2021年12月05日

一時帰国・その1

【しきち】
10月の末から、3週間ほど一時帰国していた。2年半ぶりの日本である。いうまでもなく、新型コロナ感染拡大で、国境を越えた往来を控えていたのであるが、日印双方ともに落ち着いたタイミングをとらえることができた。

これを書いている2021年12月現在は、変異型ウイルスのオミクロン株の出現で、検疫の規制も強化されているが、10月当時は「有効なワクチン接種証明の提示」をもって、インドからの入国者にも宿泊施設での隔離が免除されていた。ただし、しきちのワクチン証明は残念ながら有効ではなかったため、ホテルでの隔離をすることになった。

写真は隔離施設となった首都圏のホテルに到着し、バスの中から撮影したもの。土曜の夜だったが、ホテルのスタッフが整列してバスに向かっておじぎしてくれ、車内のしきちは深く頭を下げた。スタッフは駆け足で持ち場へと移動し、我々宿泊者はホテルロビーで一人ずつ説明を聞いた。しきちは再び深く頭を下げ「本当にお疲れ様です、お世話になります」と心から言った。

しきちがホテルに滞在したのは3日間。部屋のお風呂に肩までつかったり、配られるお弁当に一人ではしゃいだり、ソファやベッドを駆使して運動したり、そしてテレワークをしたり。快適そのものであり、感謝しかない。

4日目に空港で解散した後はあらかじめ届け出た居場所(自宅など)への移動だ。入国後14日間の自主隔離期間は、自らが感染源となるのを防ぐために、公共交通機関に乗ることはできない。人と会うのもいけない。このため空港までしきち姉がレンタカーで迎えに来てくれた。これまた、感謝しかない。

かくして14日間は実家にこもって過ごしたが、両親とゆっくり過ごしたのは何ものにも代えがたく、ずっと懸案だった私物も、姉の助けもあり大いに片づけることができた。

しきちの密かな自慢は、隔離のホテルで毎日3食配られるお弁当を、お米の一粒に至るまで残さなかったことである。食べきれなかったご飯はラップに包んで冷凍し、自宅に移動してからおいしく食べたのであった。

Posted by shiki_chin at 22:26│Comments(0)