モモ×幸田 ep.38「記憶」 | 東方神起~ちゃみ萌えブログ~

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今日初めて

「ボーン・アイデンティティー」を観たら

気持ちがモモさん一色ラブラブになった笑

 

 

CIAのスパイが主人公なので...

 

 

店に入ったら

出入口が近い席を選ぶとか

非常口の確認とか

車のナンバーを記憶したりとか

 

 

常に逃げ道を確保してるあたりが

めちゃくちゃ参考になりました

 

 

というか

スパイ目線にキュンキュンしましたキラキラ

 

 

 

ということで

久しぶりに幸モモです

 

 

もう書いてる間中

楽し過ぎてニヤける~!!

 

 

とかいう内容じゃないけど(笑)

 

 

11月下旬くらいの

ほとんど準備終わった段階の

幸田さん目線です

 

 

 

 

 

******************* ep.38

 

 

 

駅前の商店街で買い物をして

いつものように高台を通り、アパートへ戻った

 

階段を上がると

ドアが少しだけ開いているのが見えた

 

どうやらモモが目を覚ましたようだ

 

確認の合図であるノックを省略して

そのままドアを開くと

いつもとは違う、張り詰めた空気を感じた

 

視線を上げると辺り一面

争ったように物が倒れ、散乱し

そこに銃を構えた姿のモモがいた

 

すぐに状況を察した

 

だが、

理解出来ないことが一つ...

 

銃口が「自分」に向けられている

 

 

「...モモ、どうしたんだ?..大丈夫なのか?」

 

少し戸惑いながら声をかけると

モモは

 

「あんた、誰だ...?」

 

と低い声で呟いた

 

一瞬、頭の中が混乱した

モモの表情が、どう見ても冗談を言っているようには見えなかったからだ

 

・・どういうことだ?

モモは一体何を言っているのか

 

思考を巡らす間にも

モモは銃口を逸らさない

 

「モモ..俺だ、分かるだろ?」

 

そう言って、足を踏み出すと

 

「誰だ?と聞いてる」

 

モモは

さらに警戒した目で俺を睨んだ

 

 

室内の状況と半開きのドア

モモが銃を持っていることから

誰かが押し入ったことは容易に想像出来る

もみあいになり、数発発砲したと思われる跡と

壁に飛び散った血の跡

モモの様子を見る限り

ケガはしていないようだから

相手が傷を負って逃げたようだった

 

そこまでは現状から把握出来た

 

だが、モモの口から出た言葉の意味が分からない

 

俺を知らないわけがないのに

誰だ?と聞く意味は...?

 

まさか

まだこの部屋に誰かが潜んでいて

そいつに聞かせているとか

 

いや、モモに限ってそんな..

わざわざ敵を生かして泳がせるなんて今さらしないはずだ

 

ということは

演技ではなく、本当に俺が分からないと言うことなのだろうか

 

「モモ、本当に俺が分からないのか?」

 

「だから聞いてる」

 

「あんたの仲間だよ

ここは俺のアパートだ

あんたは数日前からここにいる」

 

モモの目がかすかに揺れた

 

「仲間だという証拠は?」

 

 

「...ない」

 

その瞬間、

モモの口角が微かに上がった

 

「あんたが誰かは知らないが

その潔さは嫌いじゃない」

 

モモはようやく銃を向けた腕を下ろした

 

 

「なぁ、入っていいか?」

 

「...あんたの家なんだろう?」

 

モモは警戒の素振りを見せたものの

素直に幸田を部屋に入れた

 

何も言わず、倒れたキッチンのテーブルや

イスを元の位置へ戻すと

散乱した食器の破片を端に集めた

 

ついさっきまで

人に銃口を向けていた人物とは思えない

その働きぶりがおかしく見えた

 

「…すぐにここを出たほうがいいんじゃないか?」

 

「襲撃してきた奴はもう生きていないだろうから

奴がまた来ることはないが..

長くいるのは危険だ」

 

「じゃあ、あんたのアパートへ行くか」

 

「俺のアパート?」

 

理解していない様子のモモを

そのままアパートから連れ出した

 

陽が落ちて辺りは薄暗くなっていた

人気のない道を選び、モモのアパートへ向かう途中、高台を通ると

遠くに教会の尖塔が浮かび上がって見えた

 

「モモさん、あんた

…本当に記憶がないのか?」

 

モモは足を止めた

 

「...どうしてあんたは俺を「モモ」と呼んでるんだ?

仲間ってなんだ」

 

どこかで聞いたようなセリフだ、と幸田はぼんやり思った

 

「自分のことは分かるのか?」

 

「...宋隆生だ」

 

どうやらモモは

以前の記憶はあるようだ

 

「あんたは誰だ...」

 

モモは温度のない眼差しを

自分に向けた

 

 

つい数時間前まで...

モモと体を重ねていた

 

お互い多くは語らなかったが

どこか繋がっているような安堵感を覚えたのは

後にも先にも、モモが初めてだ

 

「モモがいないと生きていけない」

自分の口から一生出ることのなかっただろう言葉を

この俺に言わせたのは...紛れもなく

 

今、目の前にいるモモだ

 

 

込み上げる感情を抑えながら

言葉を選んだ

 

「モモさん、あんたが俺に先に声を掛けてきたんだ

俺は、あんたの能力を買って

黄金強奪の仲間に加わってもらった

 

半年、ちょっとの付き合いだ..」

 

モモは黙って聞いていた

 

 

「あんたの名前は...?」

 

「幸田..弘之」

 

「こうだ..さん?」

 

モモが発する音が心地よかった

 

わざわざ高台の道を選んだのも

何度も二人で通ったこの景色を見れば

なにか思い出すんじゃないかと思ったからだ

 

モモはただじっと教会の尖塔を見つめ

それ以上、口を開かなかった

 

 

モモのアパートの鍵は

幸田が持っていたので

そのまま中へ上がり込んだ

 

手探りで電気を付け、畳の上の座布団に座り込んだ

何から話を切り出せばいいか迷った

 

モモは

しばらく何か考えているようだったが

 

「...あんたはきっと..敵じゃないんだろうな」

 

と、自分を納得させるように呟いた

 

買ってきた弁当を分け合い

今の計画の進行具合をモモに話して聞かせた

爆弾はもう全て完成していた

 

それを聞くモモは

途切れた記憶を自分の中で

繋ぎ合わせているように見えた

 

ひと通り話し終えると

 

「もう俺の出番はなさそうだ..」

とモモは言った

 

「あんたがいなきゃこの計画は実行できない」

 

「俺はいつ死んでも捕まってもおかしくない状況だ

今日だって、なんとか生き延びたが..

俺を抜きで考えてくれ」

 

何を言うんだ?と思った

今さら何を言うんだ..!

 

最初はたしかに無理やり引きずり込んだが

それからのモモは俺の目から見ても

この計画を実行することを楽しんでいた

初めて自由を感じると嬉しそうに笑ったじゃないか

 

憎悪に満ちた心を

柔らかい眼差しで包み込むモモは

自分にとって救いだった

 

これまで、誰一人

自分の中に留めておきたい人間なんていなかったはずなのに..

 

 


モモの視線を感じた

 

「どうした..?」

 

「あんたのこと、何も知らないのに

あんたを信じようとしてるのが、自分でも不思議なんだ..」

 

そう言うと

モモは少し哀しげな表情をみせた

 

その潤んだ目を見ていると

ふつふつと込み上げる感情があった

 

「なぁ..モモさん

抱いてもいいか...?」

 

思わず口をついて出た言葉に驚いた

 

俺は...

一体何を言っているのか

 

俺を知らない人間に対して

なんの脈絡も前置きも時間の経過も無視して

気持ちだけが先走っている

 

こんな自分は初めてだ

 

動揺しながらもモモの表情を窺うと

 

モモは微かに目線を揺らしただけで

表情を変えずに俺を見ていた

 

今すぐにでも

布団の中に潜りこみたい気分だった

 

モモはきっと混乱しているだろう

こいつは一体何を言い出すんだ?と

呆れているに違いない

 

沈黙に耐えられなくなって

視線を逃がすと俺はモモに背を向けた

 

モモが静かに口を開いた

 

「あんたとは..そういう仲なのか?」

 

何も言わずに黙っていると

背中にそっとモモの手が触れた

 

「幸田さん..俺が何考えてるか、分かる?」

 

覗き込むモモの顔に

とっさに顔を背けた

 

「...変なこと言って..悪かったな..」

 

ぶっきらぼうな口調になった

 

 

少しの沈黙の後..

突然、温かい吐息が耳に触れた

 

モモは耳朶から首筋へ

いつも俺がモモにしているように

俺の輪郭をやさしくなぞっていった

 

思わず声が漏れた

 

こんなに甘く触れられるのは

初めてで...

頭がぼうっと痺れた

 

 

 

......待てよ?

 

 

『俺がいつもしているとおり』に

モモはなぞっている

 

...記憶がないのに??

 

 

モモの唇が触れる瞬間、

俺はモモの動きを止めた

 

「.....モモさん、いつからだ..?」

 

モモは色香のある表情を残して

 

「さっき..思い出したんだ

あんたが突拍子もないこと言った瞬間に..」

 

と笑った

 

幸田は恥ずかしさのあまり顔を逸らしたが

モモが嬉しそうに自分を見つめていることに気付いて、観念した

 

 

「俺がバカだったよ、

まさか自分でもあんなこと言うなんて思わなかった」

 

 

「.........幸田さん」

 

「....なんだ?」

 

「..いつもは聞かないくせに...」

 

「.......なんとでも言え..」

 

「好きにしていいよ...」

 

「..どうなっても知らないからな」

 

 

 

「あんたなら...いいよ...」

 

 

ゆっくりと力を込めてモモを腕の中に抱きしめた

 

簡単に消えていい存在だなんて

二度と言わせないように...

 

どれだけモモを大事に思っているか

一つ一つゆっくりと感じさせようと心に決めた

 

 

 

*******************

 

 

 

乱文過ぎる

楽し過ぎる...ヾ(*´∀`*)ノ

 

幸モモキラキラ

マンセー(万歳)!!