カテゴリ:前立腺がん
◆◆ 前立腺がん治療における相加作用、相乗作用 ◆◆
前立腺がんに対する治療には、様々なものがあります。
前回お話したように、私Uromasterが泌尿器科医として働き始めた頃は、 しかし、治療法は、今と違い、去勢術のみ。
去勢術といえば、内科的去勢術と外科的去勢術がありますが、
やがて内科的去勢術(リュープリン、ゾラデックス、ゴナックス)が開発され、
やがて、去勢術に
MAB療法の良し悪しはともかく、
転移性前立腺がんで見つかった場合には、 最近では、最初からの 去勢術+イクスタンジ 去勢術+ザイティガ 去勢術+アーリーダ 去勢術+タキソテール の効果が、明らかとなりました。
Aという治療法がいいとします。 そして、Bといういい治療がでてきたとします。 次に、自然と思いつくのは、 A+B 2つ組み合わせるともっと効果がでるのではないかと誰でも考えます。 相加作用、相乗作用という言葉があります。 A+B つまり、 A+B>A A+B>B となれば、効果がある治療となります。 1+1>2 となれば、相乗効果といって、
但し、治療には、副作用がつきものです。 効果において相加作用、相乗作用がたとえあったとしても、
転移性去勢感受性(転移がある去勢術の効果がある)前立腺がんにおいては、 去勢術+イクスタンジ 去勢術+ザイティガ 去勢術+アーリーダ 去勢術+タキソテール 去勢術+タキソテール+ニュベクオ
相加作用のある治療といえます。
去勢抵抗性(転移がある去勢術の効果がなくなった)前立腺がんに対しては、簡単ではありません。 世界中で、相加作用のある治療を探している段階です。
去勢術+イクスタンジ+ザイティガは 今年3月30日に発表された論文に関して、 https://www.mag2.com/m/0001605001
興味がある方は、参考にしてください。
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