ぶーの詰め合わせに千と千尋の神隠しのパンフが!!
だが、この印象的な表紙、間違いなく、私のコレクションにすべきものだ。
不思議な街に迷い込んだ千尋とその両親。屋台が立ち並ぶ通りで、お店の人は誰もいない。両親は、美味しそうだと食べ始める。千尋は、誰もいないのに食べちゃだめだというが、両親は「あとから払えば大丈夫だよ」といって、むしゃむしゃ食べる。
そして、豚になる。
映画を見ながら私は思った。
私は間違いなく豚になる。
絶対絶対、私なら、今お店の人が席を外しているのだろうが、戻ってきたときに食べたものをちゃんと申告して支払えば大丈夫、と考える。私は、食べる。
あれは、教訓、なんだろうが、現実としてはあると思う。
だって、料理は今まさにアツアツで供せられようとしている。食べごろだ。お客を迎える準備が万端。あの夜店が並ぶ通りが、神様をお迎えするところだと、誰が知ろうか。私はそこにたどり着いたし、お財布に現金もクレジットカードも、nanacoもある。SUICAもある。食べるじゃん。
あの映画の、一番の疑問はそこである。
知らないところに行って、お店の人がいないと食べちゃだめって教訓か・・・
ま、海外だと・・・その通りをよく知る友人知人、ガイドがいないと、外国人だから吹っ掛けられちゃうとか、怖い人出てきたらどうしようとか思って、ちょっと待つかな。
日本なら、いいんじゃない?
そして、私は千尋のようによく働いているしさ。自分で働いたお金で、どう見てもお店に並ぶものを買えると判断して、食べ始めてお店の人を待つのは普通のように思えるのだが。
いや、私がポリコレから、外れているか?いや、私食べちゃう。豚になる自信がある。
そして案外、豚になっても後悔しないかも。まあ、私の人生、割といい方だと思う、毎日精一杯生きてきたからね。 (12月記)