パピとママ映画のblog

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ザ・メニュー★★★

2023年01月04日 | アクション映画ーサ行

              

レイフ・ファインズ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルトの共演で、孤島にある高級レストランに隠された秘密が明らかになっていく様を描いたサスペンス。HBOのドラマシリーズ「メディア王 華麗なる一族」で注目されたマーク・マイロッド監督がメガホンをとり、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」「ドント・ルック・アップ」のアダム・マッケイがプロデューサーを務めた。

あらすじ:有名シェフのジュリアン・スローヴィクが極上の料理をふるまい、なかなか予約が取れないことで知られる孤島のレストランにやってきたカップルのマーゴとタイラー。目にも舌にも麗しい料理の数々にタイラーは感動しきりだったが、マーゴはふとしたことから違和感を覚え、それをきっかけに次第にレストランは不穏な空気に包まれていく。レストランのメニューのひとつひとつには想定外のサプライズが添えられていたが、その裏に隠された秘密や、ミステリアスなスローヴィクの正体が徐々に明らかになっていく。
「クイーンズ・ギャンビット」「ラストナイト・イン・ソーホー」のアニヤ・テイラー=ジョイと、「マッド・マックス 怒りのデスロード」「女王陛下のお気に入り」のニコラス・ホルトがカップルを演じ、謎に包まれた名シェフのスローヴィクを、「グランド・ブダペスト・ホテル」「キングスマン ファースト・エージェント」のレイフ・ファインズが演じた。

<感想>予約を取るのは、ほぼ不可能。場所は船に乗らないと行けない。沖合の孤島。そんな隠れ屋的な超人気レストランを舞台に、目を疑うような衝撃&驚愕のストーリーが展開していく。世界的有名なシェフ、スローヴィクを中心に、従業員たちが最高の腕を振るうディナーのコースは、斬新なレシピの数々で、味を想像するだけでテンションが上がっていく。

しかしこのレストラン、客の身勝手な行動や食べ方は絶対に許されない。すべてシェフやスタッフに身を任せ、出て来る料理や提供されるサービスを素直に受け入れなければならないのだが、その理由とは?・・・

その日、幸運にもディナーの席についた12人の客たちの招かれた本当の理由とは、金持ちや料理評論家、映画俳優ら名だたる人ばかり。そんな彼らが選ばれた理由も衝撃的だ。名優レイフ・ファインズが、シェフのスローヴィク役でカリスマ的な威厳と謎めいた雰囲気を醸し出し、キーパーソンとなる客に、注目の若手女優、アニヤ・テイラー=ジョイがグルメの彼氏(ニコラス・ホルト)の食事に付き合うためレストランへと。マーゴは客のリストにはなかった存在。彼女の奏でる不協和音が均衡を崩していく。それに、彼氏の異常なウンチクと振る舞いにも注目だ。そんなマーゴは、豪華な食事には興味を示さずに、他の客からも浮いた存在でシェフのスローヴィクに目を付けられる。

狂気的なスタッフたちによって作られるフルコースに驚愕させられます。シェフに絶対忠誠を誓うスタッフは、時に自らの身体を呈してでもメニューを完成させようとする。恐ろしすぎるフルコースに、想像を超えた運命に引きずり込まれます。 

驚いたのが、いくつかのパンソースが乗った皿が出されるも、「あなたたちは庶民ではないので、パンは必要ない」と言うのだ。パンを出せと文句をいう客たち。次の料理では、タコスの皮に客の事業不正の秘密や、不倫の現場などの絵が描かれていたのだ。次に床にシートが敷かれて、シェフが副料理長に向かって「お前は有能だが一流にはなれない」と厳しい言葉を投げつけると、副料理長は床のシートの上で拳銃自殺をしてしまう。

後半では次第に、いわくありげな面々が集い、レストランにいる人たちが、一人二人と死に、見るからに怪しい密室に閉じ込められて、いかにも奇妙な展開になっていくのだった。生き残るのはきっとマーゴだけになるのでは、と思っていたら、案の定そうだった。彼女がシェフの部屋に入って、彼の昔の職業、ハンバーガー売りをして食いつないでいたことを知り、シェフに「お腹がすいたので、チーズバーガーを作って」と言う。マーゴが美味しそうに頬張るのを見て満足げな顔になり、残りも貰って帰るというマーゴに文句も言わずに帰したので、一人助かったわけ。

しかし、三ツ星レストランの有名シェフが監修した料理も見どころの一つ。ディナーのスタート時のワクワク感が、やがて不穏な空気に変わり、中盤からは急展開と、過去のどんな作品とも違う大胆で挑発的な映画体験を、レストランの客の気分になって存分に味わいたい。

 

 

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