世界一周大飛行 ~ 準備を急ぐ ~ | ブルージェットの空からブログ|プライベートジェットの機長・航空会社社長ブログ

世界一周大飛行 ~ 準備を急ぐ ~

1人で操縦可能な世界最高峰とも言えるビジネスジェットがある。

サイテーションCJ4

アメリカから日本へ空輸の依頼が正式に入った。

性能は高度45000FT、速度450KT 地球を東周りで追い風を受けて飛ぶと最高時速1200キロになる。

航続距離は2000マイルあるが、地球西回りでアラスカアンカレッジからアリューシャン列島のアダックから

ロシアの空域や飛行場での給油なしでは日本までの燃料と向かい風で無理だと判断した。

旅客機でアメリカに向かい、帰りのチケットは捨てて東回りで地球を一周して日本に飛ぶしか道はない。

日本に来るまではアメリカ国籍で飛行するので当然アメリカのライセンスで飛行する。

ビジネスジェット機の最高峰であるガルフストリームの機長資格をいきなり受験するにあたって実力示す為に

米国やヨーロッパでも最難関とされる輸送機クラスのシングルパイロット資格に挑戦し取得した。

35年前、パイロットを目指すときからの夢だった。

「自分の手で操縦して世界一周冒険飛行をしてみたい」

夢を叶えるには夢を見ないのが僕であった、嬉しさは日本に帰ってくるまで感じないだろう。

現在の緊迫した世界情勢と乱れた空域の中で、10億円を超えるこのジェット機の空輸を

現在までアメリカ人パイロットだったが、日本人パイロットで依頼されたことがプロとして嬉しい。

日米両方のライセンスと世界中を飛ぶ勉強が必要で小型機パイロットの集大成のレベル高いミッションである。

思い返すと、2019年1月「鳥肌がたちました」秘書のyukiと演奏を聴いて遥か上を目指すと決めた年であった。

正面で僕に向けて弾いてるようで忘れられない演奏だった。

あなたのためのタンゴ

「今日はスペシャルビーフカレーを作ってください」

「食材はすべて最高級ですよ!」

作り置きをたくさんつくってもらい深夜準備しながら温めてカレーを何度も食べた。

 深夜、お料理した女性の作詞作曲した歌を聞くと、もっと大きな挑戦が待っている予感がした。

 

失敗は許されない。

 

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