楽曲のイメージを深める | 吹奏楽・上達のヒント

吹奏楽・上達のヒント

過去に吹奏楽コンクールで全国大会金賞を受賞した経験をもとに、皆さんがコンクールで全力を出し切ってベストな演奏をできるためのアドバイスをブログに書いていきます。

こんにちは。


最近は暑くなったり、少し涼しくなったり…。

油断をしていたら風邪をひいてしまいました。


日頃部活に忙しい皆さんは、知らないうちに

疲労が蓄積して風邪をひきやすくなっていると

思います。


ビタミンをしっかり摂ることと、風呂でしっかり

汗をかくことを意識して、季節の変わり目を

乗り切っていきましょう。


さて、今日のテーマは楽曲のイメージについて。


大会に向けて本格的な練習が始まる時期ですね。

みなさんもきっと、色んな団体の過去の演奏を聞いたり

していると思います。


でも、それだけではなく、もう少し曲についての情報を

集めてみましょう。


例えば、よくコンクールで演奏される吹奏楽曲の一つに

「ダフニスとクロエ」という曲がありますね。


でも、意外と「ダフニスとクロエ」の楽曲のもとになった

ロンゴスの作品を読んだことがある人は少ないと思い

ます。


曲を演奏したことがあっても、どういう物語なのかを

大筋でしか知らない人も沢山いると思います。


でも、一度きちんと本を借りるなり買うなりして、読んで

みると、どういう世界の出来事を元にしているのか、より

具体的にわかるはずです。


ダフニスとクロエは中学生や高校生が読んでも、全然

難しい話ではありません。恋愛の話ですが、最近の

ドラマなんかを見慣れている皆さんには、少し物足りない

くらい、展開のゆっくりした、それでいて驚くような場面の

少ない、恋愛の話です。


また、フランスの画家であるシャガールも、この作品に

ヒントを得て同名の作品を制作しています。日本でも時々

シャガールの展覧会が開催されて、見るチャンスがあります。

最近だと、先月まで鹿児島で開かれていたようです。


私は7~8年前、大阪で展示されていた時期に見に行った

ことがあります。


小説を読んだり絵画を見たりすることで、直接的に演奏に

変化があるわけではない、と思います。


しかし、作者が作品にしようと思った題材を深く知るという

ことが、作品への理解を深めることに繋がることは間違い

ありません。


作曲者が生まれ育った時代に戻ることはできませんし、

また、作品の舞台となった地域を訪れるということも、海外

の場合は難しいと思います。


しかし今はインターネットで沢山情報を得ることができます

から、楽曲に関する一つのキーワードを元に、沢山情報を

集めて、資料を取り寄せることは、昔よりも遥かに簡単に

できるようになりました。


楽譜と音源だけから曲を分析するのではなく、曲の解説や

批評など、いろんな情報をもとに、楽曲への理解を深めて、

練習に取り組むと良いでしょう。


上記ではダフニスとクロエの例を挙げましたが、他の曲も

同じように、どの地域で、どんなテーマがベースにあるのか

スコアの解説を読んでみたり、作曲者の言葉を参考にして

自分なりに研究してみましょう。


今日は以上です。