【数学 新・中1編】1次方程式③ | 小4から始める高校受験「お母さん、一緒にがんばりましょう!」

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私は12年以上にわたる個別指導塾経験から、受験に大切なことは塾に通うことではなく、早いうちから家庭での学習習慣をつけることだと痛感しました。お子さんとのコミュニケーションの取り方から、勉強法、受験情報まで、持てるノウハウの全てをお伝えします。

おはようございます。先週は更新できず、すみませんでした。1次方程式を再開します。今週は、計算の最終回として複雑な形の方程式の解法をお伝えしたいと思います。



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1次方程式では、このタイプのものの正答率が著しく低くなります。途中式の1行目から2行目に移る際にミスをしがちです。(#はミスプリです。)そもそも何を行ったか、おわかりでしょうか?先週説明した「分母を払う」を行ったのですが、両辺に掛けた「20」がどうなったか注目してください。


①左辺⇒5で約分して「4」になる

②分母が払われて、4(x-5)になる

③( )を外す

④4x-20

⑤右辺⇒4で約分して「5」になる

⑥分母が払われて、5(x-5)になる

⑦( )を外す

⑧5x-25


という工程を経て、4x-20=5x-25という形に変形されたわけです。言葉で説明したので、とても複雑な工程に見えますが、ポイントは③⑧の、


( )を外す


ところにあります。計算を苦手とするお子さんのほとんどが、( )を外すところで符号を間違います。この問題は「20」と正の数でしたが、「-20」だったりすると②は


-4(x-5)

=-4x+20


となるのですが、これを


=-4x-20


としてしまうケースが最も多い誤答です。数学で1番最初に習った「正負の数」で、できていたはずの計算なのですが・・・


この例題を見て、おわかりのことと思いますが、方程式の問題は小学校~中学校で習った計算の決まりのすべてが問われることになります。小2の掛け算九九に始まり、中1の文字式に至るまでの計算の決まりを再チェックする必要があります。


先週、先々週は、重要な決まりを抜粋してお伝えしました。再度見直して練習を進めてください。


【今週の練習問題】

1次方程式の解き方(3)