FFヒーター導入とミラーレコーダー導入に併せて自動車の合法的改造を見直している。
といっても車の外観がおおきく変わってしまうわけではなく、今までちまちまと増設を繰り返していた電装機器のつなぎ方を中心に見直したのがほとんどなんだけど。
結果としてそれなりに配線を整理できたので記事として残しておく。それとともに他の箇所も少々改善したのでそれも同時に残しておく。
走行充電
ソーラーパネル
ソーラーパネルを磁石&銅線で固定
ネオジム磁石をAmazonで買った。強度はそこそこあり垂直引張り強さは32kgという公称であるが職場にある引張試験機を使ってもうまく測定できなかったのであまり信用していない。
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それでも四隅の4箇所に取り付けることでまあまあ強く固定できるのではないか。こればかりはぶっつけ本番で失敗したら事故になるので当記事を過信してはいけない。
ただソーラーパネルを強力な磁石で貼り付けるのはメジャーなやり方のようなので磁石の選定だけは妥協しないでほしい。
アイナットと磁石を固定
ネオジム磁石に付属していたのが木ネジだったので、これではソーラーパネルとの接続がやっかいだ。
そこでアイナットも調達して磁石とがっしり固定した。サラビスは長さをちゃんと確認したかったのでホームセンターで現物を見て買った。
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アイナット付き磁石を車体に貼り付けてパネルを針金固定した状態がこちら。
ソーラーパネルには四隅にハトメがあるので4箇所を上記ネオジム磁石で固定したがそれでもまだ不安だったので取っ手部分にPPバンドを通し小型コンプレッサーを分解すると手に入る板磁石で補強した。
ソーラーパネルの発電を再確認
逆流防止につけたつもりの整流ダイオードが実は逆向きでつけてしまっていて全然充電しなかったのでつけなおした。
実はソーラーパネルとポータブル電源を常時つなぎっぱなしにしているとポータブル電源からソーラーパネルへ逆流してポータブル電源のほうが電気を消耗するという現象が起きるかもしれないらしいのでこれをやった。
常時つなげておきたいというのとアクセサリ(ACC)電源からのポータブル電源への充電線といっしょにしてしまって一緒に充電してしまえるか試したかった。一緒に充電できているかまだ不明。
充電ケーブル
ACCとソーラーが排他的接続だった
今まではソーラーパネルからの電源線とACC電源からの線とを分けていて、リレーで切り替わるようにしていた。
つまりACCから電源が来るとリレーがACCからの充電に切り替わり、それ以外のときはソーラーの電線とつながるようになっていた。
ACC充電線に逆流防止
ACC線からポータブル電源への充電線にダイオード噛ますことでソーラーパネルとの並列接続が可能になると考え整流ダイオードを噛ませた。
ところが最初向きを逆につけてしまいぜんぜんACCから充電しなくなってちょっと焦ったが変化点がはっきりしているのですぐに修正した。
▼ACCからの充電線とソーラーパネルからの充電線にそれぞれ整流ダイオードつけたところ。
バッテリーから充電用20Aブレーカー介してポータブル電源充電
バッテリーからブレーカー
N-BOXの前に乗っていたステップワゴンRGのときからサブバッテリーというのを置いていたが、そのときから使っていて一時保管していた安全ブレーカーをエンジンルームに置く。
20Aを超す負荷が発生したら遮断してくれるのでそこそこ機器を乗せる人はブレーカーかヒューズを電源すぐそばに配置するのは基本。
ブレーカーからリレーに接続
ブレーカーから車内に太め(といっても2SQ程度だが)の線を引き込む。引き込んだ線は次にリレーに接続する。
これによりエンジンIG2がONのときだけ車内にバッテリーから直接電源が引かれることになる。
IG2というのはアクセサリー電源だけつけているときではなく、エアコンと同レベルの電源系でエンジンがON状態でしかONにならない。ただしエンジンがONといっても本当にエンジンが回っていなくともモードがON状態でもONになるのでエンジンが回っていなくてエンジンON状態にしておくとメインバッテリーが上がる(放電しすぎて死ぬ)。
IG2連動
今述べてしまったがそういうこと。IG1とIG2の違いについて興味があればググって調べてみるともっと知識が深まるはず。
XT60端子噛ます
リレーからの出力電源+とボディから取ったアース電源ーをまとめてXT60端子にする。ギボシの両極からXT60端子への変換部品だ。
こうしておくことでポータブル電源への接続がしやすく、電気を送りやすくなる。
昇圧コンバータ
メインバッテリーからの電源は概ね12~14vだがポータブル電源への充電はもっと高い電圧で送ることができるので、できればメインバッテリーからもっと電圧を上げてポータブル電源へ充電したい。
そこで昇圧コンバータをいうものを買ってみた。微調整をうまくやって20vぐらいの電圧で充電できるようにするとそれまでの充電限界が100w程度だったのが150~200w程度まであげられそうだ。
入側の電圧は14.2v(オルタネータの発電電圧)のままだが。ポータブル電源のスマホアプリで見ると最高187wで充電できていた。ただし繋げる位置によっていつもこの電力量が出るとは限らないようだ。
▼こちらはスマホではなくアンドロイドカーナビでの同じアプリで見たときのもの。上がったり下がったりと常時ではないが220wで充電できていた。
昇圧コンバータに電圧計と入出力モニター切替スイッチつける
昇圧コンバータの入力側は12V前後だけど出力側は20V前後にするつもりなので見たいときに電圧をちゃんと確認できるように電圧計をつけることにする。
直流100Vまで測れる電圧計がAliExpressで300円ぐらいだったのとスイッチは前から持っていたやつを流用するからタダ。
3極スイッチで入側と出側を切り替えて見られるようにする。下の写真はスイッチだけつけてるけど電圧計はまだ調達中。ちなみに記事を少し上に戻ると電圧計が写った写真があるがそれは30Vまでしか測れない電圧計で一瞬の手違いで壊してしまったもの。
入れ物に入れる
裸のままだとみっともないし危険なので適当な入れ物に入れる。
充電電線のヒューズを撤去→XT60端子
それまでは充電電線の先端にヒューズを噛ませていたが10Aのヒューズだったため上記の昇圧実験をしたら飛んでしまった。10Aより多くの電力が流れたらしい。頼もしいものだ。
今回の改造でメインバッテリー近くにブレーカーを仕込んだからヒューズは不要と判断しXT60端子を設置するのみで済ませる。
車内機器バッ直(バッテリー直接接続)
バッテリーから端子台まで
30Aブレーカー接続
ルームミラー型ドライブレコーダーを取り付けたことでさらに車内電気機器が増え、もはやシガーソケットだのオプションカプラーだのから電源を取るなんて不可能な状態になっている。
そこでバッテリーから直接電源を取ることにするがそこで必要になってくるのが先程も一度触れたがブレーカーかヒューズだ。
ヒューズだと予備を持っていないと回復不可能なのでブレーカーを噛ますことにする。先程の20Aタイプのブレーカーよりさらに容量の大きい30Aタイプを導入した。
つまり走行充電用には20Aブレーカーを噛まし、その他さまざまな車内機器用として30Aのブレーカーを噛ませている。
ブレーカーからリレーに接続
さきほどの20Aブレーカーと同様にエンジンルームから車内にプラス配線を引き込む。ただし今度は30Aなので太いの(3.5sq)を通すことにする。
車内に引き込んだ線を30Aリレーに繋げ、さらにリレーから端子台へ繋げる。下の写真見てもわけわからんと思う。
例えばどんな機器に端子台から繋げているかということは後に述べる。
クワガタ端子-ギボシメス線を複数作成
端子台から各デバイスへプラス電源を繋げるのでクワガタ端子からギボシメス端子へと流れる赤い配線を複数作っておく。
自分はすでに随分前に作ったものが保管してあったのでそのまま使う。
IG2連動
リレーは同じくIG2に連動して起動されるようにつなげる。
リレーから端子台に接続
端子台に繋げるデバイスは以下の通り。
- 直結ドライブレコーダー(駐車中も録画可の配線)
- 純正に近い埋め込みUSB電源
- 外付けアクセサリーソケット(アクセサリソケットの数も増設しないと足りなくなるので無理やり改造)
- 後部座席用USB電源(ほとんど使っていないのでいずれやめる)
また上記外付けアクセサリーソケット(USBポート付き)には以下のものを刺す
- ミラー型レコーダー
- モバイルバッテリー充電(USB)
- モバイル空気入れ(USB)
- 後部ドライブレコーダー→いずれ駐車中も録画可にしたい
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太いアース線から端子台まで
プラス線ばかり太くしてもマイナス線も太くしないと糞詰まりの状態になり加熱と溶解と発火の危険がつきまとう。
そこでマイナス線も3.5sqと太めの線をボディに接続し、端子台を介してそれぞれのデバイスと繋げるようにする。これで安心。
プラス線と同様に端子台とアース線をつなげ、ギボシオス-クワガタ端子複数作成、各デバイスのマイナス線をつなげる。
たぶんみんなやってると思うがギボシはプラス・マイナスで接続を間違えないように向きを逆にする。
FFヒーター
電源取りのシガーソケット外れやすい対策
Amazonで買ったシガーソケット電源部品がどうも自分のポータブル電源と相性が悪いのかすぐ接点が離れてしまう。
そこでネットで対策を検索したところAmazonで緩み対策というゴムシートを売っていた。見たところゴムシートをちょっと加工した程度のものだったので自作することにした。
ゴムシート(1mm厚)にソケットが入る程度の穴をあけて一緒に差し込むつもりで似たようなものを作ったが、1mm厚では厚すぎたようでまったく入らなかったのでもっと小さくちぎってなんとかキツく入るようにした。
-追記-
それでもイマイチ奥まで入り切っていない、というかいつのまにか抜けてきてしまうことがあったので完全に気持ちを切り替えて、そのシガープラグのすぐ下にある5521~5525の挿せる穴を使うことにする。
手持ちでは5525しかなかったのでそれのプラス線とマイナス線とにギボシをつけて電源線にして繋げる。5521より5525のほうがちょっと気持ち緩めなんだけどそれでも確実に電極は接触していると期待できる。しかもシガープラグよりかなりコンパクトになったのでこれはこれでうれしい。
あと容量についてはFFヒーター最初の起動時から数分間140W行くときあるけどずっとじゃないからたぶん大丈夫。あとで写真載せる。
煙突改善
排気管5cm短くする
煙突部分はどうにでも改造できてしまうので終わらせ方に迷うところだが、できるだけ運ぶものは少ないに越したことはないと思って短くしてみた。
まずはステンレスΦ25のパイプを5cmぐらい短くした。本当は短くしただけだと蛇腹部分とマフラーを接続しなければならず加工が必要だ。
だから職場にあった拡管器具を使って蛇腹部を広げ、マフラーがキツキツでなんとか入る程度の太さにした。これはちょっと専用の特殊な道具が要るから誰でも真似できるものではないかも。
FFヒーター棚を5cm左へ寄せる
排気管を短くしただけでは煙突の口が車内に引き込まれてしまうのでFFヒーター全体を支えるフレーム(棚)を左へ寄せた。
これは運転席が広くなるという効果があるし、ルームミラーがより見やすくなるという効果もあり、いろいろと効果が大きい。
煙突缶を少し短く調整
さらに排気管を短くすると同時に外側の缶も短くした。
そのほか言葉では表現しにくいんだけど全体的にコンパクトにした。
あと缶も変えた。最初に作った缶は吸気と排気の管同士の距離(ピッチ)が広すぎてやや失敗だったのだが、2個目に作ったものはそこを改善したのと、なぜか大きさが小さい寸法だったのでよりコンパクトにできた。
ホース延長でタンクを別に置けるか検討
走行中にしばしば気になるのが灯油入のポリタンクが振動で揺れて中の灯油がタプタプと騒がしいことだ。
漏れるということはほとんどないのだがあまり気分が良くない。そこでホースをもっと伸ばしてタンクを床またはそれくらい低いところに置いてしまえないかということ。
ただしタンクとポンプの接続パイプにワンタッチカプラー噛ませるようにした。そうすれば運搬時や設置時に装置本体とタンクを必ず一緒に持つ必要がなくなる。
現在手配中。
ビニールチューブ手持ちのもの使えるか確認
ビニールチューブは職場にあったものを少しばかり失敬して使うことで買う手間が省ける。
イケそうなので先程のカプラーと合体させて灯油タンクを分離させる。
煙突缶内部隔壁を磁石で固定
今までの試行錯誤での煙突缶では内部隔壁をアルミテープで完全固定していが、これにより隔壁が完全固定でなくなり位置を簡単に変えることができる。
位置をそうそう変えることはないが内側にシリコーンシーラントを塗り足すとか、排気管あるいは吸気管のそれぞれ位置調整をしたいとき隔壁を気軽に外せて調整ができるので非常に便利だと思う。
ポータブル電源
100vコード延長
後部座席にUSBチャージャー配置
従来は前の方から無理やり12V電源を引っ張ってきて後部座席シートベルトが生えている穴からUSBの口を出していた。

約1年程度その状態で運用していたのだが、実際にはほとんど使わないことが判明したのでそいつは撤去してまだいくらか汎用性があるかもしれない100V電源をポータブル電源から引っ張って同じくシートベルトが生えている穴から出すことにする。
100VにしておけばUSBチャージャーをつければUSB充電ができるし、そのまま100Vとして使いたければ使える。
車内で100V電源を使いたいという機会はそうそう多くなく、自分の場合、カメラの充電器を常設しているのでそれを刺しておこうと思っている。
その後、Amazonタイムセールで300w電気ケトルが安くなっていたので買った。これなら大電力を必要としないので自分の手持ちのコンパクトポータブル電源でもお湯が沸かせる。車中泊でレギュラーコーヒーを淹れられる。
▼これ買った。なぜか現在在庫切れ。
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停車時にも気軽にスマホやノートPC充電
といった感じで100Vのコンセントがあればノートパソコンの充電もできたりする。とはいえ今どきのノートパソコンもUSB タイプCでできたりするからあまり100Vの出番もないかもしれない。
USB延長コード使えるか検証
あと過去にそのシートベルトが生えている口から直接USBを出していたこともあった。
3MもあるUSB延長コードを買ってつけてみたのだが5Vの電力は3Mも伸ばすとかなりパワーが減衰してしまい充電がほとんどできなかったのでゴミ扱いで放置してある。
だがもう一度ポータブル電源から充電でつなげてみよう。もし使えればそれをだすのもよし、使えなければやはり捨てる。
静音・断熱
ラゲッジ内張り内
写真撮らなかったが手持ちの断熱材を適当に貼り付けたり詰め込んだり。
Amazonなどで売られてるシンサレートなどはそこそこお高いのでたくさん使いたいと思ったらユザワヤやトーカイやその他手芸屋さんへ行って各種綿を買うのがお得だしガラスが入っていなくて作業上安全だと思う。効果は多少落ちるかもしれんが。
また内張り剥がす機会があったら写真撮って載せたい。
あとがき
車中泊は目的ではなくあくまで手段なのであるが、その手段を実現するためだけでも相当手間をかけなければならないので今では一つの趣味の分野として確立している。
確かに車中泊が快適でなければ1度のドライブでどれだけ遠くへ行けるかが変わってくるのでそれなりに整える必要があるのだ。
写真不足していそうなところがあるのでいずれ載せることにする。