日能研のR4偏差値というのが公開されています。
それ以外の塾の偏差値はネット上では公開されていないので、日能研の偏差値表でいろいろ遊んでみましょう。
今回参考にしたのは、「2024年入試による結果R4偏差値一覧」の関西男子です。
日程順に並べてみます。
【１日目】
72 灘中学校
65 甲陽学院中学校
63 大阪星光学院中学校
60 洛星中学校（前期）
【２日目】
67 西大和学園中学校
【３日目】
67 東大寺学園中学校
64 洛南高等学校附属中学校（専願）
次に偏差値を％で表してみましょう。
これは正規分布に基づいて計算しています。
72 約1.4％
67 約4.5％
65 約6.7％
64 約8.1％
63 約9.7％
60 約15.9％
日能研「みんなが開けたドアの数」を見てみましょう。
灘 42
甲陽 34
星光 34
洛星 18
西大和 116
東大寺 57
洛南 36
さて、灘合格者数から日能研関西の男子総数を逆算してみます。
42÷1.4％＝3000人
次に甲陽（67）ですが、上位は灘（72）に流れると考え、灘＋甲陽で計算してみましょう。
つまり偏差値67以上の合計ということです。
76÷4.5≒1689人
同様に星光（63）は灘＋甲陽＋星光で計算します。
110÷9.7≒1134人
灘＋甲陽＋星光＋洛星も同様。
128÷15.9≒805人
西大和
116÷4.5≒2578人
東大寺
57÷4.5≒1267人
東大寺＋洛南
93÷8.1≒1148人
灘、西大和の数値が大きいですが、これはおそらく日能研関西以外のエリアの合格者数が入っているからです。
で、洛星が少ないですね。
これは洛星の人気がないのか、日能研の教室が京都に少ないせいなのかわかりません。
そう考えたら、1200名前後が妥当な数値だと思われます。
ただし、これは合格可能性80％ですから、受験者数はこれを1.25倍します。
1200×1.25＝1500
ということで、ざっくりと推定値1500人（男子）となりました。
※実際にはR4に届いていなくても合格する人もいるかと思います。
※偏差値が高くても必ず上位の学校を受験するとは限りません。
※これは思考実験ですから正確性を求めているわけではありません。
それをもう一度偏差値表の数値に基づいて、理論上の合格者数を計算してみましょう。
ルールとしては、
・より偏差値の高い学校を受験するものとします。
・偏差値が取れている人は全員最難関校を受験するものとします。
・男子生徒数1500人とする。
【理論値】
灘 17
甲陽 63
星光 36
洛星 74
西大和 53
東大寺 53
洛南 43
実際の値と比べてみましょう。
灘は理論値よりかなり合格者が多いです。
これは首都圏、東海、九州エリアからの応援だと考えていいでしょう。
甲陽は逆に理論値より少ないです。
それだけ灘にチャレンジしているのか、六甲などに流れている可能性が考えられます。
星光は理論値に近いですね。
洛星はやはり少ないですね。
エリア的な問題なのか、通いにくさなのか、高槻などに流れているのか、それはわかりません。
もっと目指してみてもいいのかなと思います。
西大和は理論値よりかなり多いです。
県外受験なのか、灘遠征組が西大和も受験しているのか、といったところでしょう。
東大寺、洛南はほぼ理論値に近い値です。
そもそも偏差値自体が四捨五入した値なので、10％くらいの誤差は含んでいます。
実際の生徒数を知っている人はそれをもとにして計算してみるといいと思います。
あとは日能研の説明会等で聞いてください。
日能研以外の塾の人も自分の塾の偏差値表を使って同じように計算してみるといいと思います。
【参考】
| 75 | 0.6% |
| 74 | 0.8% |
| 73 | 1.1% |
| 72 | 1.4% |
| 71 | 1.8% |
| 70 | 2.3% |
| 69 | 2.9% |
| 68 | 3.6% |
| 67 | 4.5% |
| 66 | 5.5% |
| 65 | 6.7% |
| 64 | 8.1% |
| 63 | 9.7% |
| 62 | 11.5% |
| 61 | 13.6% |
| 60 | 15.9% |
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