友人から。
「歌舞伎の中村吉右衛門さんが亡くなりました。残念。ずいぶん前だけど、国立劇場で観た博多小女郎波沈の通し狂言が、思い出に残っています。」
若いころ、一世を風靡した人が亡くなったニュースを聞いても、へー、だった。
最近は結婚式に呼ばれることはないが、葬式にはしょっちゅう行く。そして、有名人が亡くなったと聞くと、その人の代表作なり活躍していたころの様子だったりが思い浮かび、残念な気持ちになる。ましてや、同世代が亡くなると、身近であっても、TVの中のニュースであっても、特別な思いになる。
 
年を取ってははじめて、若かった頃の年上の人たちの気持ちが理解できるようになった。
でも、理解できないのが若さの特権だ。若い人は自分も年を取ることを忘れ、若さを謳歌すべきだと思う。年を取ったおばさんとして、そう思う。豚