向をにらんだ展開が続くと予想される。株価の下落がキツイと、ドル買いではあるがクロスからリスク回避の円買いになる恐れも念頭に置きたい。