Q&A3439 母体CRP増加とお子さんの自閉症の関連は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q インターネット上で見つけた記事には、妊婦の体内で炎症が起こり、炎症マーカーC反応性タンパク(CRP)が高いと、生まれてきた子供が将来、自閉症スペクトラム症や統合失調症を発症するリスクが高くなると書いてありました。これらの相関関係を示す論文などはありますでしょうか。また、例えばコロナやインフルエンザにはワクチンがありますが、ワクチン接種でCRPの上昇を抑えることは出来るのでしょうか。また、ワクチンの副反応で起こり得る発熱などはCRPの上昇には繋がらないのでしょうか。様々な情報を目にする昨今ですが、正しく正確に理解したいと考え質問させて頂きました。

 

A まず、本日の記事「母体CRP増加とお子さんの自閉症の関連」をご覧ください。母体CRP増加とお子さんの自閉症の関連は否定的です。

なお、CRPは身体のどこかに炎症が生じると増加しますので、細菌感染やウイルス感染以外でも増加する可能性があります。人によっては、ワクチンの副反応でもCRP増加の可能性はあります。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。