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長らく天候がスッキリしなかったこともあって、庭が大変な状況になっていた。
雑草にしろ庭木の枝の伸び様にしろ、 光合成の神秘を味わいたいならまさに恰好の対象であるけれども、 こぎれいな庭を望むなら、今後の手入れをどれだけ必要とするか、考えただけでも庭の状況を見なかったことにしたくなるほどだった。 しかし、そんなことばかりも言っていられない。 本格的な手入れは庭師に入ってもらうことにするとしても、久し振りに晴天の休日だったので、草むしりを始めることにした。 花壇の雑草を45リットルのゴミ袋分むしった時点で、草むしりに飽きてしまった。 完璧主義から程遠い僕はとりあえず満足して、別の作業に移ることにした。 来年も花が咲くように、梅の木の枝を刈り込むことにした。 少し作業をしていると、どこからか子猫が現れた。 7月下旬に野良猫が子育てしている場面に出くわしたところ、親猫が僕の姿に気づいて威嚇しながらどこかへ逃げていった。 子猫が2匹残された。 困ったことなので、見なかったことにして、家の中に入った。 自転車に乗るため、しばらくして再び元の場所に戻った。 2匹の子猫がほとんど同じ場所に残っていた。 困ったことなので、見なかったことにして、自転車で出かけた。 自転車を走らせつつ、帰宅したときにも子猫が残っていたら覚悟を決めて飼うことにするかと考えるようになった。 帰ってきたとき、元の場所にもう猫の姿はなかった。 ホッとしたような、しかし少し残念な気持ちもした。 その後も時々、子猫の鳴き声を聞くことがあった。 母猫と一緒に歩いている姿もたまに見かけた。 しかし、いつのまにやら子猫は1匹だけになっていた。 あれからもう2ヶ月以上も過ぎている。 子猫も20cmぐらいに成長している。 僕が切り落とした枝に興味津々の様子である。 軽く猫パンチを加えたり、あるいは飛びかかる態勢をとったりする。 僕が枝で猫じゃらしすると、じゃれてくる。 退屈しのぎにはなるが、僕の目的は剪定(?)だ。 枝を切る作業に戻る。 ふと気づくと、まさに目の前にその子猫が移動していた。 猫の木登りなぞ、写真やテレビなどで見たことはあったが、実物を見るのはこの年にして初めてである。 木に登ったは良いが、怖くて降りられなくなるのではないかと心配したが、取り越し苦労だった。 落ちた枝をゴミ袋に入れていると、再び地面に降り、再び枝を切り始めると、僕の目の高さあたりの叉に腰を落ち着ける。 「豚に真珠」「猫に小判」と言うけれども、 豚はおだてなければ木に登らないだろうが、猫はおだてずとも木に登る動物なのだ、ということを体験知として知った昨日であった。 よろしければクリックください。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.16 22:45:29
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