パピとママ映画のblog

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トップガン マーヴェリック★★★★★

2022年07月04日 | アクション映画ータ行

            

トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた1986年公開の世界的ヒット作「トップガン」の続編。アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。

その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。主人公マーヴェリックをクルーズが再び演じ、「セッション」のマイルズ・テラー、「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー、「アポロ13」のエド・ハリスが共演。さらに前作でマーヴェリックのライバル、アイスマンを演じたバル・キルマーも再出演する。「オブリビオン」のジョセフ・コジンスキーが監督を務め、「ミッション:インポッシブル」シリーズの監督や「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家として知られるクリストファー・マッカリーが脚本に参加。

<感想>1986年の大ヒット作「トップガン」。華麗な音楽と映像でスカイアクションの歴史に革命をもたらし、トム・クルーズを一躍トップスターへと押し上げた伝説的前作から36年、全世界待望の続編「トップガン マーヴェリック」が、ついにその全貌を現す。

何と言っても、主演トム・クルーズの存在であります。アメリカ海軍の精鋭パイロット”トップガン”、その中でも最高のテクニックと常識破りな性格で、”伝説”となっている男、マーヴェリックだが、前作で彼が駆ったF-11トムキャットはすでに旧式で、過去の遺物。ドローンや無人機が大空の覇者となりつつある時代に、コックピットに帰ってきた男は、私たちになにを見せてくれるのか?・・・かつてないリアルな体感的映像でおくる新たな伝説の幕が開ける。

まず最大の特徴は、やはり本物のジェット戦闘機によるド迫力の空中戦シーンだろう。米海軍全面協力によるリアリティは、本作でも折り紙付きなのだ。CGを極力使わず、トム・クルーズ先導のもとに、過酷なトレーニングを乗り越えた俳優たちが、戦闘機に乗り込み息をのむような映像を作り上げている。

スクリーンにて繰り広げられる驚異の臨場感は、往年のファンだけでなく、CG映像に慣れた若者たちも度肝を抜くはずですね。もちろん、ケニー・ロギンスによる大ヒット曲(Danger  Zone)や、レディー・ガガの主題歌(Hold MyHand)など、ノリのいいロックチューンが全篇を彩り、「トップガン」ならではのスピード感溢れる爽快な映像が楽しめました。

そんなトム・クルーズが今回挑んでいるのは、戦闘機に自ら乗り込んだ前代未聞のスカイ・アクションです。まず乗り込むことができるのもすごいが、体にかかるGはやはり半端ではなく、メイキング映像にはトム・クルーズが気絶しかけながら演技を続ける様子が収められている。

「ミッション:インポッシブル」シリーズなどで長年にわたって世界的な人気を誇る“超常現象的大スター”。離陸する飛行機の側面にしがみついたり、成層圏から飛び降りたりと、死が手招きする危険なアクションをスタントなしで実現した。

またジェニファー・コネリー扮するシングルマザーのペニーは、前作と関連のあるキャラクター。ここにも作品を大切にするトムの姿勢が垣間見える。臨場感たっぷりのスカイアクション。作品のシンボルともいえるトム・クルーズの存在感。労働年齢が上がった現代とはいえ、トムの尋常でない若さが際立つカリスマ性は、今なお衰えてはいない。

還暦を迎えてなおトップスターであること。36年前の映画の続編が、今年最大の話題作であること。それ自体が不可能ミッションと思えることを可能とするべく、トム・クルーズは全力で邁進していく。それが映画というものへの愛と挑戦でもあるが故に、それが生きることへの勇気あふれる賛歌だといえよう。大好きなトム・クルーズへ、拍手を惜しまない。

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