Q&A3499 3444の回答の通りの移植で妊娠するも流産 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2022.10.9「嬉しい報告とQ&A3444 UAE後の第2子治療で相談」 にてご回答いただきありがとうございました。ご回答いただいた後、4AA+G2の卵をG-CSFとEmbryGlueのオプションで移植しました。BT10でhCG 230で陽性判定をいただきましたが、5wで4mmの胎嚢らしきものを確認後、6wの診察では消えていて流産となりました。

もう採卵はしない予定のため、次回が最後の移植になるので、またご相談させてください。残っている胚は
D3 8G1
4AA
4BA
の3つになります。

①今までは4AA+G2や3BBなどを合わせて移植してきましたが、今回は4AAと4BBの移植になると思うので、ERPeak検査はした方が良いでしょうか。
②複数移植でしか着床しないため多児リスクも承知の上で、初期胚+4AA+4BBの二段移植で3つ移植することは可能でしょうか。また松林先生はどのようにお考えでしょうか。

 

A G-CSF+エンブリオグルー+2個移植が必勝パターンだと思います。

①流産後に着床の窓が変化することがありますので、(もう採卵しないのであれば万全を尽くすという意味で)ERPeak検査をしておいた方が良いです。
②8G1はDay3胚のベストな胚です(胚盤胞では4AAに相当)。従って、一般的に3個移植はやめておいた方が良いです。しかし、採卵時の年齢によっては、その考え方が変わることがあります。

 

なお、このQ&Aは、約4週間前の質問にお答えしております。