~世界経済を席巻してきた当時の日本企業~ 対話無き日々 | 会話が伝わるようになるアプリ「想いやりトーク」 オトデザイナーズ 坂本真一
2025-03-22 02:46:22

~世界経済を席巻してきた当時の日本企業~ 対話無き日々

テーマ:想いやりトーク

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~互いに「想像できる」ようになってくる~ 対話無き日々

 

のつづきです。

 

開発過程でも、例えば、若手技術者が上司に「〇〇課のSさんが訳わかんないことばっ

 

かり言ってきて、仕事が進まない」などと相談すると、上司は「じゃ、今夜S君と飲ん

 

で来るよ」と言う。

 

翌朝、上司が若手技術者の席に来て「S君は、◇◇となることを心配してるみたい

 

だから、それに配慮した設計にしてやってくれよ」と耳打ちし、その日から、また

 

業務がスムースに進むようになる。

 

ベタベタのどんぶり勘定

 

ではあるが、

 

対話重視型開発

 

 

とも言えたのが当時の

 

日本流開発方式であった。
 

この旧式とも言うべき開発方式にはいくつかの欠点があった。

 

まず、その方針が、どのようなプロセスで、どんな目的で決まったのかが開発会議の

 

メンバー(飲み会の参加者?)にしか分からない。

 

なにせ、腹を割った本音の中から決まってきた話なので、それ以外の人間においそれと

 

話すわけにもいかないのである。

 

また、明確なマニュアルや記録が残されていないケースも多く、担当者が休んだり

 

すると、ひどい時には全体の業務が止まってしまった。

 

だから、開発会議メンバーは、その製品が安定供給されるまでは休めず、連日の

 

長時間残業となった。

 

現代の日本企業では許されない話ばかりであるが、一方で、

 

このやり方で世界経済を席巻してきたのが

当時の日本企業であったことも

忘れてはならない事実である
 

つづく-> ~品質マネジメントシステム原理主義~ 対話無き日々

 

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