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    以下の文章は2011年12月2日に書いたものをコピーして掲載しています


  何でも最初に習ったものが後々まで影響する。だからはじめに教わる先生を選んだ段階で、その人の芸の方向が決まることが多い。  


〇明・清の呉昌碩、趙之謙、呉譲之などの篆書を習う。

  保多先生は 「明・清の篆書よりも金文・小篆を習え」 と教える。

〇緻密な印稿を作る。

  保多先生、山田正平先生などは簡単な印稿しか書かない。刻る前から欠くところなどを考えるなと教える。

〇印稿と同じに印を彫る。

  中国人も保多先生も、草稿とまったく同じ印を刻らない。奏刀は筆で文字を書くような気持ちで刻る。

〇字形を変形 (デザイン) する。

  保多先生は「古来より良い字形があるのに現代に改悪することは無い」といって、勝手に字形を変形することを戒める。

  篆刻の根幹に関わる点で、〇明・清の篆書から習い、〇緻密な印稿を作り、〇印稿通りの印を彫り、〇使う篆書を変形させる篆刻家と、私のように保多先生から篆刻を学び、中国に度々行っている者とは水と油で、まったく交わることが無い。

  現在の日本の篆刻を見ていると、中国とも違うし、どうも昔のハンコ屋の流れを受けついでいるように思える。戦前、楠瀬日年などは上海に呉昌碩を訪ねて篆刻を教わっている。今は簡単に行ける時代である。篆刻家がもっと中国に行って勉強していれば、今のような篆刻にはなっていないような気がする。

  実際には難しい事だが、入門時 (初学者) ほど一流の専門家に教わったほうがよい。最初に中途半端な人に教わると中途半端なことしか覚えない。篆刻を 「やさしく教える」 という人があるが、篆刻は難しい。難しい事をやさしく教えられるわけが無い。一流の人は、難しい事を的確にわかりやすく教えてくれる。


  教科書などで、原寸の緻密な印稿を書く方法を教えるなら、その作例に山田先生や保多先生の印を載せるのはおかしい。両先生ともその方法を否定している。両先生の印を良いと思うなら、緻密な印稿を書き、印稿通りに彫る方法を改めるべきである。自分の方法が正しいと思うなら両先生の印を載せず、同じ方法で彫った印を載せたほうが良い。

(私は印稿通りに 「彫る」 、筆と同じように 「刻る」 と漢字を使い分けている)


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           流 芳 盦     幸 寛
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  山田正平先生刻  流 芳 盦         行雲流水

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 市原市 大幅山展望台より 千葉県の山々を望む   
          

                   

  以上の文章は2011年12月2日に書いたものをコピーして掲載しています。
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    以下の文章は2012年12月2日に書いたものをコピーして掲載しています

 重 要 度

  書や篆刻の用具・用材はみな重要だが、何をより重要だと思うかで、その人の書や篆刻に対する考え方がわかる。淡墨で書く人にとっては、墨や紙が重要であるが、中国のように墨色を気にしない人にとっては、筆の方が重要である。

  書家も表具には毎回数万円かけるのに、捺している落款印にはお金をかけない人がいる。表装は一回限り、あとで表装しなおすことも出来る。ところが落款印は作品を構成する重要な一部で、やり直しがきかない。落款印はお金をかけても何回も使うことができる。

  落款印をあまり使わないということは、作品を書かないということである。いつも添削や手本書きをしている、つまり書家ではなく書道の先生は落款印を使うことがほとんどない。日下部鳴鶴のつかった落款印が300顆残っていると何かに書いてあったような気がするが、平素からよく作品を書く本当の書家なら50-100顆位の落款印は持っていることだろう。

  落款印は作者の証明だけでなく、書家の作品を補助するものなので、いろいろな大きさ、形状、朱白などをそろえ、また刻風の異なった落款印もほしくなる。だから書家にとって落款印は重要だが、書道の先生には10顆もあれば十分である。

  篆刻家にとって一番重要なのは印泥である。刻った印を鮮明に捺すのには良質の印泥が必要になる。平素から落款印を刻っている篆刻家にとっては印泥の質、状態、色などは重要で、いくつも用意するものであり、良質のものなら高くても買う。

  ところが年1-2度展覧会にだし、平素は篆刻の先生をしている人にとっては、きれいに捺せる印泥が2-3個あれば十分である。

  書家と書道の先生、篆刻家と篆刻の先生は、やっている内容も異なるが、何をより重要だと考えるかも異なっているようである・・・

 最近 『美魔女』 と呼ばれる人達がいる。美魔女はファッションにお金をかけるより、美容、若さを保つためにお金をかけるという。(外装にかけるより本体にかける。表具か落款印かに似ている・・)

 習う先生を探す時、落款印をいくつ持っているか聞けば、その先生が書家なのか教えるのを主としている先生なのかの判断材料なる。印泥をいくつ持ってるかで、日常印を刻っている篆刻家なのか、それとも教える事を主にしている篆刻の先生なのかの判断材料なる。

 ちなみに私は落款印 (自用印) は40位。(必要なときは新たに刻る) 印泥は2年おきに上海で新しいものを5-10両買っているので、新旧併せると20位手元にある。

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 近所に咲いていた花          草の実              

                   

  以上の文章は2012に書いたものをコピーして掲載しています。
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    2022
年12月2日

 名古屋の地下鉄で40分にわたって運転手が居眠りを繰り返していたという。その間電車は予定された駅を時間どうりに発着していたという。日本の〚自動運転装置
が優秀だと証明された。

 国会の予算委員会の中継をみていた。野党議員が大臣の政治資金や統一教会とのかかわりをしつこく追及している。本来こんなことは
東京地検特捜部がやることだろう。


 党首討論に3-4人しか議員がいない党首が出て、数百人の自民党党首(首相)と対等に討論する。自民党内には多くの派閥があり考え方が違う。少数政党でも1人出すなら、自民党も各派から1人づつ出してもよいと思う。

 〚少数意見の尊重〛学校で教えるウソの一つである。日本で51%の意見が採用され、ロシアではプーチンの意見が通る。

 〚
世論〛とテレビなどでいうが、テレビが世論を操作しているように私には思える。   

  オリンピックで談合が行われたとか、政治とカネの問題とかテレビや新聞は攻撃するが、そんなことは書道界篆刻界に長いこと関係していればたいして気にならない。

  公募展に関係している毎日新聞社、読売新聞社、朝日新聞社、産経新聞社、東京新聞社などは書道界の問題点にはメスを入れないだろう。書道関係雑誌も同じである。

  仲間の悪口は書かない?

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 一日一刻 彭不去 【篆刻】

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